--「さよならはエモーション」はかなりドラマティックでエモーショナルな曲ですが、MVは、どんなところから発想したんでしょうか?
曲を聴いた時に頭に浮かぶビジュアルイメージと歌詞から連想したテーマを融合させるようにしてアイデアを膨らませていきました。
--過去にサカナクション作品としては、「バッハの旋律を夜に聴いたせいです。」「夜の踊り子」と手がけておられますが、今回はかなりタッチが違うMVに仕上がっています。これまでのサカナクション作品との違い、もしくは連続性などは意識されましたか。
連続性や差異などは特に意識しませんでした。ただ、「さよならはエモーション」の歌詞が前の2作と比べると具象的なものだったので、そういうことが影響したのかもしれません。
--今回のMVは「時間」という言葉がキーワードになっているように思われます。テーマはどんなところに置かれましたか。
MVのテーマは過去をミルです。歌詞の内容が、過去・現在・未来の自分のことを語っているように思ったこと、また、過去の自分を見つめて未来を見ようとしているように感じたことが、このテーマに繋がりました。
--メンバーからは作業にあたって、なにかリクエストなどはありましたか。
僕が好きだと思う映像は、サカナクションのメンバーやスタッフ全員も好きだと思うはずなので、そういうMVを作って欲しいと言ってもらいました。
--過去に、数多くのアーティストの作品を手がけておられますが、サカナクションは田中さんにとってどういう存在でしょうか。
簡単に言うと、個人的に好きなバンドです。だから、MVをつくるにあたってはとってもやりがいがあります。ただ、プレッシャーも大きいです。そういう存在です。
--サカナクションの中で、お好きな曲と、その理由も挙げてください。
たくさんあります!すいません、選べません!