K2は同業他社との差別化技術として当時のビクターグループ内で限定されたクローズな独自技術でした。しかも業務用機器やプロシステムでの利用推進がメインだった為、一般の方々への認知度は決して高くありませんでした。グループ内での運用はCD等の音楽制作における高音質化技術としてはもとより、様々な民生機器にも搭載され、ディスク製造では品質・音質向上と様々な場所と用途で開発・採用され進化を続けてきました。しかしその反面、ソフト(CD)・ハード(民生機器)・製造(工場)のそれぞれでの使用に際して様々なロゴや表記が出回り、ユーザーの方々にはK2の効果が具体的に理解し難いという弊害が出てしまっていました。K2は業務レベルでは高い評価を得ながらも、一般ユーザーや音楽ファンへの普及は万全ではなく、多種あるK2シリーズの各効用についても正しく理解を得られていませんでした。
K2開発経緯Ⅰ
- 1987年
- K2インターフェース開発
- 1993年
- 20bit K2スーパーコーディング開発 / 20bit K2 ADコンバータ開発
- 1994年
- 20bit K2プロセシング開発 / 20bit K2 DAコンバータ開発
K2レーザーカッティング開発
- 1995年
- 20bit K2 Pro / スーパーコーディング方式開発
- 1996年
- xrcd 開発
- 1997年
- EXTENDED K2プロセシング開発
- 1998年
- DIGITAL K2 開発
xrcd2 開発
- 1999年
- EXTENDED K2プロセシング Ver.2.0開発
- 2000年
- CCコンバータ開発
- 2001年
- DVD K2 開発
- 2002年
- ENC K2 開発 / CCCD K2
xrcd24 開発
- 2003年
- K2 Process Engine開発
- 2004年
- K2 High Definition コーディング開発
- 2005年
- net K2 高音質化 音楽配信技術開発
2006年9月、K2の更なる訴求を目的として、新規のロゴデザインによるワールドワイドでの商標登録を含めた使用規定の統一がなされました。加えて、K2の推進に際しての大きな方向の見直しがなされ、ビクターエンタテインメント(ソフト側)での展開に関してはグループ内に限定されない幅広い使用を認める方針が打ち出されました。正式にはフランスのカンヌで毎年開催される「midem」での2007年1月の発表を機に、ビクターエンタテインメント主導によるK2の最新技術である「net K2」と「K2HDマスタリング」の海外を含めた業界ベースでの展開がスタートしました。
K2開発経緯Ⅱ
- 2006年
- net K2 携帯端末音楽用アプリケーション開発
- 2007年
- K2HD MASTERING 開発
- 2007年
- net K2/K2HD MASTERING ライセンス開始
- 2008年
- K2HD MASTERING+CRYSTAL開発
- 2010年
- K2HD MASTERING+SERIES開発
- 2012年
- net K2 iPhone用アプリケーション開発
- 2012年
- K2HD PROCESSOR開発