MINMI
Are yu ready

“熱い気持”がこの5thシングルのキーワードだ。津軽三味線をフィーチュアしたMADなトラック(JUNIORとの共作)で“こみ上げてくる心の声”を解き放つように心強く歌う「僕」。その“主人公”はこの曲の創造主=MINMIであり、また「熱く生きるというなら賛成」する君であり、あと一歩の勇気を持てずに誰かに背中を押されるのを待ってたあなたでもある。冷めてるよりアツいほうがいいに決まっている!(情熱こそが原動力)と信じて疑わない筆者だってモチロン“同意見”だ。スタンダードに自分を無理矢理押し込めるのではなく、たとえそれが他人から見て不恰好でもいいからオリジナルでありたい(だって自分は自分でしかないから)という“想い”はきっと誰もが一度は抱いていたはず。青クサいと言われればそれまでか?否、だったら世界は一体何で動いていると言うのだ!......そんな気持ちを呼び覚ますような、ドクドクと脈打つ音さえ聞こえる“熱いうた”がここにある。そしてそのVIBESに共振共鳴したのが、日本のレゲエ界きっての実験家(つまりは“熱い男”)RYO the SKYWALKER。この“取っておきのコンビネーション”が聴ける「Are yu ready“夕陽丘mix”」はこの2人“だからこそ”のリミックス、となっている(ちなみに夕陽丘とは“2人”が通っていた小、中学校のある町)。“通じ合っている”という点では、もう一つのカップリング曲「もう一度アンコール」でのSAL the soulとの(「Sunshine」に続く)コラボレーションも同様、である。Jazzyで、しかも三拍子というラップするにはハードルの高いトラックを用意したMINMIは「何故こんなに熱くなるの...」と共に大阪のクラブ・シーンで生き抜いてきたSALに問いかける。そして“彼”は己の偽らざる心境の変化を自分にしか出来ない表現で綴り、うたうことでこの“同志からの問いかけ”に答えている。そこにあるドラマは『スクールウォーズ』よりも“熱い”。
そう、居ても立ってもいられなくなったアナタは間違いなく“同類”だ。クールを装った傍観者なんてゴメンだぜ!!
2004年11月 二木 崇(D-ST.ENT.)