世界の音楽で、その構造の柱となっているものの一つは、”パターン”による構成です。民族音楽からクラシック、現代音楽、ポップスと、どの音楽にも使われています。それらの名曲といわれる作品も、意外とシンプルなパターンによって成り立っています。
三・三・七拍子というのがあります。お祝いの席やシメに手拍子で使われるものです。
○○●×/○○○×/○○○○/○○○×/
4拍子のリズムで、×は休み、/は区切りになっています。(●は後で応用)
簡単ですが、これは起・承・転・結を意味しています。四コママンガも同じ仕掛けで、論文も同じような構造を持っています。
音楽にもたくさん応用されていて「ちゅうりっぷ」の歌もそうですし、モーツァルトの「トルコ行進曲」もその例に上がります。
ですからこのサンプルを応用すると、魔法を掛けたように続々とオリジナル音楽が誕生し、みんなで(もちろん個人で)現代の交響曲まで簡単につくることができるのです。
では、その三・三・七拍子をみんなで実演してみましょう。次に二つのグループに分かれて、第一のグループは最初から、第二のグループは●から、つまり二拍遅れてスタートして追いかけてみましょう。リズムがズレて聞こえますが、お互いの世界を聴くゆとりをもちましょう。それとテンポ・キープが大切です。
次に手拍子の音(高音〜低音まで出ましたね)を変えて、例えば(全部で16拍ある内の)1・5・9・13のところだけ低くして、後は普通に叩いてみましょう。
可能なら、次には高音の場所を加えてみます。できたら簡易打楽器で同じ事をやってみる。応用で、拍の頭(1・5・9・13)をCで、それ以外をGなどに音を指定しても楽しいでしょう。工夫を加えて、ゆっくりと・早く、演奏してみる。強弱をつける、何回繰り返したら終わるかなどのルールをつくる・・・
たったひとつのパターンで無数の音楽が誕生することになるのです。
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