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VICP-62160 SLICKER THAN YOUR AVERAGE
[スリッカ−・ザン・ユア・アヴェレイジ]
2002.11.11 Release
VICP-62119
¥2,000(税抜) 初回限定スペシャル・プライス盤
VICP-62160
¥2,400(税抜) 通常盤

【日本盤特典】
ボーナス・トラック1曲(新曲)収録
豪華スリップ・ケース仕様

購入者限定!オリジナル壁紙がダウンロードできる等の
スペシャル・サイト(〜2003年1月末)はこちら
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track list
01. SLICKER THAN YOUR AVERAGE

スリッカー・ザン・ユア・アヴェレイジ
02. WHAT'S YOUR FLAVA?

ホワッツ・ユア・フレイヴァ
03. FAST CARS

ファースト・カーズ
04. HIDDEN AGENDA

ヒドゥン・アジェンダ
05. EENIE MEENIE

イーニー・ミーニー
06. YOU DON'T MISS YOUR WATER('TIL THE WELL RUNS DRY)

ユー・ドント・ミス・ユア・ウォーター
07. RISE & FALL(FEATURING STING)

ライズ&フォール(フィーチャリング・スティング)
08. PERSONAL

パーソナル
09. HANDS UP IN THE AIR

ハンズ・アップ・イン・ジ・エア
10. 2 STEPS BACK

2 ステップス・バック
11. SPANISH

スパニッシュ
12. WHAT'S CHANGED

ホワッツ・チェンジド
13. WORLD FILLED WITH LOVE

ワールド・フィルド・ウィズ・ラヴ
14. FOUR TIMES A LADY*

フォー・タイムス・ア・レイディ*


*ボーナス・トラック
>>> クレイグ・デイヴィッド本人による各曲コメント [ read!! ]

「僕にとっては、この18ヶ月間にやっていたことを反映させた曲を書くことの方が断然重要だったんだ、『ボーン・トゥ・ドゥ・イット』パート2をつくるよりもね。」
                        ―クレイグ・デイヴィッド, 2002
一躍時代の寵児となったクレイグ・デイヴィッド、約2年ぶりの新作!


■驚異のデビュー作『ボーン・トゥ・ドゥ・イット』から2年

 2000年デビュー作『ボーン・トゥ・ドゥ・イット』発表時が18歳。現在21歳になったクレイグ・デイヴィッドはその間に世界中に旋風は巻き起こし、UK出身のアーティストとして最も成功を収めたアーティストの一人に数えられるようになった。デビュー・アルバムは全世界で約800万枚のセールスを記録、日本を含む20ヶ国以上でゴールド・ディスク、プラチナ・ディスク等を次々に獲得。イギリスはサウサンプトン出身、そのルーツをUKクラブ・ミュージックの新しい流れであったUKガラージ(2ステップ)に持つこの若者は、アルバム1枚で一躍、時代の寵児として語られることとなったのである。
 彼の瞬く間の成功は、数々のビッグ・アーティスト達をもうならせ、エルトン・ジョンをはじめ、U2のボノなども彼への賛辞を惜しまない。実際ボノは、2001年度のBRIT AWARDS(UK最大の音楽賞)のステージでU2の曲"ONE"演奏中にクレイグの曲「ウォーキング・アウェイ」のワン・フレーズを歌い、敬意を表した(この年のBRIT AWARDSでクレイグは史上最多6部門のノミネートを受けながら受賞ゼロで、物議を醸した)。
 その成功は本国イギリスからヨーロッパ全土、日本、オーストラリアにまで飛び火、ついには全米をも席巻(アルバム全米プラチナ・ディスクを獲得)、いとも簡単に世界制覇を成し遂げてしまった。そんな彼が放つ、待望の新作がいよいよベールを脱ぐ!


■期待高まる新作『スリッカ−・ザン・ユア・アヴェレイジ』

 そんな大成功を受けてのセカンド・アルバム。世界中が否が応でも注目する新作を制作するにあたり、クレイグ自身と彼のマネージャーであり、WILDSTAR(TELSTAR RECORDSとマネージメント会社WILDLIFEのジョイント・ヴェンチャーとしてはじめたレーベル)のA&Rであるコリン・レスター氏がまずはじめに一致した意見として持ったのが「アメリカのプロデューサーは一切起用せずにあくまでもクレイグが関わってきた人とのコラボレイトで作り上げる」ということだった。全米での大成功の証として実際にジャーメイン・デュプリやパフ・ダディらから誘いを受け、クレイグ自身「夢のような気持ち」だったそうだが、あくまでも自分自身の人脈にこだわった。
 彼自身は新作についてこう語る。
「デビュー・アルバムで書いた曲のほとんどは、僕が生まれ育った土地とその周辺での出来事についてのことだった。今作は、明確な前進、を示したかった。自分自身の深い側面を表現をすることが重要だと思ったんだ。」さらに冗談めかしてこうも言う、「これを聴いて、僕が裏切ってUKガラージ・シーンに背を向けた、なんていう人もいるだろうね。一方、R&B過ぎる、なんていう人も出てくるじゃないかな。新作ではあくまでも"自分が自分であり続ける"ということを言いたかったんだ、最終的にすべての人を満足させることなんか出来ないからね。」
 この1年半くらいの間に経験した全米での活動が大きく影響したことも確かなようだ。ビヨンセ、アッシャー、ミッシー・エリオット、ジェニファー・ロペス等々、数々のセレブたちとも交流の輪も広げた。「全米でのツアーやプロモーション活動は、すごい経験だったよ。僕が聴いて育った、パフ・ダディ、ジャネット、スティーヴィー・ワンダーらから賛辞を受けるなんて!」
 この新作を通して聞いた人は、それぞれの曲で違うスタイルのヴォーカル、フレッシュでユニークなサウンドを体感することになる。タイトル・トラック「スリッカ−・ザン・ユア・アヴェレイジ」は、ブルージーでへヴィなベースの効いたR&Bサウンドにアーバン・テイストがブレンドされた曲。彼自身は「この曲は僕の胸に詰まっていたものを全部はきだした感じかな。とにかくみんなに、クレイグ・デイヴィッドはどんな人間を知らせたかったんだ。」と語る。
 ファースト・シングルに選ばれた「ホワッツ・ユア・フレイヴァ」は、さらにクレイグ・デイヴィッド・サウンドの"必然性のある進歩"を、ベースを強調したサウンドで体現している。「僕に君のフレイヴァを教えてくれ、何を想像しているのかを」という歌詞で女性ファンを魅了することも忘れない。このファースト・シングルに代表されるようなサウンドをアルバム全体にまぶしているのが、トレヴァー・ヘンリー&アンソニー・マーシャルからなる超売れっ子リミックス・チームでもある、ザ・イグノランツ。アルバム中、5曲の音作りに関わっている。
 「ヒドゥン・アジェンダ」という曲では、スパニッシュ・ギターをフィーチャーしてクレイグのソフトな一面をのぞかせる。この曲のプロデュースは、長年のパートナーであり、友人でもあるマーク・ヒル(元アートフル・ドジャー)。「様々なプロデューサーといっしょに出来たことは、僕自身の成長そのものを物語っていると思う。アルバム全体を通して、『ボーン・トゥ・ドゥ・イット』パート2以上のことが出来るんだと、証明する必要があったんだ」と振り返る。
 今作中最も驚きを持って聴かれるはずの曲が「ライズ・アンド・フォール」だろう。前述の通り、様々なビッグ・アーティストやプロデューサーからのオファーを断り続けた中で、この曲だけは例外だ。「コラボレーションは本当に特別じゃなければ意味がないんだ。だから彼が、僕以外で唯一フィーチャーされている別のアーティストなんだ。そう、それがスティングだよ」。スティングが93年に書いた「シェイプ・オブ・マイ・ハート」のメロディーをサンプリングで使用。だが単純にサンプリングしただけではなく、本人と曲の構成をじっくり練ったと言う、「僕の人生の中でも、最も夢のような瞬間だったよ。ミキシング・デスクの一方に僕が、もう一方にスティングがいて、曲の構成について話し合ってるなんて、信じられないよ!」と興奮気味に語る。