オータサン/OHTA-SAN(HERB OHTA)
OHTA-SAN with CHRISTIAN FABIAN

スターダスト ~4 Strings~ STARDUST -4 Strings-

2011.07.06
アルバム / VICP-64966
¥3,080(税込)
JVC

大小2つの四弦楽器(フォーストリングス)!!
珠玉のソロ・ウクレレとウッドベースのデュオが奏でる
煌くスタンダード・ナンバーの数々!

オータサン:ウクレレ
クリスチャン・ファビアン:ベース
2010年12月 ハワイ・ホノルルにて録音

  1. 01

    C ジャム・ブルース C JAM BLUES

  2. 02

    オール・オブ・ミー ALL OF ME

  3. 03

    ムーン・リヴァー MOON RIVER

  4. 04

    フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン FLY ME TO THE MOON

  5. 05

    恋とは何でしょう WHAT IS THIS THING CALLED LOVE

  6. 06

    スターダスト STARDUST

  7. 07

    サテン・ドール SATIN DOLL

  8. 08

    グリーン・ドルフィン・ストリート ON GREEN DOLPHIN STREET

  9. 09

    フォー・ワンス・イン・マイ・ライフ FOR ONCE IN MY LIFE

  10. 10

    ナイト・アンド・デイ NIGHT AND DAY

  11. 11

    サマー・サンバ SUMMER SAMBA (SAMBA DE VERAO)

  12. 12

    ジェントル・レイン GENTLE RAIN

  13. 13

    デイ・バイ・デイ DAY BY DAY

  14. 14

    星に願いを WHEN YOU WISH UPON A STAR

「ハワイのウクレレの巨匠とジャズ・シーンのトップ・ベーシストとの出会い」
ウクレレの達人オータサンが、ライオネル・ハンプトン楽団のベーシストで現在のN.Y.ジャズ界のトップを走るクリスチャン・ファビアンとお届けするロマンチックなラブソングス。音楽を愛するすべての方へ、絶品のアルバムを贈ります!


“4ストリングス”~ウクレレとベースの競演~

●ベースとのデュオ・アルバム録音
 オータサンは今までもギターのナンド・スアンやウクレレのライル・リッツをはじめたくさんの奏者とのデュオ・アルバムをリリースしていますが、久しぶりにベース奏者とのデュオ・アルバムを録音いたしました。今回のパートナーは2010年4月に日本各地で実施したライブ・ツアーで好評を得たベース奏者のクリスチャン・ファビアンで、彼はライオネル・ハンプトン楽団のベーシストを1997年から務めている優秀な演奏家として知られていて、オータサンも彼の演奏にほれ込んでツアーへの同行を依頼したところ、引き受けてくれたといういきさつがあります。

●世界最高水準の録音スタジオ
 録音はオータサンの地元にもかかわらず初めて利用する「エイベックス・ホノルル・スタジオ」で2010年12月3、4、5の3日間行われました。このスタジオは日本の某有名ミュージシャンが全盛時代の1997年にロサンゼルス、バリ島とともに三箇所作った別荘兼録音スタジオのひとつで、ハワイ・カイのマリーナに面した風光明媚な場所に大きな二つのスタジオと最新鋭のデジタル録音機器を擁した施設です。現在はエイベックスがこの施設の運営をしておりますが、彼の絶頂期に金に糸目をつけずに世界最高の設備をそろえたので、14年経った現在でも世界でもトップレベルの機材で録音ができるスタジオのひとつと言われています。
 このスタジオの技術的管理者は有名なレコーディング・エンジニアのゲイロード・ホロマリアです。 彼は人気グループ「カラパナ」のキーボード奏者ですが、レコーディング・エンジニアとしてIZ(イズラエル・カマカヴィヴォオレ)の「フェイシング・フーチャー」「イン・ディス・ライフ」をはじめ数多くのレコーディングを手がけ、2010年、2009年など5回ものナホク・ハノハノ・アワードの「エンジニア・オブ・ジ・イヤー賞」を受賞している優秀な技術者です。そして録音エンジニアはオータサンのハワイでの録音をすべて担当しているユウ・イシザキさんで、事前にゲイロードと綿密な打ち合わせを行ってから録音をスタートさせました。
 スタジオは一階のAスタジオが中程度のセッションまでが可能で、今回使用した二階にあるBスタジオでもデュオのレコーディングには余裕のある広さですが、オータサンとクリスチャンが向かい合うように位置することで細かい演奏ニュアンスが伝わるように設定しました。そしてお互いのナマ音が回り込みにくくする遮音板も設置してあります。いずれの楽器もピックアップが付いていますが、それぞれの出力とともにアコースティックの音を拾うことでイメージに最も近い音に仕上げるべくエンジニアが苦労していました。
 オータサンの録音はいつも1テイクから3テイクで終わっていて、今回も一曲を除いて日本ツアーで演奏した曲ばかりであったため、わずか2日で14曲の録音を完了しました。録音中難しい顔を続けていたオータサンも終了後の打ち上げをおこなったライブハウスでは得意のジョークも飛び出すなどすっかりリラックスした表情で飛び入り演奏をしていました。

●ふたりの使用楽器
 オータサンが使った楽器はいつものようにマーチンのタイプ3でしたが、オータサンはタイプ3だけでも何台も持っているのでおそらく今弾いている中で一番のお気に入りを持参したのでしょう。上記の打ち上げには別なタイプ3を持ってきていましたが・・・
 クリスチャンが使ったアップライト・ベースはちょっと変わった外観を持った楽器でした。名称はCzech-Ease Acoustic Travel Bassという旅行用のベースですが、巧みな内部構造設計によりフルサイズのベースと遜色のない弾き心地と音色が得られるので、彼のように米国内だけでなくヨーロッパや日本にまで演奏旅行に出かけることの多い奏者には大変ありがたい楽器とのことでした。
 とくに同時多発テロ以降、飛行機のチェックイン荷物の制限が厳しくなり、従来のフルサイズ・ベースですと重量が45キロもあって確実に超過料金を取られるのに対して、この楽器はその半分の23キロと制限重量範囲に収まるだけでなく体積も半分になっているので経済的にも有利です。旅行用としてエレクトリックのアップライト・ベースを愛用している奏者が多い中、彼はあくまでもアコースティック・ベースの音色にこだわってこの楽器を採用したようです。(M. H.)

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