Q&A

佐々木幸生 Q&A

--楽器バランスや会場音響に気を配るだけではなく、演奏やアレンジに応じて音を抜き差ししたりEQやエフェクトをかけて曲の表情を決定づけるリアルタイム・ライヴ・ダブ・エンジニアリングは、もはや裏方というよりはアーティストの仕事と思います。通常のライヴPAとは違うやりがいはありますでしょうか?

「ちょっとした音の抜き差しやDUB的なエフェクトによって楽曲に表情を着ける事が出来るので面白いですね。コンサート全体の中での音量の違いによって展開を分かり易くしたり1曲の中でも音量の上げ下げによる感情の変化着け等実は結構細かくやってます。Paradise of SunnyなんかはLIVEでDUBする用の曲なので毎回楽しみです」

--これまでに数多くのサカナクションのライヴPAを手がけられておりますが、今回のオファーは佐々木さんにとってどのような位置づけの仕事になりましたか?

「いつもライブでやっている手法をスタジオで再現する、という事でいつもと環境が違うので緊張しましたがやっている事は変わらないので。ただお客さんの反応がリアルタイムでは無いのでそこだけですね。」

--PAという立場からみたサカナクションの魅力とは?

「自分もクラブ、ダンスミュージックが好きなのでそんな音をLIVEで体感出来るという事ですかね、サブウーファーを持ち込んだりとかサウンドシステムもクラブ寄りになっています。」

--DVDの山口君との会話で、デジタル卓よりアナログ卓のほうが好みだという発言がありましたが、その両者にはどのような違いがありますか?また佐々木さんがアナログ卓の方が好きな理由はどの点でしょうか?

「単純に慣れの問題も有りますがアナログのほうが断然操作性が良い所です。LIVEの場合はその場のインスピレーションが大事ですのでその時に即座に反応出来ないと曲が過ぎて行ってしまいます。レコーディングの場合ならもう一度巻き戻してやり直しとか出来ますけど。使う機材はデジタルでもアナログでも良いのですが慣れている分自分の思い通りに音が作れるという所です」

--サカナクションの好きな曲とその理由をお聞かせ下さい。

「正直いっぱい有って選べません!(笑)」

質問作成:小野島大