マニア・ラ・モード/02―大村達身 "Oh ナス!"(後編:5/5)

大村:だから、ね、" 俺にナスを食べて欲しかったら、ここに連れて来い! " ってことじゃないですか?

やん:(笑)

大村:でもほんと、ここまでなってたら大丈夫。

やん:じゃ、今度はまるごといってみましょうよ、大村さん。それをクリアーしてこそ初めて "俺、ナス、オッケー" って言えるんじゃないでしょうか?

大村:いや、別にオッケーなりとうないもん(笑)。

やん:(笑)ほら、このスプーンとかでね、ミンチと一緒に食べたほうがいいと思うよ、たぶん。

大村:そうしてみよかな。

やん:うん、麻婆豆腐とか、麻婆ナスとか、そうやって食うやん。

大村:はい、いただきます・・・・・・(パクッ)・・・・・・

大村:・・・・・・・

大村:・・・・・・・あ、味ない。

やん:美味い?

とも:どうですか?

大村:ん、これやったら食べれる。

やん・とも:おお!!!

とも:さっき(at ビクター会議室〜前編参照)と全然違うもん。

やん:何が?

とも:表情が。

やん:表情が違う・・うん。

とも:まだ、いっぱいありますよ(と、すすめる)。

やん:どうぞ、おかわり。

大村:・・・ん、もういいかな・・・(笑)

やん・とも:(笑)

大村:これ、でも、ほんとおいしい(と挽肉だけ選んで食べる)。

やん:まず、あれですね、やはり、辛さというか、味付けですよね。それとたぶん、今まで食べたナス、今日食べたナスん中で、一番なんて言うのかな、"ネチャ" ってした感じが少なかった・・・

大村:ん、だからね、俺のイヤなとこがなかった。

やん:そうね。たぶん下茹で・・というか、下ごしらえというか、そういうのがちゃんとなされてるんでしょうね。

大村:くさみもなかったし、"シナッと感" がなかった。

やん:なるほどね。

大村:トロッとしてた。

やん:たぶん、これ、油どおし?してると思うねんな。

大村:うん。

やん:やっぱ、そこまでしっかり下ごしらえすると以外と食べれたりするのかもね。

大村:うん、これやったら食べれる。

やん:なるほど・・でも自分では頼まん?

大村:頼まん。

やん:(笑)

大村:これは食べておいしい料理やけど、" あ〜、ナスっていいな " とは思わん。

やん:思わん?

大村:思わん。

やん:なるほどね〜。

とも:でも " ナスを食べれた " って凄いんじゃないですか?

大村:ん。

とも:凄いことですよ!

大村:うん、もういいけど・・・(笑)

やん:(笑)これ、このミンチのほうにすごい色んな香りの野菜入ってると思う。

大村:うん、美味しいよ。でも、" この料理が美味い " っていうのと、" ナスが美味い " っていうのとは・・・

やん:でも、こういうところからですね、ちょっとずつ食べれるようになって、色んなものがこう広がってくればですね、普通に食べれるようになるかもしれませんからね。ま、今日は大きな一歩をつかんだということで。

大村:いや、もう食べません(笑)。

やん:(笑)ま、そう言うなや。でもさ、これと同じ料理が出て来たら食べれるよね。

大村:これは食べれる。佐藤くんもよう言うやん、"ウニとかイクラとかあかん"とか言うて、北海道とか行って、めっちゃ美味いイクラを "これは食える!" とかって。

やん:あ〜、そうね、そうね。

とも:何がダメなのかな? ウニのにおいとかがダメなんですよね、きっと。

大村:" 磯くさいのがあかん "、言うてたけど。

やん:でも、ほんまにそういう嫌いなものも、ほんまに美味いところで食うと普通に食べれたりするって言うのはあるよね。あのビクターで食ったナスの漬け物とくらべると、やっぱりもう、顔が、表情が違いますからね。

大村:うん。

やん:最初なんか、青ざめてましたからね(笑)。

大村:(笑)

とも:青ざめてました。

やん:でもナス料理ってやっぱこう、シンプルなものが多いだけにね・・・

大村:そやねん。

やん:やっぱり、なかなかね、好きになれるきっかけもないよね。でもこの料理やったら食えると。

大村:ここまでしてくれたら。

やん:そうね。

とも:そうですね。

やん:じゃ、ま、とりあえず、マニアラモード第2回〜達身の" Oh ナス!" は、"ここまですれば食える!" という、確実な進歩があったということで・・

大村:はい。

やん:締めさせていただいてよろしいですかね。

大村:はい、あの、また連れてきてくださいね。

やん:(笑)ここにね。

一同:(笑)

やん:金かかるな〜・・・

マニア・ラ・モード/02―大村達身 "Oh ナス!"(後編:5/5)