#1
#2
#3
| 01 |
時の過ぎゆくままに / 沢田 研二
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| 02 |
勝手にしやがれ / 沢田 研二
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| 03 |
サムライ / 沢田 研二
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| 04 |
ダーリング / 沢田 研二
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| 05 |
カサブランカ・ダンディ / 沢田 研二
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| 06 |
酒場でDabada / 沢田 研二
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| 07 |
ジャガー / 西城 秀樹
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| 08 |
ブルースカイブルー / 西城 秀樹
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| 09 |
林檎殺人事件 / 郷 ひろみ/樹木 希林
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| 10 |
白い蝶のサンバ / 森山 加代子
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| 11 |
昨日、今日、明日 / 井上 順
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| 12 |
京都の女の子 / 研 ナオコ
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| 13 |
絹の靴下 / 夏木 マリ
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| 14 |
気絶するほど悩ましい / Char
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| 15 |
ピンポンパン体操 / 杉並児童合唱団/金森 勢
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| 16 |
ウルトラマン・タロウ / 武村 太郎/みずうみ
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| 17 |
宇宙戦艦ヤマト / ささき いさお/ロイヤル・ナイツ
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| 18 |
ヤマトより愛をこめて / 沢田 研二
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| 19 |
個人授業 / フィンガー5
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| 20 |
恋のダイヤル6700 / フィンガー5
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| 21 |
笑って許して / 和田 アキ子
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| 22 |
あの鐘を鳴らすのはあなた / 和田 アキ子
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#4
#5
(CDライナーより)
「阿久悠」体験記 小西良太郎
親交はもう35年におよぶ。阿久家の冠婚葬儀に全部かかわって、公私をわかたないのだからこれ以上の光栄はない。
「どちらかが先に死んだら、残った方が葬儀委員長をやることにしましょう」
などと、昔、冗談まじりの約束をしたことさえあるーー。
その35年間、僕は阿久さんの仕事に感嘆し続けて来た。生み出すヒット曲の一つずつに「その手で来るのか!」「そこまで書くのか!」である。ヒット曲が月に何曲かずつ量産された時期には、感嘆が驚嘆に変わった。その集大成がこの作品集である。「怪物」呼ばわりも無理はない実績と、改めて脱帽する。
最初の出会いは「ざんげの値打ちもない」だから1970年。北原ミレイの歌を聞いた僕は、ほとんど逆上した。書きまくり吹聴しまくったフレーズは「これこそ新時代の流行歌!」「阿久は時代を席捲する!」である。大絶賛の後の初対面は、恋文を書き過ぎた相手みたいで気まずい。阿久さんも極めて無口で、二人は大いに人見知りをしたものだ。
歌の主人公の娘がかざすナイフが、青白く光った。その映像がどこまでもつきまとう。まるで一編の映画みたいなドラマ性である。歌書きの思いの熱さと、演出家の眼差しの冷静さが、微妙なバランスを保っていた。「歌」ひとつを「作品」と呼ばさずにはおかない重量感があった。
阿久さんは同じ年に「また逢う日まで」を書く。「ざんげ…」と比べれば陰と陽、両極の作品である。この二曲で彼は、実に多岐にわたるその後の、彼の歌世界を予感させた。別れる2人が閉めたのはドアで、流行歌にマンションが初めて登場した。この作品で日本レコード大賞を受賞した尾崎紀世彦は、カメラに向かって外国人みたいなVサインを示す。阿久悠時代の幕開けだった。
阿久さんと僕のつき合いは、ヒットメーカーとスポーツニッポンの音楽担当記者で始まった。それが間もなく、常連執筆者と編集者の関係に発展する。エッセー「無口な奴ほどよくしゃべる」を皮切りに「阿久悠の実戦的作詞講座」小説「ゴリラの首の懸賞金」などの長期連載が実現。夏の高校球児を追跡する詩作「甲子園の詩」は実に連載二十年を越す大河企画になった。
その全部が、阿久さんにとっては「初」の試みである。企画は僕らの雑談の中から生まれた。睡眠時間を削る忙しさの中だったが、阿久さんの仕事はみな、戦闘的な創意と誠意に満ちて、編集者の僕らの期待を大きく上回った。自然、僕は阿久さんに密着し続けることになる。だから僕は、彼のヒット曲づくりもまた、そのほとんどを身近に居て目撃するチャンスを得る。
森進一は女心シンガーから転進した。沢田研二は都会の退廃と倦怠を一身に背負った。石川さゆりはアイドルを脱皮、都はるみは新しいイメージを獲得する。山本リンダとピンクレディーは漫画ポップスを徹きちらし、八代亜紀や小林旭はスケール大きめに跳躍。森昌子、桜田淳子、岩崎宏美、伊藤咲子ら「スター誕生」組は、少女がプロ歌手に孵化する瞬間をファンの目にさらした。
阿久さんの作品が生み出した、奇跡みたいな光景である。発想から手法、生産力にいたるまで、きわめて特異で多彩で、驚くほどタフに思えた。
「阿久さんにとって、歌づくりとは?」
雑談にまぜ込んだ僕の質問に、
「狂気の伝達でしょうか!」
彼は決然とした口調で答えた。
彼が書いた詞の熱意は、作曲家→歌手→大衆の順で伝染し、ついには時代を発熱させる。その起点となる情熱は、だから、狂気の激しさと鋭さを持たなければならないと思い定めているようだった。
阿久さんが書く歌の中を、よくカモメが飛んだ。一曲一つのドラマのシンボルみたいな役割を果たす。阿久さんの歌の主人公は、みな旅人である。ほとんどが土着や定着の気配を見せずに、移動している。人や心がうつろいやすいものとしての表現ではない。阿久さんの歌の主人公は全員、はっきりとした目的や意志を持って「次の場所へ」向かっているのだ。
《何だかみんな、阿久さん本人みたいだな》
と、僕は時折り考える。出身地の淡路島を離れて以後、この人はいつも移動している。一時期ずつ住居は定めても、そこは出撃のための基地でしかなかった。仕事もそうで、広告マンが放送作家を兼ね、作詞家になり、映画やミュージカルを作り、エッセイスト、小説家を兼業、最近では現代評論に手を広げている。情熱のおもむくままに「次へ」で、転進の連続なのだが決して、卒業してしまう職種はない。
僕は当初、阿久さんを「文化的漂流者」かと思ったが、今では「文化的航海者」だと認識を改めている。しかし、彼の目的地がどんなところかは、まるで見当がつかない。判っているのはそのくらい、阿久さんが底知れない人だということだけだ。
【追悼】時代とともに歩み続けた怪物・阿久悠の大全集。
1965年5月10日発売「モンキー・ダンス/ザ・スパイダース」で作詞家としてのスタートを切った阿久悠の40周年を記念して編集された集大成ボックスセット。大ヒット曲を網羅したテーマ別4枚のベスト選集+本人の思い入れが深い作品を年代順に集めた特別ボーナス盤から成るCD5枚組の永久保存盤。