update・・・2001.12.21


Vol.2 映画《パルムの樹》エンディング・テーマ
    『空の青さ』

★長編アニメーション映画「パルムの樹」(3月全国東宝洋画系ロードショー)
<監督:なかむらたかし/EDテーマ:新居昭乃/音楽:ハラダ タカシ>
オフィシャルHP開設! http://www.palmenoki.com
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『空の青さ』は《パルムの樹》の監督、なかむらたかしさんの強いイメージがあって作った曲です。 (どの位、具現できたかは謎・・・)

アレンジは保刈久明くん。 桑野聖さん率いるフル編成のストリングス(第1バイオリン8人、第2バイオリン6人、ヴィオラ4人、チェロ4人、コントラバス2人)がメインで、私がチェンバロを弾きました。

そして聞きどころは、【オンド・マルトノ】という楽器。
オンド・マルトノって、1920年代にフランスのマルトノさんというチェロ奏者が作った電子楽器。 日本では今のところ、【ハラダタカシ】さん(http://www.246.ne.jp/~mirabeau/onde/)しか、演奏できる人がいない!そうです・・・。

今回、ハラダさんが《パルムの樹》のサウンドトラックを担当されたご縁で、エンディングにも参加していただきました。 イントロと間奏にふ〜っとはいってくる不思議な単音がそうです。

楽器のことをほとんど知らなかったので、保刈くんとディレクターゆかちゃんと私と、 サントラの方のディレクターと4人で、ハラダさんのお宅にお邪魔しました。 その日の前日、ちょうど日本公演があったRadioHeadのギター&不思議音担当ジョニーくんが、他のメンバーより1日早く来日して、ハラダさんを表敬訪問!してたそうです。
ジョニーくんはツアーでもレプリカを持ってまわってた程オンド・マルトノを愛しているそうなのです。 玄関に置かれたメンバー全員のサイン入りの『Kid A』がまぶしかった・・・。

それだけでもなんとなくハラダさんに対する畏れ多いゲージ倍増!なのに、ジョニーくんが座ったであろうソファに座らせてもらい、アンティーク家具のような楽器に初対面の3人は圧倒され、ハラダさんによるオンド・マルトノ講座をおとなーしく受けるっていう状態でした。
2時間にも及んだでしょうか、興味深い講義の後、結局、やってみないとわからないですね!ってことで帰ってきました。 音楽ってそういう性質のものですよね・・・?

レコーディング当日はなんだかいい雰囲気でした。 ハラダさんは一見、教授先生のような上品で気高いオーラを放つ方ではありますが、演奏はどう聞いても右脳演奏。
そんなポイントで保刈くんとの相性も良かったような気がします。 ほのぼの楽しいレコーディングでした。

あっ、今、HONDAのスクーターのCMでオンド・マルトノの音が・・・!


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