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サカナクション 12th Single「多分、風。」

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「多分、風。」イメージ

サカナクション

12th Single

多分、風。

2016.10.19 RELEASE

「多分、風。」完全生産限定盤

完全生産限定盤
(豪華特殊パッケージLPサイズジャケット仕様)

CD+Blu-ray / VIZL-1036 / ¥2,280+tax  
CD+DVD / VIZL-1037 / ¥1,980+tax

「多分、風。」通常盤

通常盤

CD / VICL-37211 / ¥1,200+tax

【CD】

  • 01. 多分、風。- 資生堂「アネッサ」TVCMソング
  • 02. moon - au×HAKUTO MOON CHALLENGE TVCMソング
  • 03. ルーキー(Hiroshi Fujiwara Remix)

【Blu-ray/DVD】

  • ・Fukurou Session featuring ぼくのりりっくのぼうよみ Broadcasted on LINE LIVE on 2016.06.21
  • ・Kikidroom Session featuring LUKA  Broadcasted on LINE LIVE on 2016.06.21
  • ・BARサカナクション
LPサイズジャケットイメージ

完全生産限定盤、通常盤ともに
サカナクションツアーチケット
WEB先行抽選予約シリアルナンバー封入

<ツアーチケットWEB先行抽選予約受付期間>

[1次受付]
2016年10月19日(水) 12:00 ~
10月24日(月) 23:59
[2次受付]
2016年10月25日(火) 12:00 ~
10月31日(月) 23:59

※シリアルナンバーは1次受付、2次受付、共通となります。
※1シリアルナンバーで1公演につき2枚までの申し込みが可能です。
(複数会場申し込み可。2days開催会場はどちらか1公演のみ申し込み可。)

「新宝島」以来、約1年ぶりとなる最新シングル。

当初、8月10日にリリースと発表されたものの、「納得のいく作品としてリリースしたい」という思いから異例のリリース延期を発表。楽曲制作・レコーディングにさらに2か月を費やし完成した作品。

資生堂の日やけ止めブランド「アネッサ」TVCMソングの「多分、風。」。サカナクション自らがアンバサダーを務める民間の月面探査プロジェクト「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」のTVCMソング「moon」。藤原ヒロシが初めてサカナクション楽曲のリミックスを手掛けた「ルーキー(Hiroshi Fujiwara Remix)」の3曲を収録。

detail

Ichiro Yamaguchi Interview取材・文/布施雄一郎

interview

新曲のテーマは“カルチャー感”

曲自体は、タイアップ(資生堂「アネッサ」TVCMソング)のお話をいただいて、まずCMで使うサビ部分だけを作りました。そこから、今年4月の幕張メッセでのライブ(全国ツアー<SAKANAQUARIUM2015-2016 “NF Records launch tour”>ファイナル公演)に向けて、曲にしていこうと、アレンジしていったんです。

その段階で、僕は“カルチャー感”と呼んでいたけど、懐古意識というか、古き良きものをリバイバルするという点で、日本の音楽シーンの中で通用するリバイバルの仕方を考えていたんです。つまり、海外で行われていた80年代リバイバルを、今、日本でやるのではなくて、J-POPやJ-ROCKの中での懐古意識はどこにあるのかというチャレンジですね。それで、CMにも使われているシンセの“ファン、ファン”っていうフレーズにカルチャー感があるから、これをどうリバイバルさせるかという方向性で、まず幕張メッセ公演用に、一度、曲として完成させたわけです。

完成形に至るまでの紆余曲折

そのアレンジを、そのままやるのか、違うフレーズでやるのかといったことは、6月頃から考え始めたわけですが、そこから結構、方向性がグラグラと揺れて。やっぱり、振り切って作った方がカッコいいんですよ。そういった、「いいな」と思う道筋があまりたくさん出てきすぎちゃって、チョイスするのに時間がかかってしまいました。

完全にテクノポップに寄せたアレンジも作ったし、イントロだけで言ったら、10パターンくらい作ったんじゃないかな? メロディ違いも2パターンあるし。テクノポップ・アレンジもよかったんですよ。これを喜んでくれる人たちがいることは分かっていたんだけど、でも僕らが届けたいと思っている大きな層に対しては、これではアプローチできていないと思ったんです。僕らが感じている80年代の先進性や遊び心と、現代のフェス需要であったり、十代の若いリスナーが聴き慣れて、求めている感覚、それをどう取り混ぜて、バランスを取るのか。そこにすごく悩んで、それで予定より、お時間をいただくことになってしまいました。

一度、ガラッと方向転換をして、懐古主義的なものを捨てて、90年代的なユーロ・トランス的なダンス・ミュージックに振り切ったこともあったんです。そうなると、80年代の香りがするメロディじゃなくてもいいじゃんっていうことになって、メロディまで変えて。一度は「これでいこう」と決めたんですけど、客観性をもって捉えた時に、僕らはこのメロディに時代性を感じるけど、それが伝わる層って、ものすごく狭いよねっていう話になって。それで、もっと若い世代に対してアプローチできるように外に広げようという方向性にシフトして、最終的に、香りとしての80年代エッセンスを持つ今のアレンジに落ち着いたんです。そのエッセンスとして、「テクノポップって、なんか無駄に速く感じるよね」っていう、無理矢理に勢いを出しているあの感じ(笑)を出すために、CMよりもBPMを上げて、BPM=139っていう中途半端な速さにしたり(笑)。だから本当に、1曲を完成させるまでに、何曲も作ったような感覚です。まぁ、毎度のことなんですけどね(笑)。

そもそも、「80年代」と言っても、80年と81年で全然違うし、僕が「80年代」と思っていたことが、厳密には「90年代初期」だったりもするんですよ。だから、サウンドもそうだし、歌詞に関しても、「ショートヘア」や「あの娘」といったキーワードを活かすようにして、「80年代」をイメージさせる象徴的な要素を残すことで、カルチャー感を端的に表現しました。曲のタイトルも、当初は「渚のアップビート」って、モロに当時の感じを狙ったものにしていたのを、「多分、風。」っていう、“狙い方”を変えることで、もうちょっと、当時のアイドルソングというか、原田知世さんが歌っていそうな方向へ寄せつつ、文学性を持たせたりと、デザインするように作っていきました。そこは、これまでのように、雑巾を絞ってしたたり落ちてくる一滴を汲み上げるような書き方とは、まったく違う感覚でしたね。

作詞における新しいアプローチ

今回、歌詞を書くにあたって、登場人物のディテールから作っていたんですよ。これは、今までとはまったく違う書き方で、「あの娘」と「自分」という2人の物語を書こうと思ったんですね。男の子がいて、気になる女の子がいる。その男の子は、どんな性格で、学校の成績はどのくらいで、どんな町に住んでいるのか。女の子は、どれくらい年齢が離れていて、どんなルックスで、男の子とよく会うのか、会わないのかって、とか。

それを頭の中で組み合わせて、田舎の線路沿いの畦道で、ショートヘアの女の子は自転車でやってくる。それを男の子は、気にしてないふりをしていて、女の子はまったく気にしていなくて、あっさりとすれ違うんだけど、実はすれ違い終えてからメチャクチャ気にしているっていう、その様を「風だ」という表現にしたんです。その女の子は実在していなくて、実は風だったという男の子が妄想をしているというストーリー。小説に近い書き方なのかもしれませんね。今までにやったことがなかった、プロファイルから作っていった歌詞です。

80年代に松本隆さんや、松任谷由実さんが書いた歌詞を読むと、そういう要素がすごくあるなって感じるんです。でも、昔の歌謡曲って、説明が多いじゃないですか。そこが面白いんだけど、僕は説明が多いのが得意じゃないから、そこに文学性を持たせることで、今までの自分らしさと、当時の詞の書き方を混ぜ合わせようと考えたんです。具体的なんだけど、具体的に表現しない。だからこそ、好きか嫌いかはよく分からないんだけど、何か気になるっていう違和感を生み出せたように思います。たとえるなら、食べたことのない物を食べた時のような感覚。それが、音楽を作る面白さなのかなって思います。

アルバムにつながる郷愁感

自分の中の心象風景だったり、内省的なものを伝えるという作業は、サカナクションを結成してからの9年間で、やりきった気がしていて。もう一度そこに戻るためには、今回のような違ったやり方を、きちんとやり切ってからでないとダメだと思うんです。そういう意味でも、この曲が書けたことはよかったと思うし、次のアルバムに入る予定の「グッドバイ」「ユリイカ」「蓮の花」「さよならはエモーション」が、思い切り内省に向かった曲だから(笑)、「新宝島」と新曲の「多分、風。」で真逆の方向にいけて、よかったですね。そうじゃないと、めちゃくちゃ暗いアルバムになっちゃうから(笑)。僕らの中では、画期的にキャッチーで、画期的にポップな曲を作ったという感覚なんです。

次のアルバムのテーマは、「東京」であったり、「郷愁」だっていうことは、ずっと言い続けているし、そこに対して、今回のシングルもきちんとコミットしなきゃいけなくて、そこも非常に難しかったポイントのひとつでした。「渚のアップビート」として作っていた頃は、本当にそこが難しくて。それが「多分、風。」として仕上げられたことで、ちゃんとテーマに寄り添えたし、次のアルバムに入るのに相応しい曲になったなと感じています。そして、「新宝島」で手に入れられた、自分の中の新しい“テーブル”の上で、最初にローンチされた作品が、この曲だと感じています。

「HAKUTO」との新しい形のコラボレーション

「moon」は、Googleが開催する世界初の月面ロボット探査レース「Google Lunar XPRIZE」に出場する日本のチーム「HAKUTO」をサポートしようという「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」プロジェクトがあって、それを僕らがバックアップしようというところで生まれた音楽です。実は今回、僕がずっと課題としていたことが、この企画で実現しそうなんです。“タイアップ”ってあるじゃないですか。「多分、風。」もそうだけど、商品や企画に対してミュージシャンは音楽を作って、お互いに結び付き合いながら、僕らはそれを自分たちの作品としてリリースする。ミュージシャンにとっては自分たちの曲を多くの人に知ってもらうにはとてもありがたい場所なんですが、こうやって、ミュージシャンが企業と音楽で結び付くことができる“場所”を増やせないかなって、ずっと考えていたんですね。新しい結び付き方を生み出せないかなって。 そうした時に、「au×HAKUTO MOON CHALLENGE」というプロジェクトそのものを、音楽でバックアップして欲しいというお話をいただいて、「これだ!」と思ったんです。単にCM曲を作るだけじゃなく、Webの音や記者会見のサウンド・ディレクションをしたりして、プロジェクトが成功するために音楽でバックアップするという感覚は、まさにデザインに近いもので、これをきっかけに、たくさんの新しいアイデアが生まれてきました。しかも、僕らを通じて宇宙のことを知ってもらうという点も、今、サカナクションが取り組んでいる「音楽から、音楽以外のことを知ってもらう」というコンセプトに通じるものがあって、とても有意義なコラボレーションでした。

サカナクションが、宇宙で音楽を作る最初の日本人になれたらいいなと思うし、もし自分たちができなくても、初めて宇宙で曲を作る人に、自分の活動が何らかの影響を与えられたらいいなと、そういう気持ちで曲を作っていました。未来の音楽に嫉妬したいという気持ちとも、つながったんです。

「moon」に宿る女性らしさ

この曲自体も、これが完成形ではなくて、プロジェクトの進化に伴って、アップデートしていこうと考えています。チーム「HAKUTO」のメンバーや、ご家族の方にも歌ってもらって、次の全国ツアーでも披露したいなと思っているし、新しいアルバムが出る頃には、この曲がもっと違ったものになって完成できればいいなと思っています。

実はこのメロディって、2014年全国ツアー<SAKANAQUARIUM 2014 “SAKANATRIBE”>の「Ame(B) -SAKANATRIBE MIX-」で使っていたものなんです。だから、この曲の始まり自体は前にあったものだけど、ここで蘇って、そして進化してくというストーリーも込めています。

あと、サカナクションとしても、大きな変化があった中で作った曲なんです。(草刈)愛美ちゃんは、子育てのために、18時になったら帰るんですよ。でも、僕ら残りのメンバーは、それ以降も朝までスタジオで作業しているわけで、愛美ちゃんに後ろめたさがあるんじゃないかなって思ったんですね。それで、愛美ちゃんには18時以降、自宅で「moon」の作業をしてもらって、僕らはスタジオで「多分、風。」を作るという分担にしたんです。

そうすることで、この曲がバンド内でのバランサーにもなったし、愛美ちゃんがリーダーとして作ったことで、女性らしさや、おしとやかな感じ、きらびやかさを持った曲になったと感じています。僕らがこの曲にもっと関わっていたら、きっとゴリゴリなダンス・ミュージックになっていたと思うけど(笑)、すごく愛美ちゃんっぽい曲になったなって、僕は感じています。それに、月って女性のイメージがあるから、そこにもマッチしたんじゃないかな。

90年代カルチャーの中心人物~藤原ヒロシ

“カルチャー感”をテーマにしたシングルで、藤原ヒロシさんのリミックスを入れられたのは、すごくよかったなと思っています。90年代カルチャーを作った人だし、小泉今日子さんの、アイドルとしての新しさをプロデュースしたのが、藤原さんですから。

今考えると、小泉今日子さんって、本当にすごいですよね。超絶アイドルが、UNDERCOVERの服を着たり、藤原さん作曲の歌を歌って、カルチャー側の要素をアイドルというエンタテインメントに取り入れたパイオニア。その中枢にいた藤原さんにリミックスをしてもらえたことで、このシングルのコンセプトにリミックス曲をナチュラルに入れることができました。

ダブでありつつ、ダンスでもある“よい違和感”

そもそもは、別のプロジェクトで藤原ヒロシさんに「ルーキー」をリミックスしてもらうことになって、せっかくだから、シングルに入れさせてくださいという相談をしたんです。だから、その企画の制約の中でリミックスしていただいたんですけど、藤原さんには、「ルーキー」をダブにして、ダブだけどダンス・リミックスにするという違和感にもチャレンジしてもらえました。

本当は、モロにダブでやりたかったんだろうけど、元々の企画性として疾走感を出すために、そこを抑えながらバランスを取っていただいて、そのどっちにもいかない感じが、とても面白いなと思います。

80年代モードを支えたアート・ディレクター~井上嗣也

井上嗣也さんを最初に知ったのは、コム デ ギャルソンが発行していた『Six(Sixth Sense)』っていう雑誌。そのアート・ディレクションが、嗣也さんだったんです。それで、他の作品を調べてみたら、「あ、これ知ってる!」とか、「これ好きだった!」っていうものがいっぱい出てきて。

今回、まさかジャケットのデザインをやってもらえるとは思ってなかったんですけど、実際にお会いしたら、嗣也さんから「サカナクションが好きだ」と言ってくれて。LPサイズのジャケット(完全生産限定盤)も、嗣也さんから「LPサイズで作りたい」とアイデアを出してくれたんです。ちょっと粗めの写真の質感もいいですよね。今回、テーマが80年代の、ちょっと“モード”な感じを狙っていたので、コム デ ギャルソンのロゴを作った嗣也さんにお願いできて、本当によかったと思っています。

井上嗣也がイメージした“サカナクション”

まだ曲が完成していない段階でデザインをお願いしたので、嗣也さんには、「サカナクションというものをイメージして作っていただけたら」というお話をして。こちらから何かリクエストするなんて、恐れ多くて言えるわけないですし(笑)。だから、デモを聴いてもらったとか、そういったこともしてないんです。曲を聴いて、デザインを考えてもらうって、普通じゃないですか。それって、嗣也さんとやる必要はなくて。嗣也さんの世界観と、サカナクションの世界観が混ざった時に、何か得体の知れない感動がある方が、絶対にいいなと思ったんです。

それで、いくつかの写真が届いて、「これと、これと、これ、どれが好き?」っていう感じで。曲の雰囲気に合う、合わないは関係なく、好きなものを選びました。「これ、好き!」っていう。(このデザインを)Tシャツにしたいなっていう、そういう感覚でしたね。

同時に、ロゴも作って欲しいとお願いして。そうしたら、「分かった」と言って、200種類くらい作ってくれたんです。「これを部屋に並べて、飽きないやつを選んでくれ」って(笑)。やっぱり、コム デ ギャルソンの川久保玲さんと仕事をしてきた人だけあって、すごいやり方だなと思ったと同時に、音楽的だなとも感じました。それで、「うーん」と200個のロゴを眺めて(笑)、このジャケットになりました。

音楽を入口に他のカルチャーを知る感動

僕の周りにいる、デザイナーさんだったり、ファッションをやってる人たちって、みんなものすごく音楽好きで、僕なんかより音楽にめちゃくちゃ詳しいんですよ。みんな、音楽に大きな影響を受けて、たとえば、レコードのジャケットからデザインの道に進んだりしているんですよね。でも今って、音楽に影響を受けて、デザインや写真、建築に進む人って、あんまりいないような気がしていて。映像関係に進む人がちょっといるかな、っていうくらいで。

音楽を入口にして、そこから違ったことを知れる感動というのは、誰もが共通して得られる種類の感動だと思うし、僕は、音楽から得る感動の種類を増やしていきたいんです。音楽にグッと入り込むことで、違ったものに出会って欲しいし、その感動を、現代にマッチさせた形で、サカナクションなりに表現したい。自分の気持を代弁してくれて嬉しいという音楽の楽しみ方だけじゃなくて、それ以外の感動も音楽に付加していきたいし、そんなバンドがひとつくらいあってもいいんじゃないかって思うんですね。そうした意識が、アートワークも含めて、露骨に出せた作品にできたんじゃないかなって、今、改めて思っています。

Fukurou Session featuring ぼくのりりっくのぼうよみ

誰かとコラボして、リメイクというか、楽曲を変化させていくということは、リミックスとはまた違う僕らの取り組みとして、ずっとやっていきたいなと思っていて。今回は、その第二弾です。

ぼくのりりっくのぼうよみは、彼がアマチュアだった頃に、僕がやってるラジオ番組(SCHOOL OF LOCK!"サカナLOCKS!")で取り上げて、電話で話したことがあったんですよ。彼が、「閃光ライオット2014」に出て、その曲がすごくよかったから、「頑張れよ!」って電話で応援して。そうしたら、いつの間にかビクターからデビューしてた(笑)。そういったつながりがあって、じゃあセッションしようかって誘いました。

彼って、今の時代の若者っていうか、音楽に対してすごくドライで、「人生かけて(音楽を)やります!」っていうタイプじゃないんです。だけど、一緒にやってみると、ものすごく音楽にこだわるんですね。そこが面白いなと思って。しかも、僕が声をかけて、断らずに来るってことは――僕だったら、「大先輩とセッションなんて無理です」って、断ってたと思うけど(笑)――、度胸もあるし、野心もあるわけだから、そういう若いミュージシャンと、どんどんセッションしながら、自分も影響を受けたいし、彼らに影響を与えていきたいなと思って、今回、一緒にやりました。

Kikidroom Session featuring LUKA

もうひとり、LUKAちゃんは、「スローモーション」のMVに出演してくれたモデルの子です。僕は、(音楽的)素人というか、ミュージシャンではない子とセッションしたいなって思っていたんですね。たとえば80年代にデビューしたての原田知世さんとか、薬師丸ひろ子さんのような、素朴で、いい意味での“足りない感じ”っていうのかな、その良さが清純さにつながっていたと思っていて。今って、歌が上手な子、踊りが上手い子はいっぱいいるけど、若いミュージシャンで、そこの部分を担っている人って、まったくいないなと思ったんです。

LUKAちゃんって、今どき珍しく、カラオケに行かないし、行っても歌わない。でも、音楽大好きなんです。そもそも、LUKAちゃんに頼もうと思ったきっかけは、僕がNew Orderのライブに行ったら、彼女も来てたんですよ。まだ十代なのに、New Orderを観に来るって「一体何者なの?」って驚いて(笑)。これは、ひょっとしたらひょっとするぞと思ってセッションしたら、独特な“いい素人感”があって、それがすごくよかったし、その違和感みたいなものは、リスナーからすると、親近感にもなると思ったんです。しかもそれって、リスナーとサカナクションとの距離感にも通じるものがあって。僕らは、リスナーが手を伸ばせば届く一歩先にいたいんです。遥か先を行きたいわけじゃない。その感覚に、すごくマッチしたセッションになったんじゃないかなって思います。

BARサカナクション

完全生産限定盤は、ファンの人たちが買ってくれるわけだから、ファンのみんなが喜んでもらえるものにしたいと思ったんですね。そのうえで、いつも表に出るのは僕で、僕の話を聞いたり、姿を見る機会は多いと思うから、メンバーの普段の感じを知ってもらいたいと思って。

それで、何かいいアイデがないかなと考えた時に、そう言えば「新宝島」のMVで僕がバーテンダーの役を演じた時に、メンバーがすごく笑っていたのを思い出して(笑)。じゃあ、バーにメンバーを呼び込んで話をしようと、そういう設定にしました。あと、僕の小さな頃の写真って、今までにテレビ番組とかで出ていたけど、メンバーの幼少期の姿って出てないじゃん!ズルい!と思って(笑)、それを出したり。

こういった内容にすることで、メンバーの人柄を知ってもらえる映像になったと思うし、特に「新宝島」からファンになってくれた人たちには、これを見て、曲を聴いてもらうことで、「こういう人たちが作った曲なんだ」って分かってもらえるかなとも思っていて。(「新宝島」のMVなどで)悪ノリしている大人の感じも伝わるだろうし(笑)、でも、みんな真面目だっていう、絶妙な感じが出せたと思います。この特典映像で、笑ってもらいながら、「5人でサカナクションなんだ」っていうことが、ちゃんと伝わったら嬉しいですね。

MUSIC VIDEO

TEASER

SAKANAQUARIUM2017

  • 2017年01月27日(金) OPEN18:00/START19:00 
    北海道 ZEPP SAPPORO
  • 2017年01月28日(土) OPEN17:00/START18:00 
    北海道 ZEPP SAPPORO
  • 2017年02月09日(木) OPEN18:00/START19:00 
    東京 ZEPP TOKYO
  • 2017年02月10日(金) OPEN18:00/START19:00 
    東京 ZEPP TOKYO
  • 2017年02月15日(水) OPEN18:00/START19:00 
    愛知 ZEPP NAGOYA
  • 2017年02月16日(木) OPEN18:00/START19:00 
    愛知 ZEPP NAGOYA
  • 2017年02月24日(金) OPEN18:00/START19:00 
    大阪 ZEPP OSAKA BAYSIDE
  • 2017年02月25日(土) OPEN17:00/START18:00 
    大阪 ZEPP OSAKA BAYSIDE
  • 2017年03月01日(水) OPEN18:00/START19:00 
    宮城 仙台PIT
  • 2017年03月02日(木) OPEN18:00/START19:00 
    宮城 仙台PIT
  • 2017年03月05日(日) OPEN17:00/START18:00 
    福岡 福岡国際センター
  • 2017年04月09日(日) OPEN16:00/START17:00 
    群馬 高崎アリーナ

チケット一般発売日

[2017年01月27日~03月05日開催公演]
 2016年11月27日(日)
[2017年04月09日開催 高崎公演]
 2017年03月05日(日)

TOTAL INFO. http://sakanaction.jp

チケット代金 前売り¥6,500-

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購入者特典

購入特典B2ポスターイメージ

先着予約・購入特典B2ポスター

本シングルアートディレクター井上嗣也氏が手がけるオリジナルB2ポスター

お取扱い店舗に関して

  • タワーレコード全国各店/タワーオンライン
  • TSUTAYA RECORDS セルCD取扱い店/TSUTAYAオンラインショッピング
    *一部、取扱いの無い店舗もございます。
    *TSUTAYAオンラインショッピングでの特典提供はご予約分のみ対象です。
  • HMV全国各店/ローチケHMV
  • ビクターエンタテインメント オンラインショップ
  • 全国一般CD取扱い各店(※)

※ポスターデザインは全て共通です。
※ポスター取扱いの無い店舗もございますので、ご予約・ご購入の前に店舗へお問合せ下さい。
尚、各店のポスターの数には限りがありますので、無くなり次第、終了となります。

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au × HAKUTO MOON CHALLENGE

au × HAKUTO MOON CHALLENGE

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