PROFILE プロフィール

Christian Olde Wolbers (guitar)　クリスチャン・オールド・ウォルバース
Byron Stroud(bass)　バイロン・ストラウド
Raymond Herrera (drums)　レイモンド・ヘレーラ
Burton C. Bell (vocals)　バートン・C・ベル

　1990年10月ロサンゼルスで結成。1992年『ソウル・オヴ・ア・ニュー・マシーン』でデビュー。アメリカのみならず、ヨーロッパでも好評を得て、ツアーやフェスティヴァルなどにも積極的に参加した。その翌年にはリミックス・ミニ・アルバム『フィア・イズ・ザ・マインドキラー』（日本では2001年発売）をリリース。1995年には今だにインダストリアル・メタル/ヘヴィ・ロックの傑作と言われる『ディマニュファクチャー』をリリース。前作よりもさらにインダストリアル色を強め、イギリスを中心にヨーロッパで軒並み高い評価を受けた。その後JUNKIE XLらによるリミックス・アルバム『リマニュファクチャー』では、ロックとテクノなどのダンス・ミュージックとの高次元での融合を成功させた。そして1998年、前作の延長線上にありつつ、彼ら本来の個性にさらに磨きをかけ、近未来的世界観をコンセプトに作り上げたサード・アルバム『オブソリート』をリリース。ゲイリー・ニューマンのカヴァー”Cars”の大ヒットでアメリカではゴールド・ディスク（50万枚）を獲得するほどの大ヒットとなった。1999年には、サポートにTHE MAD CAPSULE MARKETSを迎えて、待望の初来日公演を果たし、その卓越した演奏力と完璧なまでの整合感を見せつけた。その後もツアーを重ね、2001年初頭には大規模な冬のフェスティヴァル・ツアー“Sno-Core Rock”にKITTIEらを従えて参加した。同年4月にはよりシンプルに、よりコンパクトにというイメージで制作された4thアルバム『デジモータル』をリリースし、各国で好評を得た。また、それに伴う大規模なツアーを行い、MACHINE HEADとともにダブル・ヘッドライナー・ツアーも行った。そして12月には2回目の来日公演を行った。

　しかし、全てが順調だと思われていた2002年3月、突然ヴォーカルのバートンがバンド脱退の意思を表明し、他のメンバーもバートン抜きでのフィア・ファクトリーは考えられないという結論に達し、12年に渡る活動に終止符を打った。
　
　ヴォーカルのバートン＆ベースのクリスチャンは、サイプレス・ヒルのアルバムにゲスト参加し、クリスチャンはツアー・ベーシストとしてツアーにも参加していた。クリスチャン＆レイモンドは、サイプレス・ヒルのビー・リアル、デフトーンズのギタリストのステフとともに“KUSH”というサイド・プロジェクト・バンドを結成もした。バートンはフィア・ファクトリーのツアー・キーボーディストだったジョン・ベックデルとともに“THE WATCHERS”というユニットを結成している。

　バンド脱退は「何かバンドの歯車がおかしくなってきたから、それを立て直す必要があったんだ。」と説明するバートンは再びバンドを始動させる。「もともとはギタリストだった」というベーシストのクリスチャンがギターに転向、オーディションで元STRAPPING YOUNG LADのベーシスト、バイロン・ストラウドを迎えることとなった。ヨーロッパは古巣ロードランナーとそしてアメリカはLiquid8と契約を結び、「早すぎた存在」と常に言われ続けてきたパイオニアが「原型」を意味する『アーキタイプ』をタイトルに冠したアルバムで本格的再始動へ。アメリカを始めとする各地でも好評を得た。

2005年に入り、プロデューサーにトビー･ライト（KORN、アリス･イン･チェインズ、セヴンダストetc）を迎え再始動第2弾となるこの『トランスグレッション』は制作された。アメリカでは8月22日にリリース。2005年夏には、メガデスのリーダー、デイヴ・ムステインが主導となった“Gigantour”にメガデス、ドリーム･シアター、デリンジャー･エスケープ･プラン、ネヴァーモア、ドライ･キル･ロジック、シンフォニーXといったバンドと共に参加している。