LIVE SPEEDSTAR EXPRESS

 

収録パフォーマンスライナーノーツパフォーマンス・ライナーノーツ


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2007年11月8日、スピードスターレコーズが15周年を記念し、SHIBUYA-AXで行われた一夜限りのスペシャル・コラボレーション・ライヴ「LIVE SPEEDSTAR EXPRESS ?15歳の初体験?」
鳴り止まぬ拍手、感動のため息...。
会場中が酔いしれ、商品化を望む声がかつてないほどに寄せられた奇跡のパフォーマンスの数々をDVDパッケージング!


LIVE SPEEDSTAR EXPRESS ?15歳の初体験? 注文する

COLOR / NTSC/ 画面サイズ:16:9 / リージョンコントロール:2(日本) / リニアPCMステレオ / オリジナル(日本語)

全14曲収録(ボーナストラック2曲含む)



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収録パフォーマンス


つじあやの×山田将司(from THE BACK HORN)

収録曲


Cocco×岸田繁(from くるり)

収録曲


UA × 細野晴臣(from daisyworld discs)

収録曲


Bonus-Opening Act-369 フワフワ
Bonus-Opening Act-CHERRY LYDER キャンバス


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ライナーノーツ

まずはレーベルとして、SPEEDSTARは発足していたので、15周年と聞いて「そんなに短かった?」と思ってしまったのだが、SPEEDSTAR RECORDSが設立されたのは1992年。間違いなく2007年で15周年なのだった。

メジャーのレコード会社が、所属アーティストを出演させるイベントを組む場合、純粋なライヴというよりはショウケース、すなわちビジネス的な色合いを持つことが多い。ところが、07年11月8日に東京・渋谷AXで、SPEEDSTAR RECORDSが設立15周年を記念して行なったイベント「LIVE SPEEDSTAR EXPRESS ?15歳の初体験(はつたいけん)?」は、本当にスペシャルなライヴだった。

Coccoがステージで、スタッフも当初はそんなつもりではなかったのかもしれないと言っていたが、私はそんなことはなかろうと思う。ここのスタッフは元々お祭り好きなのだ。夏フェスにアーティストの宣伝そっちのけで、設立者の高垣健氏の顔をプリントしたTシャツを売るブースを出したりする。今回も、商売抜きで自分たちが楽しめることを考えたに違いない。だからこそ、所属アーティストたちも楽しく参加したのだろう。自分たちの学園祭のようなノリである。

だから、開演前の陰アナがCocco。訥々と「注意事項」を読み上げた。演奏の合間には、アーティストたちの映像コメントが次々に披露されるのだが、「15歳」をテーマに取り留めない思い出を語ったりするもので、締まらないことこの上ない。だが、そのユルさが堅苦しくなくて居心地いい。その分、アーティストたちのスペシャルなライヴに集中できるというものだ。

オープニングアクトの369、CHERRY LYDERに続き、メインアクトのトップバッターで登場したのは、ウクレレで和みチューンを歌う眼鏡美女つじあやのと、硬派4人組THE BACK HORNのヴォーカル山田将司。普段はカジュアルなファッションの二人が少しオシャレをして、緊張した面持ちで歌ったTHE BACK HORNの名曲「夢の花」は、原曲と山田のイメージを一新した。また二人でこの日のために共作したという「15歳」は、初々しい息吹に溢れた曲を、Dr.kyOnのピアノが絶妙のサポートをしている。

続いて登場したのは、Coccoと岸田繁(from くるり)が組んだユニットSINGER SONGERの母体となった<こっこちゃんとしげるくん>だ。息の合った会話を挿みながら、「強く儚(はかな)い者たち」や未発表新曲「在る種マッシュ」「スーパー・ハッチラバー」など4曲を披露。この1ヶ月半程前に、くるりが主宰した「京都音楽博覧会 IN 梅小路公園」での演奏とは対照的な、フランクな調子が二人の素顔を見せているようで、印象的だった。

最後は、新ユニット「HARRY HOSONO & THE WORLD SHYNESS」名義での新作「FLYING SAUCER 1947」を、SPEEDSTARから発表したばかりの細野晴臣と、SPEEDSTARが誇るディーヴァUA。この2人がコラボレーションするきっかけとなったのが、先述の「FLYING SAUCER 1947」に収録され、今回のスペシャルユニットの1曲目となる「夢見る約束」なのである。グローバルな音楽センスを持った二人が、信頼する仲間達(ギター内橋和久、ベース鈴木正人、ペダルスティール&マンドリン高田 漣)と共に繰り広げる豊かな音楽は、至福の時をもたらした。

ここで細野は「僕はSPEEDSTARの専属じゃないんだけど、アットホームでいいレーベルだね」と言っている。まさにSPEEDSTARの魅力はそこにある。この日ステージに登場したアーティストたちはもちろん、所属アーティストたちの殆どがデビューから何年もSPEEDSTARから作品を発表し続けている。短期間でセールスを伸ばすことを考えるより、じっくりアーティストを育てればセールスもついてくる、というのがSPEEDSTARの基本姿勢だ。所属アーティストもスタッフもビジネスライクな関係に終らず、互いにリスペクトしながら家族のように親密になって行く。そんなアットホームな雰囲気が、SPEEDSTARにはあるのだ。そして、このイベントでは、そうしたSPEEDSTARらしさが具体的に伝わってきた。

「ろっかばいまいべいびい」や「夏なんです」に続き、「AIWOIWAIAOU」の後半でUAはYMOの「RYDEEN」のメロディーをスキャットで歌い込んだ。この曲は細野の作ではないが、YMOも彼の活動の重要な一部であることをUAは伝えたかったのだろう。そして細野が小坂忠の71年作品に提供した「ありがとう」で、SPEEDSTARの主要スタッフたちの名を織り込んで謝辞を表した。こんなことが自然に見えるのも、SPEEDSTARならではだろう。この持ち味を失うことなく今後も継続してほしいと思わずにいられない、イベントだった。それを丸ごとパッケージした本作が、メモリアルという以上の記録であることは言うまでもない。

今井智子

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パフォーマンス・ライナーノーツ
夢見る約束
夢の花

オリコン初登場10位を記録した、初のベスト盤にも収録のTHE BACK HORNの8thシングル(2004)。

いかれたBaby

今も語り継がれる、Fishmansの名曲(1993)をカバー。

15歳

この日のために制作された未発表新曲!つじあやのが歌詞を、山田将司が作曲を担当。

Cocco×岸田繁(from くるり)
エーデルワイス

カバーするならこれ、と二人で選んだ曲。もちろんオリジナルは「サウンド・オブ・ミュージック」の挿入歌より

強く儚(はかな)い者たち

Coccoの大ヒット作となった2ndシングル(1997)。岸田オリジナルのギターアレンジは必聴!

在る種マッシュ

このイベントで初披露された未発表新曲!作詞作曲はCocco、アレンジは岸田が担当。

スーパー・ハッチラバー

「在る種マッシュ」同様、Coccoの未発表新曲。同じく作詞作曲はCocco、アレンジは岸田が担当。


UA×細野晴臣(from daisyworld discs)
夢見る約束

UAと細野晴臣のコラボレーションのきっかけとなったHARRY HOSONO & THE WORLD SHYNESS名義の細野晴臣最新作「FLYING SAUCER 1947」(2007)に収録された曲。「フィルハーモニー」(1982年)の付録ソノシートに初収録。

ろっかばいまいべいびい

細野晴臣ソロ第1作となった「HOSONO HOUSE」(1973)に収録された楽曲。

夏なんです

"はっぴいえんど"の2ndアルバム「風街ろまん」(1971)に収録された楽曲。

AIWOIWAOU

ソロアルバム「メディスン・コンピレーション」(1993) に収録された楽曲。曲後半「RYDEEN」(YMO)のメロディをUAが奏でる、希有な組曲?になっている。

ありがとう

小坂 忠に書き下ろした楽曲をこの日だけのスペシャル・バージョンで披露!このイベントの"締め"に相応しいありがたい名演。

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