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鬼束ちひろ デビュー20周年
最強のオールタイムベストアルバム

「月光」、「眩暈」、「流星群」、「infection」、「私とワルツを」などチャートを賑わせたヒット曲はもちろん、近年ドラマ主題歌となり話題を集めた「End of the world」(初CD化。新たにボーカルをレコーディングし直した配信シングルとは別バージョン。)、今作のために書下ろされた未発表最新曲「書きかけの手紙」を含む、レコード会社の枠を越えた最強のオールタイムベストアルバム。
通常盤は鬼束ちひろ入門編ともいえる厳選されたベストセレクション14曲。初回限定盤は全シングルを網羅した全29曲2枚組。さらにプレミアム・コレクターズ・エディションには、鬼束ちひろ自身が思い入れの深い楽曲をセレクトした裏ベスト、さらに初CD化音源含むインストゥルメンタル集のボーナスディスク2枚を付属。高音質SHM-CD仕様4枚組、LPサイズの豪華BOXパッケージに加え、新たに撮り下ろされた写真や、初代プロデューサー羽毛田丈史氏へのインタビュー、鬼束ちひろとの対談も収録された60ページにわたるスペシャルブックレットが封入。

決して平坦ではなかった彼女の音楽人生。不器用ながらもそれでも決して歌うことを諦めなかった、逃げなかった、ひとりの人間の生き様が刻み込まれた20年の記録。時代によって味わいを変えるボーカルの変遷とともに、デビュー当時から現在に到るまで変わることなく珠玉の名曲を生み出すソングライターとしての圧倒的な才能も再認識させられる、鬼束ちひろという規格外な稀代の音楽家のまさに集大成的作品となる。

鬼束ちひろ 20th Anniversary All Time Best Album「REQUIEM AND SILENCE」

  • 2020.02.20 RELEASE
        • 鬼束ちひろ「REQUIEM AND SILENCE」通常盤
          通常盤
        • 通常盤(CD)
          VICL-65358 / ¥3,000+税 / (全14曲)
        • ORDER
        • 鬼束ちひろ「REQUIEM AND SILENCE」初回限定盤
          初回限定盤
        • 初回限定盤(2CD)
          VICL-65356~7 / ¥3,800+税 / (全29曲)
        • ORDER
        • 鬼束ちひろ「REQUIEM AND SILENCE」プレミアム・コレクターズ・エディション
          プレミアム・コレクターズ・エディション
        • プレミアムコレクターズエディション(完全生産限定盤)
          4CD(SHM-CD)+LPサイズ豪華BOXパッケージ+スペシャルブックレット(60P)
          VIZL-1734 / ¥9,500+税
        • ORDER
        • プレミアム・コレクターズ・エディション限定特典
          • 高音質SHM-CD仕様 4枚組(全58曲)
          • ボーナスディスク
            • Disc 3:鬼束ちひろセレクトによる裏ベスト集(全15曲)
            • Disc 4:インストゥルメンタル集(全14曲)
          • LPサイズ豪華BOXパッケージ
          • スペシャルブックレット(60ページ)
            撮り下ろしフォト、初代プロデューサー羽毛田丈史氏インタビュー&鬼束ちひろとの対談を収録
  • 通常盤収録曲
    1. 月光

    2. 眩暈

    3. infection

    4. 流星群

    5. いい日旅立ち・西へ

    6. 私とワルツを

    7. everyhome

    8. ラストメロディー

    9. 青い鳥

    10. good bye my love

    11. ヒナギク

    12. End of the world

      • ※初CD化
    13. 書きかけの手紙

      • ※初CD化
    Disc1 ~HALLELUJAH<初回限定盤 / プレミアムコレクターズエディション(完全生産限定盤)共通>
    1. シャイン

    2. 月光

    3. Cage

    4. 眩暈

    5. edge

    6. infection

    7. LITTLE BEAT RIFLE

    8. 流星群

    9. Sign

    10. Beautiful Fighter

    11. いい日旅立ち・西へ

    12. 私とワルツを

    13. 育つ雑草

    14. everyhome

    15. 僕等 バラ色の日々

    Disc2 ~UNIVERSE<初回限定盤 / プレミアムコレクターズエディション(完全生産限定盤)共通>
    1. X

    2. ラストメロディー

    3. 帰り路をなくして

    4. 陽炎

    5. 青い鳥

    6. 悪戯道化師

    7. This Silence Is Mine

    8. 祈りが言葉に変わる頃

      • ※配信バージョン初CD化
    9. good bye my love

    10. ヒナギク

    11. Twilight Dreams

    12. End of the world

      • ※初CD化
    13. 書きかけの手紙

      • ※初CD化
    Disc 3 ~ENCORE<プレミアムコレクターズエディション(完全生産限定盤)のみ>
    1. call

    2. 漂流の羽根

    3. MAGICAL WORLD

    4. ストーリーテラー

    5. 夏の罪

    6. ダイニングチキン

    7. Tiger in my Love

    8. CROW

    9. 弦葬曲

    10. あなたとSciencE

    11. EVER AFTER

    12. HIDE AND SCREAM

    13. 僕を忘れないで

    14. 火の鳥

    15. VENUS

    Disc 4 ~TESTIMONY<プレミアムコレクターズエディション(完全生産限定盤)のみ>
    1. 月光 (instrumental)

    2. 眩暈 (instrumental)

    3. 流星群 (instrumental)

    4. いい日旅立ち・西へ (instrumental)

    5. 私とワルツを (instrumental)

    6. 蛍 (instrumental)

      • (映画「ラストゲーム 最後の早慶戦」オリジナル・サウンドトラックより)
    7. ラストメロディー (instrumental)

      • ※初CD化
    8. The Silence Is Mine (instrumental)

      • ※初CD化
    9. good bye my love (instrumental)

    10. 夏の罪 (instrumental)

      • ※初CD化
    11. ヒナギク (instrumental)

    12. Twilight Dreams (instrumental)

    13. End of the world (instrumental)

      • ※初CD化
    14. 書きかけの手紙 (instrumental)

      • ※初CD化

NHK総合「SONGS」
自分自身を表す
キーワードインタビュー抜粋

鬼束ちひろの「人となり」を表す
言葉、その一つ目は、「ねこ」

 鬼束さん、猫が好きなんですか。

飼って好きになりました、もっと。
もともと動物、すごい好きで、飼いたいなと思ってたんですけど、4年、5年前に飼って。そしたら、自分も一緒に走り回ったりし出すわけだから、自分も猫みたいな生活になってきて。裸足で走り回ってます。
でも猫見てて、尊敬することがめちゃくちゃ多くて。瞬発力とかリズム感。だから歌うときに、それはすごい思い出すから

 何か音楽に、じゃあちょっと活かされて。

活かせる、活かせる。ライブとかに活かせる。動き、めちゃくちゃ速いから。
あ、でも、過去に1人だけ犬っぽいって言ってた人がいて、1人だけ、そっちのほうが気になる。何か忠犬ハチ公みたい、懐くから。すごい懐っこいんです、人に。

 ご自分では、どういう性格だなって思うんですか。

朗らかです。

 怒ったりしないんですか。

怒ります。O型なんですよ。で、宮崎出身だから、たぶん大らかだねって言われること結構多い。

 細かいことは、あまり気にしない。

気にしないですね。隅っこを掃除しないタイプです。目の前のこと掃除して隅っこ掃除しない。

  生まれは、宮崎県。のどかな漁師町で、3人兄弟の長女として育った鬼束ちひろ。
彼女の音楽との出会いは、小学生の時に始めたエレクトーン。
高校3年生の春に、雑誌で見つけたオーディションに応募し、キーボードの弾き語りで自作の曲を歌い合格。そこから音楽の道が開けた。

小っちゃいときからずっとエレクトーンを習ってたから弾き慣れてるというのもあるんだけど、ピアノは楽器の王様なんですよ。
もう王様に愛されたらもう、姫、女王だなと思って。

 作曲するときもピアノを使ってらっしゃるんですよね。

はい。でも、譜とか書けないんですよ。手癖で覚えてた、小っちゃいころは。めちゃくちゃ成績悪くて、ピアノ。練習をしなくて。でも、好きで弾いてて、それが生きた感じです。

 その当時、歌手になりたいとか、そういう曲をつくりたいとかっていう思いが、どっかにあったんですか。

ああ、でも母がすごい昭和歌謡が好きで、山口百恵さんとか中森明菜さんのレコードがずっと家にあっていろいろ聴かされてきたんですね。だから、意識しなくてもあったとは思う、今思えば。で、17ぐらいでJewelっていうあるシンガーソングライターに出逢うんですけど、そのときに、ああ、私も歌わなきゃって思って。何かわかんないけど、めちゃくちゃ感銘を受けちゃって。

 それは私にも出来ると思ったんですか。

いや、そういうことも思わなくて、私もやんなきゃって思った。たまたまやれた話です。でも、そういうの、何かつながってる気、しません? 運命的なもので。

 鬼束の人生と音楽を語る上でもうひとつ欠かせない言葉がある。「ファッション」

ファッションは、鏡に映っておもしろいとか、そういうのとか、すごい好きで、こんなの歩いてたらおもしろいなというのとかを、たまに寄り道しがちだけど、もともと色が好きだから、すごく色フェチなんですよ。で、曲、1曲1曲に色があるっていうぐらい。だから、曲つくる前はメイクもネイルも全部変えるんです。指先を見るし。

 たとえば「月光」って何色の歌なんですか。

紫。

 デビュー前に、曲をたくさん書くようにプロデューサーさんから言われたっていうのを伺ったんですけど。

そう。1曲をつくるのに、ワンピース1枚って決めてた。
自分に買ってあげる。1日7曲とか買った日にはもう破産ですよ。
「月光」なんて、その破産したときの1曲です。

 どういう曲だなって思いますか。鬼束さんにとって。

2つあって、「私の名を知らせてくれたすごい曲だ」っていうのと「子ども」だと思ってるんですよ、曲を。だから、いっぱい出来た成人した子どもの1人って思ってて。

 20年経って心境としては違うもんですかね。

すごい歌詞だなって思う。腐敗っていう言葉が出て来るんですけど、それを当時のプロデューサーにどうしようねって2人で悩んだんですけど、なぜか私はすごいその腐敗をやめたがらなかったんです。若さあるあるです。その当時なりの意地があったんでしょうね。あと、美的感覚っていうか。自分の世界観が。それ以外の言葉が思い浮かばなかったり。でも、それはたぶんどの曲も一緒で。

 続いてのキーワードは、鬼束の感性に関わる言葉。「言葉に敏感」

いろいろあるんですけど、まずすっごい傷つきやすいですよね。言葉の端々とか。生まれつき、そこは。あと、この人にこれを言ったら一番傷つくだろうなという言葉もわかっちゃうんですよ。たぶん、それの逆の能力みたいな感じで。だから、すごい言葉、いま思えば傷付けたりしたなって思うことっていっぱいある。あと、私も傷ついたし。
あと小説読めないですよね。

 それは何でですか。

表現を、その人の仕方の表現で小説家の人が書いてるから、私にはわからないの、あんまり。

 自分の感覚みたいなものとかを大切にされている。

してます。じゃないと詞曲、書けない。もとの自分に自信がなくて、それをたぶん書いてるんですよね、何か。だから、それこそ「月光」とかのI am God's childとか言ったのも、自分の居場所がわからなかったんでしょうね。

 デビュー2作目の「月光」の大ヒットに続き、翌年発表したアルバムもミリオンセールスを記録。しかし、周囲の期待が高まるにつれ、やがて体調や心のバランスが崩れていった。

22、3かな。それぐらいのときにパニック障害っていうのを持っちゃって、そのお客様が悪魔に見えたときにもうかかっちゃってたんですね。その後、病院でわかって。大変でした。ツアーを何とかやった記憶はあるんだけど、どっかでギブアップして。

 それはもう忙し過ぎたってことなんですか。

どうなんでしょうね。私の精神面の強さ弱さもかかわってると思うし、でも何かのせいにしてもしようがないから、なるべくしてなったんだろうなぐらいの。

 一度は心が砕けちった。でも、歌うことはやめなかった。やめるわけにはいかなかった。そんな生き方を表すキーワード。それが「あきらめない」

あきらめたくないんですよね。何か、いつか死ぬとか言ったりする人いるでしょ。わかってるからと思う。何か、そういうことではないからみたいな。もっとやれることいっぱいあるって思う。

 これやってみたいとか、こういうことをしてみたいとか。

猫のブリーダーです。

 歌じゃないんですね。

歌はもちろん。

 猫のブリーダー。

もっと興味のあることかと思った。

 すいません。

歌はもう、ずっと続けていきたいです。

 歌は、じゃああきらめたことはないんですか。

ないです。

 音楽に関しては。

うん。人生をあきらめたことのほうが多いかも。何て言うかな、くじけたこと、あきらめたじゃなくて、くじけたことのほうが多くて。

 でも音楽はあきらめない。

そうそう、音楽はあきらめない。
あきらめないっていうか、もう何かずっと根付いてる気がする、自分に

 じゃあ、そういう意味では後悔とか、そういうのはなかったんですね。

辛いときはいっぱいありました。でも、したことないです、後悔。楽しいです。なかったら、もうとっくにダウンしてた、人生。

【「書きかけの手紙」に込めた思い】

20周年の節目の年に向けて、歌を書きおろした。
つらいこともあった。楽しいこともあった。迷ったこともたくさんあった。そんな山あり谷ありの経験があったからこそ生み出せた一曲

知り合いに喧嘩しても喧嘩しても仲いい人がいて。
普通じゃなくていいからね。まともじゃなくていいからねって、いつも言ってくれる人がいて。その人がいなかったら書いてないです。でも、思い当たると思うんですよね。いろんな人が。探し出せなかった、見つけられなかったことがあると。私がもろそうなんで。
だからこれが20周年の詞かなぁと思って。どうしても歌いたい。

♪自分を探し出せなかったあの街や
自分を見つけられなかったあの街へ
ほんの少しだけだけど届いた返事
「まともじゃなくたって それでいいから」と

「まともじゃなくてもいい」。「ふつうじゃなくてもいい」。
それでも全身全霊を込めて歌い続ける。それが、鬼束ちひろだからだ。
これからも「全開、全力」で生き抜いていく。

チーさんはいつも全開ですよねって言われる。だから、もうほかの人がいっぱい言うから、多分当たってるなって思うって感じです。
あきらめないって思う癖がある。歌をやってるのは、たぶん自分に自信がないから。だからこそ、何か不屈のものが出て来るのかもしれない。わけのわからない何か体の中で。
だから、たぶん全開に見えるんだと思います。自分がないから、もうどこまででも行くみたいな。

 空回りしてるなみたいに思うときってありますか。

あるあるある。言われる。言われるし、思う。それも詞にしちゃう。
ありがたいのは、それにみんなが響いてくれてるっていう。
同じことを思ってる人、多いんだなと思ったり、救われましたとか言われるとすごく嬉しいです。

MOVIE

  • 20th Anniversary オールタイムベストアルバム[REQUIEM AND SILENCE]トレイラー

DISCOGRAPHY