マニア・ラ・モード/01―さとうまさしの”ビール大好き"(前編:5/5)

〜ベルギーのポテトフライ(フリテン)が登場〜

店長:タルタルソースを・・・

店長:ベルギー産の!

佐藤:マジですか???

店長:日本のあのコロモと印象が違うんですよ。ベルギーでは、大阪のたこ焼き状態で、ポテトフライのフリテン屋さんがいっぱいあって、原宿のクレープ屋みたいな感じで、こんなやつにバァーーっと入れて、その上にマヨネーズをパァーーーっとかけて食べながら歩く人がいるんですよ、ベルギーでは。

佐藤:へえー、マヨネーズなんや。

店長:うちではタルタルソースを使って。

佐藤:美味しい〜〜〜。カリカリ度合いが違う!これ初めて食べましたコレ。

店長:初めてですか?

佐藤:はい。

店長:ベルギービールといったらフリテンなんですよ。

山本:フリテンっていうんですか?

店長:フリテン・・・はい。

佐藤:あっ、店長さん、店長さんには自分のお店から何を選んで飲まれるのかを、あっほんまはね、ロシュホールが飲みたかったのかもしれないですけど・・・何を頼まれるのかを。

店長:じゃー、大好きな・・・ちょっと変わったオルヴァル(Orval)を。(4本目)

佐藤:オルヴァル(Orval)は、これも修道院が昔ながらの伝統製法で作るビールで、フルーティーな香り。苦味の利いた味わいが、格別なトラピスト最高法のビールです。・・・出てきましたよ!ビール専用のグラスが!!

店長:これもまた専用です。

佐藤:このグラスもまたちょっと欲しいんですよ。この根本ぶっといじゃないですか。これが欲しくて。

店長:こんな感じのが・・・。ビールの芸術品と呼ばれているビールで、世界的なアルコールの、ビールとかスコッチとかウィスキーの評論家で、マイケルジャクソンっていう人がいるんですけど。

佐藤:はいはい(笑)。それは本人なのか、同姓同名なのか、どっちなんですか?

店長:それは同姓同名なんですよ。

佐藤:同姓同名!!最近もう1人今話題になってますよね。

店長:マイケルジャクソンさんって、ホントにビアハンターって呼ばれているような人なんですけど、世界中のビールを飲みつくして歩いている人なんですけど。
彼が、自分が死ぬ前に最後に一本選ぶビールはこのビール"オルヴァル(Orval)"だと。
そういうくらい最高の評価を与えているオルヴァル(Orval)ですね。

佐藤:ステキ!飲んだ事ないんですよ。ちょっと頂きます。
(グイグイグイグイ)オオオオオォーーーーーーーーーーッ!!!!!

山本:どうですか?

佐藤:料理は芸術品って言いますけど、やっぱビールひとつでも料理に成りえるかなって。
素材の味が凄くハーモニーを奏でている、これは凄い!

店長:そうですね、苦味も甘味も香りもほのかな酸味とかもあって、結構バランスのいいビールで本当に大好きなビールですね。

山本:素朴な質問なんですけど、ビールごとの違いはわかるにしても、ビールでグラスを変えていくっていうのは、主にどういう意味合いがあるんですか?

店長:んー、どういう意味合いがあるんでしょうね??ビールをどういう風に飲んでもらいたいかだと思うんです。フランスのワインとかもそうなんですけど、ガラスの厚みとか、ガラスの広がり具合とか、例えば、香りを大事にしたいものであれば、先の窄まったグラスで中に香りを閉じこめてしまったりとか、あとは割とバッと口に入れてほしいか、少しずつ口にいれてほしいのかとか、作った人がどういう風に飲んでもらいたいかによって、グラスの系図が違ってくると思うんですよね。

山本:ワインといっしょですよね。ほんまに。

店長:ベルギーはフランスの少し北でワインは出来ないんですよ、葡萄が採れなくて・・・。
一部はあるんですけど、ほとんど採れなくて。ビールがワインの代わりに料理に合うように発展していったのが、ベルギーのビールなんですよね。

佐藤:あっ、その話を聞いて初めて納得・・・。ほんまにワインと同じ感覚なんですよ。「今日は何飲みますか?」「ラクリマクリスティ」とか言うのと一緒でビールを選べる!

山本:深いなーー。

佐藤:深いですよ!でも俺が許せないところは、いや、許せるんですけど、オルバルにしても、ここに金属があるじゃないですか!?それが歯に当たってもうたらアツってなる。(笑)

店長:でもこれ金ですから、まーキンヌキ。

佐藤:あっそうっですよね、家にはシメイのグラスがあるんですよ。
それで飲んでるんですけど、僕、もともとアイリッシュビール(豆知識:18世紀にアイルランドで生まれた黒ビール!/クリーミーな泡立ちと香ばしさ、コクの深さが特徴の一味違ったビール。喉越しよりも味わいを、という方には最適)
が好きで、初めて来た時とかもこんないっぱいビールがあるんやったら好きなのあるんかな?って思って店長さんに「すごいビターなビールありますか?」って言って頼んで、そん時ちょっとお話したんですけど、キャフリーズっていうビールがあって、それがめっちゃものすごいクリーミーなアイリッシュビールなんですけど、それが一番旨いなーって思ってたんです。でもキャフリーズは、ビールとしてというよりはキャフリーズとしてのみたいなもんで、これと同じようなハーモニーがあって美味しいんですけど、このオルヴァルは、ビールとしてのパンチがある!これはね、ステキな発見

店長:うちはベルギービール・スタンプラリーっていうのをやってて、17種類を扱ってて、それを制覇していただくと、いろんなタイプのビールを僕が選んでちりばめてあるので、いろんなものを飲んで頂いて、とりあえずは一通りのビールがわかっていただけるかなと・・・。

後編へつづく

マニア・ラ・モード/01―さとうまさしの”ビール大好き"(前編:5/5)