こびとのひげ
ピアニスト 渡辺かおる
「白いうた青いうた」に初めて出会ったのは、いつだったか。
栗山先生が松本コール・フローラ(現在の松本女声アンサンブルAZ)の演奏会アンコールとして、3曲を紹介してくださいました。「なぎさ道」「壁きえた」「卒業」でした。合唱団員も、私も、そして私の家族も、すぐに「白・青」のファンになりました。

その時すでに、藍川由美さんが花岡千春さんのピアノで歌っているCDは発売されていました。わが家では日曜日の朝食にはいつもそのCDがかかっていました。

1999年、松本コール・フローラに栗山先生をお迎えして10周年の記念コンサートで、編曲委嘱「はたおりむし」を初演しました。その4曲目、「こびとのひげ」はドレミファソで始まるフレーズがいくつも連なるかわいらしい曲です。ディズニーの「白雪姫」に出てくる7人のこびとよりは細面でちょっときどり屋、ステッキは深緑色、それが私のイメージ。かまきりおやじがこびとのひげをそり落してしまうのですが、どうも「ヒゲソリ、落とした」になってしまいそうなのがこわい。初演のステージでは、最後の「おなげき」のところは思いっきり嘆き節で歌われました。

松本では「白・青」からバイオリンソングブックができたのを記念して(?)ゴールデンウィークの一夜、市内のレストランで「新実先生と白いうた青いうたを歌う会」が催されます。小学生が「ぼくは雲雀」を歌えば、男声のデュエットで「島原」、ソプラノソロで「青い花」、踊り付きの「春つめたや」等々。もちろんバイオリン独奏も何人か。3回目となる今年は5月2日(金)夕方6時から。新実先生もひそかにバイオリンをさらっているらしい。さてどんな会になりますか。あららんらん、こららんらん。

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