レコーディング=孤独
2005.12.09/杉山洋介
日々の視界
どーもパリスマッチのマスターです。最近リーダーではなくこう呼ばれています(案外好きです)そもそもいつから俺がリーダーに決まったんだ?年の功?
新米ディレクター夏至(仮名)の「最低週に一回は書いてくださいよ!僕らスタッフも書きますから」発言もむなしく、誰も全然実行してない訳で…。
このままでは以前のmari's voiceに夏至(仮名)の子育て日記が増えただけというお寒い状況になりかねない。子供の写真とかアップしそうな勢いだ。大変だ。ということで前回の予告通り「レコーディングの苦悩」についてマスター自ら語ることにいたします。
みなさんはレコーディングの現場とはどのようなものだと想像しますか?
テレビや雑誌などでイケてる音楽プロデューサーがインタビューなど受けているあのスタジオの風景。
大きなミキサー卓、緑や赤に光る無数のインジケーター、幅広のテープがガチャンと音を立て回り始めるマルチレコーダー、振動する巨大スピーカー、ガラスの向こうの歌手とディレクターチェアでふんぞり返る偉い人。「そろそろシーメ(飯)にしちゃう?、シータク(タクシー)でギロッポン(六本木)までシースー(寿司)なんてどうよ?」そんなイメージですかね?
なんて笑える世界、確かに20世紀末には存在していましたが…(まさに世も末)
さて現実の21世紀型音楽制作(paris matchの場合)は…ズバリ「孤独」です。
この業界も御多分に洩れず、パソコンで何でもできちゃう便利な時代に突入しました。
自分もただひたすら自宅スタジオのパソコンに向かい波形や数値とにらめっこの日々。
意味不明な独り言も日々増加の一途をたどる始末でございます。
他のメンバーがやってくるのは歌録りと最後のミックスくらいかな。
作曲からアレンジまでの期間ただただ独りです。その後、参加ミュージシャンたちがそれぞれ日替わりで我が家にやってきて僅か3時間ほどでダビング終了、そしてまた独り明け方までテイクを選んだり編集したり。
進行状況の確認も途中経過をネット上にアップしてメールでやり取り。な昨今。
NYでもLONDONでも、リアルタイムに音声データをやり取りできるようになった「以前の "未来" 」が現実にやってきて、自分の話し相手はパソコンのディスプレイだけなのかぁ?(泣)なんか違和感?っていうかまだ21世紀のスタイルに馴染めていないのかも…いつになったら馴染めるのかな?
ネット電話でNYのプロデューサーと無料で長話ができるのも良いけど…
ウ〜、ハジケタイ!ブークラでチャンネーとミーノーしてヌーブラで…(最後の違うか)
たまには昭和に戻りたいマスターなのでした。
PS. 6th albumは予定通り順調に進行中!引篭り生活も残り僅か。川崎さん待っててね!
pm's VOICEは皆様のお便りをお待ちしています。