カオスが描く幾何学模様
英国が生んだプログレッシヴ・メタルの狂気=SikTh(シクス)、復活後初のフル・アルバム
数多のフォロワーを生んだ独創的テクニカル・サウンドは、遂に異次元に…
●日本盤ボーナス・トラック収録
●マイキー・グッドマンの楽曲解説掲載
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01
ヴィヴィッド
VIVID -
02
センチュリー・オブ・ザ・ナルシシスト?
CENTURY OF THE NARCISSIST? -
03
ジ・オーラ
THE AURA -
04
ディス・シップ・ハズ・セイルド
THIS SHIP HAS SAILED -
05
ウィーヴァーズ・オブ・ウォウ
WEAVERS OF WOE -
06
クラックス・オブ・ライト
CRACKS OF LIGHT -
07
ゴールデン・カフリンクス
GOLDEN CUFFLINKS -
08
ザ・ムーンズ・ビーン・ゴーン・フォー・アワーズ
THE MOON'S BEEN GONE FOR HOURS -
09
リドルズ・オブ・ヒューマニティ
RIDDLES OF HUMANITY -
10
ノー・ウィッシュボーンズ
NO WISHBONES -
11
ライド・ジ・イリュージョン
RIDE THE ILLUSION -
12
ホエン・イット・レインズ
WHEN IT RAINS -
13
ホエン・イット・レインズ・イン・サマー
WHEN IT RAINS IN SUMMER
Tr.13: 日本盤ボーナス・トラック
ツイン・ヴォーカルを擁する、英国が生んだプログレッシヴ/カオティック・メタル・バンドSikThが、実に11年ぶりの通算3作目を発表する。
■再結成後、初のフルレングス・アルバム
2008年に解散したSikThだったが、2013年の末に、復活を宣言。2014年に、英Download FestivalのRed Bullステージのヘッドライナーとして出演し、2007年以来となるライヴで華々しく復活を飾った。2015年には、EP「OPACITIES」を発表し、フルレングス・アルバムが待ち望まれる中リリースされるのが、この「THE FUTURE IN WHOSE EYES?」である。
なお、2013年の再結成後、フル・アルバムのリリースがないにもかかわらず、2014年、2015年と2年連続で来日をしており、彼らの人気の高さが伺える。
■新たなメンバーを迎えて
2016年6月に、マイキー・グッドマンとツイン・ヴォーカルの一翼を担っていたジャスティン・ヒルが、音楽活動からのリタイアのためバンドを脱退。後任として、グラハム “ピン” ピニー(g)のセカンド・バンドであるALIASESのジョー・ローサー(vo)が加入した。ジョーの声は違和感なくSikThにフィットしており、本作が新生SikThの第一歩となる。
■ジェントの生みの親
SikThは、スウェーデンのMESHUGGAHと共に、多弦ギターを用いたテクニカルなロックであるジェントの“始祖”とも呼ばれる。本人たちこそジェント・バンドと名乗っておらず、周囲もそう呼ぶことはないが、彼らを大きな影響元として、PERIPHERYやANIMALS AS LEADERS、VEIL OF MAYA、TESSERACTなどといったバンドたちが、「ジェンティ」な音楽性を開花させていった。
■PERIPHERYのメンバーが関与
本作のミックスは、SikThを尊敬してやまないPERIPHERYのベーシストであるアダム “ノリー” ゲットグッドが手がけた。さらに、“Cracks Of Light”には、同じくPERIPHERYのスペンサー・ソーテロ(vo)がゲスト参加。SikThがゲスト・ヴォーカルを起用するのは今回が初である。SikThとPERIPHERYは、2016年の夏に、共に北米をツアーしていた。
■大手マネジメントと契約
2016年にバンドは、SLIPKNOTやMEGADETH、LAMB OF GOD、TRIVIUMらも所属する大手の5B Artist Managementと契約。それにより、2016年にはSLIPKNOTのUKツアーのスペシャル・ゲストを務め、2017年2月と3月にはTRIVIUMのスペシャル・ゲストとして、イギリスとヨーロッパをツアーするなど、活動の規模を拡大することに成功。