LITTLE TEMPO
『LITTLE TEMPO LIVE & DIRECT 1369 13th ANNIVERSARY TROPICAL ROCK'N' ROLL』
小玉和文の出版記念パーティーでメンバーに紹介されたらしいが、例によって俺は機嫌がすこぶる悪かったので、酔ってあまり覚えていない。が、佐々木君は、その夜の、タートル・セーターにガンドットのジャケットという俺にしてはプレーンな、主賓に気を使った(たとえ御本人がアーミーの上下であろうとも)いでたちまで覚えてると言う。彼らはその後、インディーからCDをリリースし始めることになるのだ。
そしてすぐに『Riddim』でインタヴューをすることになった。
リトル・テンポとはどんな存在なのか。彼らの特徴、個性はいくつか挙げられる。
まず、メンバーが9人もいるってことか。ステージ上の全体の音圧、迫力と、それぞれに光の当たるパートのある構成。全員写ってる『bounce』の表紙の「大石クン切り抜いてワタシ定期入れに入れてます」。古い? 携帯の待ちうけ画面か。もちろんレゲエ〜ダブに基盤のある音楽をやっていること。さらにここからは、メンバーにダブ・エンジニア=内田を内包してること、インストゥルメンタルのグループだってこと、あるいはこれだけデジタルな音楽が主流になっているのに、アナログ派の最後の砦のひとつであることなど、要素が細かく分かれていく。
でも俺にはもっと大事なものがある。彼らが武蔵野美術大学のサークルを中心に生まれたこと。東京のWest Side。なるほど川が流れているんだろう。そしてもちろんArt School Bandだってこと。緻密なコンセプチュアル・アートと、パンクなアクション・ペインティングが常に混在するのだ。もっと大きく言えば、ユーモアのセンス=知能指数の領域。今回の『ライヴ・アルバム』も、わざわざDATやカセット録音のソースが使われているという懲りようだ!
個人的にも仲良くさせてもらっている。内田、春野、佐々木各君の結婚パーチーに参加、土生日向坊は生まれてすぐ顔見に行った。Bigbirdとはクラブに行くし、大石先生とはDJ仲間。ハカセにはレコードを横流ししてもらい(ソロ活動も応援隊)、ゲンさんの全キャリアをリスペクト。ケンタとは互いに「元文化祭実行委員長」という輝かしい履歴を共有する。せっかく9人なので、彼らがフットボールの方が好きにせよ、野球チームを想定。俺が監督になって、打順・守備位置を決める。野球と言ったって、米国を思い浮かべずに、キューバかイタリアのノリでだ。
1. 大石 センター
2. 田鹿 セカンド
3. ハカセ ライト
4. Bigbird レフト
5. 佐々木 ファースト
6. 春野 サード
7. ゲンさん ショート
8. 土生 ピッチャー
9. 内田 キャッチャー
あまりにもぴたりハマってるんで、笑い死にしそう。肝心なセンター・ラインが「little」!それだけ個性派が揃ってるってことを言いたかっただけだ。
St.Valentine's Day, 2006 N."natch" Yamana (for BLUE BEAT BOP!)
