ハロウィン
HELLOWEEN
ラビット・ドント・カム・イージー
RABBIT DON'T COME EASY
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01
ジャスト・ア・リトル・サイン JUST A LITTLE SIGN
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02
オープン・ユア・ライフ OPEN YOUR LIFE
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03
ザ・チューン THE TUNE
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04
ネヴァー・ビー・ア・スター NEVER BE A STAR
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05
ライアー LIAR
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06
サン・フォー・ザ・ワールド SUN 4 THE WORLD
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07
ドント・ストップ・ビーイング・クレイジー DON'T STOP BEING CRAZY
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08
ドゥ・ユー・フィール・グッド DO YOU FEEL GOOD
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09
ヘル・ワズ・メイド・イン・ヘヴン HELL WAS MADE IN HEAVEN
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10
バック・アゲインスト・ザ・ウォール BACK AGAINST THE WALL
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11
リッスン・トゥ・ザ・フライズ LISTEN TO THE FLIES
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12
ナッシング・トゥ・セイ NOTHING TO SAY
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13
ファスト・アズ・ア・シャーク FAST AS A SHARK
●やはりすべてはここから始まった。そして再びここからすべては始まる。通算10作目となるこのアルバムにマジックは色褪せることなく宿る!!!
●日本盤のみのボーナストラック(“FAST AS A SHARK”)収録
●「ハロウィン」と聞いて思い浮かぶサウンド、メロディが戻ってきた!
多くのフォロワーを産み、そんなバンドが数多く活躍している現在においても、「やはり全てはここからはじまった。」と肯かざるを得ないこのサウンド。
フル・アルバムとしては記念すべき通算10作目のオリジナル・アルバム「ラビット・ドント・カム・イージー」と共に2003年ハロウィンが再びシーンのトップに立つ。
2000年にリリースされた「ダーク・ライド」以来となるこのアルバムに先行してリリースされるシングルは「ジャスト・ア・リトル・サイン」。
アンディ・デリス作詞作曲で、アルバムの1曲目を飾るこの曲はファストでサビのメロディには彼らならではのマジックが宿っており、ライヴでの大合唱が目に浮かぶ新しいハロウィンの名曲の誕生だ。マイケル・ヴァイカートはこのアルバムを大きくまとめてこう語る。「今作は新しいラインナップで『ハロウィンはこうあるべき』というところに立ち帰った作品だ。」
まさにこのアルバムの方向性を象徴している楽曲と言えるだろう。
注目を集めるチャーリー・バウアーフェインドをプロデューサーに迎えてテネリフェ島のスタジオ「ミ・スエノ・スタジオ」でレコーディングされた今作が完成する間にバンドには大きな事件がいくつも発生することになった。
ウリ・カッシュ(ds)とローランド・グラポウ(g)がバンドを音楽性の相違から脱退。
ローランドは10年以上、そしてウリも10年近くにバンドに在籍していただけに大きな波紋を呼ぶことになった。その後バンドは後任としてギターにヘンジョ・リッチャー、ドラムにマーク・クロスを迎える。
しかしヘンジョはバンドとしての活動に対する意識の相違により、そしてマーク・クロスは病気のためにバンドに参加できなくなってしまったのだった。
ギタリストにはプロデューサーの紹介でサシャ・ゲルストナー(g.)を迎える。
元々フリーダム・コールに在籍していた彼をマイケル・ヴァイカートは「ソング・ライティングに関してもギター・プレイに関しても自分と非常に似たスタイルを持っているギタリスト」と評し、「曲作りもレコーディングもハードではあったけど、とても楽しいプロセスだった。」と言う。このシングル「ジャスト・ア・リトル・サイン」で聴けるギター・ソロはサシャによるもので、さらに彼はアルバムの曲つくりに大きく貢献しており、アルバムに収録されている「オープン・ユア・ライフ」「サン・フォー・ザ・ワールド」そして「リッスン・トゥ・ザ・フライ」の3曲を作曲している。
マークの穴を埋めるためにバンドとプロデューサーはミッキー・ディー(現モーターヘッド)にヘルプを依頼することになる。しかし彼のスケジュールのためにシングルのカップリング用の楽曲のレコーディングまでは参加できなくなり、再び彼らはドラマーを探さざるをえなくなった。そこでマイケル・ヴァイカートは旧知の仲であるステファン・シュワルツマン(ds.)(元ランニング・ワイルド、アクセプト、UDO)にレコーディングのヘルプを依頼することになった。そのレコーディングは非常に上手くいきバンドは彼にビデオの制作時にも参加してもらうことにし、そのまま彼が正式メンバーとなることになった。
前作『ダーク・ライド』は多少モダン・ヘヴィネスを意識した作風となった。しかしマイケル・ヴァイカートは「俺は前作『ダーク・ライド』の方向性は全く好きではなかったんだ。」ときっぱり言う。そんな彼とアンディ・デリス、そして「ハロウィンかくあるべし」という方向性に立ち返ろうとしたマイケル・ヴァイカートが「自分と非常に似たスタイルを持つ」と評する新ギタリスト、サシャを迎えて遂に完成したアルバム「ラビット・ドント・カム・イージー」。メロディアスで、ヘヴィでファスト。そしてどこかファニーな部分も兼ね備えた「ハロウィンがハロウィンである」要素をしっかりと含んだこのサウンド。通算10作目にもなるアルバムでもいまだ色褪せない新鮮さとマジックがここにはある。2003年のハロウィンは本当に要注目だ!