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ムード・ミュージックの王様といわれ、リーダーの死後すでに20年近くが経過するというのに、相変わらず高い人気を誇っているマントヴァーニ・オーケストラ。リーダーが死亡した後もその名をオーケストラ名として活躍しているケースは、グレン・ミラー・オーケストラやマランド・オーケストラなどたくさんありますが、マントヴァーニ・オーケストラもそんなオーケストラのひとつ。ムード音楽好きの人々がいつもこのオーケストラを心の寄りどころとして支持し続けていることの、何よりの証拠といえるのではないでしょうか。
 マントヴァーニ・オーケストラは、イタリアに生まれ、ロンドンで育ったアヌンツィオ・パオロ・マントヴァーニ(1905年生まれ)をリーダーに、30年代初期に結成されました。当初はオルケスタ・ティピカふうの編成だったものを、やがて42名の大編成オーケストラに切り替え、それも42名中28名をストリングスで占める画期的なアイディアで特色を出し、人気楽団になったのでした。ストリングス・セクション(ヴァイオリン)を3つに分け、高音から低音へと音を重ねながら滑らせていくという、いわゆる“カスケイディング・ストリングス”奏法がマントヴァーニ・オーケストラのトレードマークになりましたが、ムード・オーケストラ(またはムード音楽)という呼び方や、ストリングスを活躍させてメロディーの美しさをロマンチックに表現するというムード音楽の基本の形を作ったのも、すべてマントヴァーニ・オーケストラです。
 以来、マントヴァーニ・オーケストラは常にこのジャンルのトップを走り続け、リーダーが老衰のため74歳の生涯を閉じた1980年3月以後も後継者と残ったメンバーとの結束が固く、このオーケストラを一流のまま存続させ続けているのは、ただただ立派としかいいようがありません。ムード音楽のジャンルでは、マントヴァーニ以外にも多くのオーケストラが誕生し、活躍をしていますが、マントヴァーニの影響をまったく受けていないといえるものはありません。ストリングスの使い方、編曲の仕方、アルバム・テーマの決め方などなど、どこかにマントヴァーニを意識したところがあって、改めてこの先達の偉大さを感じることもしばしばです。
 ところで、〈新〉マントヴァーニ・オーケストラがレコーディングを行う時の編曲指揮は生前からマントヴァーニと親交のあったローランド・ショウかスタンリー・ブラックが受け持ち、公演の指揮はまた別の人に任す、という形をとってきました。

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