THE BACK HORN

不完全、だから共にいきていく
不完全、だからきっと愛おしい

Double A Side Single『シンメトリー/コワレモノ』

2014.2.19 RELEASE

Double A Side Single『シンメトリー/コワレモノ』

『シンメトリー/コワレモノ』
  • 初回限定盤(CD+DVD) / VIZL-637 / ¥1,700+税
  • 通常盤(CD) / VICL-36872 / ¥1,200+税

結成15周年、THE BACK HORNが次に送り出すのは、バンド初の両A面シングル。ドラマチックなサウンドが世界に光を取り戻す、希望のファンファーレ「シンメトリー」。リズミックなビートの上で皮肉的かつユーモラスな言葉が躍る、ねじの外れた人間賛歌「コワレモノ」。カップリングに、2011年の主催イベント「マニアックヘブンVol.6」で披露した、松任谷由実の「春よ、来い」を収録。カバー楽曲の収録は、オリジナル作品初の試み。初回限定盤には、2曲のミュージックビデオがリンクした、DVDのみの特別編集バージョン。

何気ない些細なことが大転換に繋がるような、物語が動き出す感じを込めた「シンメトリー」。メロディーの断片が生まれたのは5年以上前。そこから一滴ずつ水滴を溜めるように音を紡いでいった。心が前向きな状態の時だけ歌詞を書いて、光を閉じ込めた。この曲を聴いてる間、つらさや悲しみから守られるように。行方不明の感情、迷子の心にとっての帰りたくなる場所になるように。

震災直後に生まれた「コワレモノ」。あの日の交通機関がマヒして人が溢れた道すがらの光景がサビの歌詞になった。壊れやすい、取り扱い注意の、心や命を抱いた僕たちコワレモノのパレードの様だった。頭が悲鳴を上げそうなややこしいコミュニケーションが幅をきかす現在の社会。そんな社会への皮肉もこめて、ええじゃないかばりにねじを外してファンキーに踊りたいと思った。

「聴き手がいなけりゃ鳴っていないのと同じ」と感じることがある。「あなたがいないと生きられない」と実感することがある。不器用に他者の存在を必要とするこの2つの曲で、THE BACK HORNの本質の1つを表現した。

菅波栄純(THE BACK HORN)