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本日の一枚降るプラチナ
2000年05月24日リリース
収録曲
- 01 スプートニク
- 02 願い事
- 03 ガレキの楽園
- 04 Flower
- 05 Orange Noel
- 06 愛の温度
- 07 Reve
- 08 音叉
- 09 赤い砂白い花
- 10 降るプラチナ
- 11 メロディ
1
このアルバムのレコーディング中のある日、当時パーソナリティを務めていたラジオ番組「Viridian House」の収録を終えた帰り道、代々木公園を横切っていたところ、傾いた陽の光がまぶしくて木々がとても美しく、そこに天気雨が降ってきて、ふと「降るプラチナ」という言葉が浮かびました。そしてその夜、ホガリくんとディレクターゆかこちゃんとエンジニア松林さんとホstに集まったとき、アルバムのタイトルとして発表(笑)しました。
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2
このアルバムから保刈くんが私の音楽的なプロデューサーという役割を担ってくれるようになりました。 Goddess in the Morning で出会って、このあとずっと一緒に音作りをしてもらうことになるエンジニアの松林正志さん、ミュージシャンでは細海魚くん、堀越信泰さん、佐野康夫さん、渡辺等さん、、、そののちずっとチームのようになるみんなが参加してくれています。
そしてこのアルバムはニューヨークのSteling Sound の Greg Calbiさんにマスタリングをしてもらいました。 マスタリングへは、ディレクターゆかこちゃん、ホガリくんに加え、マニピレーターの坂元(俊介)くんも一緒に行ってくれました。
3
私にとってはじめての海外マスタリング、そしてはじめてのニューヨーク。 雪が積もってて、地下鉄の通気口から道路に湯気が立ちのぼって、映画を見ているようでした。仲良し4人組で自然史博物館へ行ったり、オフブロードウェイでBlue Manのショーを見たり、中華街のレストランで不思議な日本語のメニューに大笑いし、坂元くんが行方不明?!と思ったら1ドルショップに埋没していた、ということがあったり、、コーディネーターのチェリーさんと、海外経験豊かなゆかこちゃんのおかげで、ニューヨーク滞在を満喫できました。
「スプートニク」で素敵な声を聞かせてくださっているのは、日本の大学で先生をされていたワジムさん。
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4
「願い事」の葛生千夏さんのコーラスは今聞いても鳥肌が立つようです。パーカッションで参加してくれているASA-CHANGとは、この少し前にCharaちゃんのツアーで知り合いました。 歌詞にある「あなたが本当は誰だっていいのよ、王様でも海賊でもいいの」というフレーズ、謙虚な気持ちで言ったつもりでしたが「なかなかなマイペーズぶりだ」とリスナーの方からのご指摘があり、じぶんの人生を振り返ったりもしました笑。
「ガレキの楽園」は松本大洋さんの「鉄コン筋クリート」がモチーフとなっています。桑野聖さんストリングスにはホントにたくさん名演奏を提供していただいています。
5
サカナくんにはじめて参加してもらった曲が「Flower」。オルガンとウーリッツァを弾いてもらいました。心が動かされたのはその質感です。フレーズも音色も、手で触れられるような感触があって、、。はじめてそういうことに気づかせてもらったのがこの演奏です。
「Orange Noel」は三重野瞳ちゃんに提供した曲のセルフカバーです。長いこと種ともこちゃんのツアーを一緒に周っていた宗秀治さんにベースを弾いてもらいました。歌詞は新しく書きました。
「愛の温度」 四家卯大さんのチェロがこの曲の風景をとても叙情的にしてくれている感じがします。
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4
「Rêve」はフランス語で夢という意味。小さいころからフレンチポップスが好きで、こんな曲歌いたかったんだ〜っていう「夢」が叶いました笑。四つ打ちのリズムの打ち込みは松林さんです。弦一徹さんストリングスにはこの曲と「音叉」でも演奏していただきました。
「音叉」はこのアルバムのレコーディングをしている間にできました。
「赤い砂 白い花」親友が結婚するとき、はなむけに贈った歌です。
「降るプラチナ」沢渡博敬さんのフリューゲルホーン、せつなくてとても好きです。
「メロディ」今堀恒雄さんのギターとASA-CHANGのパーカッション。シンプルで淡々とエモーショナル。。。