宮本 駿一
Talkin' Piano(通常盤)
■「Talkin' Piano」セルフライナノーツ■
ピアノが歌ってくれます。
僕が弾いている以上に、ピアノは自分から歌ってくれる時があります。
それはピアノの弦かもしれないし、至る所に使われている木かもしれません。
時に、僕が弾いた音を拡張させ、
時に、僕が弾いた音に反発し減衰させる。
ピアノ一台一台には明らかに意志があり、
ピアノを弾くことは、ピアノとの対話でもあります。
そして僕は、お話を読んで聞かせるように歌います。
時に、感情を高ぶらせて訴えるように、
時に、物語のナレーターのように。
僕が喋るように歌うと、ピアノはその音にも返事をくれます。
それを聞きながら、僕とピアノは一緒になってあなたに話しかけます。
僕とピアノ、ピアノとあなた、あなたと僕。
少し、話をしませんか?