『SAVED.』という曲を書いたのは、
「イデア」Ιδέαという言葉を真綾さんに発音して欲しい。。。
そう強く思ったからなのです。真綾さんの声は“音”として非常に美しいから、その“音”、で発せられる“言葉”、を聴いてみたかったのです。

まず自分がそれを聴きたい、という強い気持ちがあって、メロディや言葉は後から追いかけて来る、自分が追いかけるのでは無く、追いかけられたときに振り向いて捕まえることが出来る。。。

まるで恋、のようなそのプロセスが曲を書く、ということだとしたら、これは“言葉”が“声”を、その“音”を追いかけて出来た、真綾さんの“声”という“音”無しには存在しなかった”歌“なのです。

ーーその先にあるものを視てみたい、
それが何なのか識りたい、感じたいーー。

そう訴えてやまない何か執念のようなものをその声の、
透明さや肌理のこまかさの向こうに感じる瞬間が在るとしたら、
それこそが真綾さんを歌い継けさせ創り継けさせる勁さーー
に似たなにものかであり、

イデアーーΙδέαーーIdeaーーアイデアーーIdealーー理想ーーそのものなのではないか?ー

その“音”をどうしても聴きたかった理由が今、はっきりと解るような気がするのです。

25周年本当におめでとうございます!

鈴木祥子