1.Prototype 〜Album version

「機動戦士ガンダム00」のセカンドシーズンのエンディングテーマとなったこの曲は、
音楽班全員が集中した、去年で一番大がかりなモノでありました。
・・・・・・・・・求められたのは「ロック」。デモ段階から本番さながらのアレンジで、
デモ段階から生の弦が入っていたのは初めてである。
このアレンジの方向性でのキャッチボールが長期に渡る。
アレンジ、作詞も含め、最終的には水島監督に直接お会いして着地点が見えた。
・・・・・・・・・コーラスはいつものことながら多し。一人でやるのも辛し。でも楽し。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

2.砂の上のドルフィン

この曲は実は私自身が一番大切にしてる曲である。
ガツンとくる派手さはないが、穏やかに体に染み込んで来る曲だと思っている。
砂の上に打ち出されたドルフィンのニュースで見て、
人間世界にも、この雰囲気を置き換えられそうかな?と思って、
そこに想いを乗せてみたという感じです。・・・・・・・・・
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

3.squall

・・・・・・・・・この「squall」は「Prototype」の制作中にもう一曲、
エンディングに向けて作ってみようということになって、時間もないところで数日でつくりました。
結果的に「Prototype」に決まりましたが、この作業時に生まれた「squall」は
独特のキレと緊張感があり、アルバムの中で不思議な存在感があります。
「squall〜っ!!」と叫ぶように歌うところ。その後、軽くめまいあり(笑)
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

4.クラウディ

実はこれも、「機動戦士ガンダム00」の自身のデモの中の一曲。
肌触りが違うため、途中方向転換。作詞をしなおして、またメロディを作り替えた。
・・・・・・・・・東京である程度のベーシックを録り、アイルランドでフィドルを入れてもらいました。
モイア・ブレナックさんという女性のフィドル奏者でアイルランド伝統の奏法テクニックは
世界最高水準ということらしいです。・・・・・・・・・
日本のポップスに、自国で培ってきたメロディーを緩やかに乗せてくるあたりのしなやかさ。
ケルトのイマジネーション。・・・・・・・・・
これもファーストテイクでOKという!音楽班を黙らせました。
アイルランドにもいました。神が!
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

5.落涙

「アニメ戦国BASARA」の挿入歌のためにつくったもの。
かなり「和」な感じにして、作詞の方は 前半一番は戦火の下で戦う男の心の言葉で綴られてますが、
後半からは、男を静かに見つめている女性目線です。
最後の歌詞の「むせび泣く」はどんな泣き方?と聞かれると、はて?どんな 泣き方だろう?
「うっうっ・・」と悲しさたまらず、嗚咽に近いのかな。・・・・・・・・・
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

6.Shylpeed 〜シルフィード〜

・・・・・・・・・このシルフィードは少女の純粋さと潔癖さが全面に出したいと思ったので、
本当なら歌は当初のアレンジ案に寄って、歌を優しくトーンを落としたものにする予定でしたが、
この歌詞「シルフィード」の女の子の「行き過ぎた潔癖さ」と生き急いでる感じを伝えるために、
強く、まっすぐ歌うことに決めました。
その歌によって、その後、スパニッシュ的なギターを足すなどのサプライズを起こしました。
音楽は予測不可能。先にやったもの勝ち?・・・・・・・・・
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

7.49scale

・・・・・・・・・この日本語でもない中国語でもない、不思議コーラス。
もう普通のコーラスではもの足りないという心境でして。
でも、意味は作詞とちゃんとつながってるようにしているんですよ。
・・・・・・・・・歌詞は「男たるものこうあるべき」な男前な歌です。
歌はアイルランドで録りましたが、この日は声のLOWが出て気持ち良かった。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

8.First Pain

この夏・7月から放映されている「エレメントハンター」のオープニングテーマとなっています。
12才前後の子供たちが主人公なので、自分の目線をどこに持っていくか、かなり悩みました。
いつものように作詞から作り始めて、最後に
「生きて 生きて 生きて」と3回書いてみたら、自然とメロディもたたみかけるような感じに。
すごい説得力がつく感じに。・・・・・・・・・
「生きて生きて生きて・・・」まさに最後のこの言葉に向って曲が走り出します。
言葉の重さを痛感した曲となりました。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

9.Blue Velvet

この「Blue Velvet」はアイルランドでレコーディングするのを、一番楽しみにしていた曲です。
ティンホイッスル、ボウラン、アイルランドのミュージシャンが当然のように奏でるメロディーは、
彼らの体の中に根付いているもので、日本人が考える、アイリッシュってこんな感じ?と
考えたメロディーとは、まず輪郭が違っていました。それが私の中で大変感動した点です。
この曲は私の中の宝物です。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより)

10.誰も教えてくれなかったこと

アルバムタイトルにもなった「誰も教えてくれなかったこと」。
学校や家で教えられた道徳、生き方、価値観や信じてきたこと、
大人になると、それが覆されることがある。うちのめされても、
そこからが、実は自分で何かを知っていく。孤独な作業ですが、
本当の喜びが始まるのではないかなという曲です。・・・・・・・・・
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより抜粋)

11.太陽

今年、「機動戦士ガンダム00」 吉野裕行さんの「come across アレルヤ・ハプティズム」に、
この「太陽」を詞曲提供させて頂きました。
石川智晶的な「太陽」を新たに、このアルバムでつくらせて貰いました。
アレルヤは2つの人格を持つキャラクターでありましたが、
「太陽」のもう一つの横顔も聴いて下さればと思います。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより)

12.1/2

「逮捕しちゃうぞフルスロットル」のエンディングテーマとなりました。
一年前とはいえ、自分がどんな心境だったか忘れていることもありますが、
主人公二人の「友情」をテーマに曲をつくったと思います。
石川智晶にしては、かなりめずらしい作詞のテーマです。
このアルバムの中では一番早くにレコーディングしたものでしたが、
イントロにティンホイッスルが入っていて、アイルランドの香りと、
何よりも健やかな優しさがあるこの曲は、アルバムのラストソングになりました。
(「誰も教えてくれなかったこと」石川智晶本人全曲解説パンフレットより)

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