PROFILE プロフィール

インターナショナルＤＪそしてプロデューサーのポール・ヴァン・ダイクは、オリジナル・アルバムとしては最新作の『Reflections』にてグラミー賞におけるベスト・エレクトロニック／ダンス・アルバムを獲得し、歴史の一ページを飾ることとなった。グラミー賞を主催しているNARAS（全米レコード芸術科学アカデミー）が始めてこのカテゴリーを認めた年に彼は同賞を受賞しており、このシーンにおいて彼が最も先駆的なアーチストであることを証明した。また、彼は米BPM Magazine誌が主催するアメリカズ・フェイヴァリット・ＤＪランキングにて２００４年１位を獲得しており、また、２００４年のダンススター・アワードにても賞を３タイトル（ベスト・インターナショナル・ＤＪ、ベスト・イベント、ベスト・ミュージック・イン・コマーシャル（モトローラ））も授与されている。メキシコのオスカー賞といわれる賞においても、２００４年に手掛けた『ズルド』のサウンドトラックにて賞を授与されている。

以前ポールは英DJ MAGAZINE誌のベスト・ミュージック・メイカー人気投票にて、ファットボーイスリム（２位）、ポール・オークンフォールド（３位）を退けて選ばれている。１９９９年には英MIXMAG誌にてマン・オブ・ザ・イヤーとして選ばれ、MUZIK MAGAZINE誌は彼を「リーダー・オブ・ザ・トランス・ネイション」と称えた。

東ドイツのEisenhuettenstadtにて生まれ、ポールは共産国である東ベルリンにて育った。ドイツの統合の前、彼は壁を越えて聴こえてきたラジオを聴き、資本主義国の音楽に触れ、スミスやニュー・オーダーなどの音楽に惚れ込む。１９９１年、彼は初めて人前でＤＪをしたが、その場所はベルリンのまだ発達途中だったクラブ、TRESORであった。１９９３年、彼はHUMATEの「Love Stimulation」のリミックスにてその年のクラブ・ヒット・オブ・ザ・イヤーを獲得し、次の年には、伝説とも言えるベルリンのクラブ「E-WERK」にてレジデンシーを持ち、ファースト・アルバム「45RPM」が制作された。その後、インスパイラル・カーペッツ、スヴェン・ヴァース、カーヴ、ニュー・オーダーなどの著名アーチストのリミックスを手掛け、セカンド・アルバム『Seven Ways』を完成させる。このアルバムのリリースによって、彼は世界的なエレクトロニック・アーチストとして自身を確立する。1998年にはファースト・アルバムがイギリスでリリースされ、シングル「For an Angel」のニュー・リミックスが全世界的にヒット。翌年には、新レーベルVandit Recordsを立ち上げ、彼自身の作品だけでなく、他の才能あるアーチストの作品をリリースするレーベルとして機能している。

2000年に『Out There & Back』をリリースする頃には、彼はベルリンを拠点とするＤＪ／プロデューサーという肩書きには収まらないほど大きな存在となっており、最も影響力のあるドイツ人ＤＪ／プロデューサーとなっていた。彼の最初のミックスCD『Politics of Dancing』が2001年にリリースされ、彼が世界中を旅した記録作品とも言えるCD+DVD作品『Global』を2003年にリリース。
同年には4枚目のアルバム『Reflections』のニュー・ミックス盤ともいえる『Re-Reflections』をリリース。

2005年には4年ぶりとなる『The Politics of Dancing 2』のリリースと同時に、最も影響力があると言われるクラブ雑誌DJ MAGAZINE誌の人気投票にて、DJランキング1位に選ばれた。

音楽活動とは別に、彼は社会的な公正を保つために政治活動へのエネルギーを惜しまず、東ドイツにて共産主義を経験した彼は、アメリカの青年達に投票することを伝えるために行われた、P Diddy、Black Eyed Peas、Mary J Bligeなどが参加したキャンペーン「ROCK THE VOTE」に唯一のエレクトロニック・ミュージック・アーチストとして参加。また、チャリティーにも積極的に参加しており、9/11の「Ground Zero Kids」、カトリーナの被害者のための基金、インドのムンベイ地方におけるAkankshaチルドレンのためのサポート、そしてドイツの赤十字とパートナーを組みベルリンの貧しい子供達をサポートしている（最近この慈善活動について、ベルリンから勲章を授与している）。