真綾のために曲を書くということは、いつも僕にとって素晴らしい体験をもたらしてくれているんだ。僕はもともと彼女の声が大好きだったけど、ライブを一緒にやる機会があった時に、もうひとつのハイライトが訪れたんだ。
そんな素敵な音楽体験を僕たちは共有することができた。僕は日本語を喋れないけど、真綾が喋ったり、歌っているときはいつでも彼女の紡ぐ言葉は深い意味で満たされていることが理解できるし、彼女がいかに偉大なストーリーテラーであるかを感じることができるんだ。
「幸せについて私が知っている5つの方法」という曲をプロデュースしたのも興味深い体験だったね。歌に取り組むテンションは高いのに、真綾の存在は、まるで春に花々が咲き始めた草原を凛として歩く女王様のように、円熟した気高さのようなものを歌に与えていたんだ。
今回、真綾が25周年を迎えるにあたって、僕に言えることはただひとつ。真綾と一緒にもっとたくさんの曲を作ってみたい。それだけだ。
もちろん、彼女のこれまでの美しいキャリアに心から「おめでとう!」と言いたいし、彼女のこれからの25年がこれまでとは違った、より輝かしい25年になることを願っているよ。

Rasmus Faber