06.芭蕉布
NHKの“名曲アルバム”で全国的に放送されたふくはらメロディーの傑作中の傑作。地元テレビ局のコマーシャルでも伊波智恵子がうたっているが、金城恵子が参加し二人でうたっているのは非常に珍しい。 v
07.つんだら慕情
沖縄歌謡の傑作。作詞の久米仁は日本人ならだれでもわかる歌詞を書きたいと常々言っている人。「娘ジントーヨー」「島々清しゃ」等、普久原とのコンビでのいいうたがたくさんある。
11.あぬよーたいふー
金城恵子の一番最初の師匠、故川田松夫氏は若いころ嘉数松夫と名乗って沖縄芝居の台本を書いていた。沖縄で新民謡の作詞作曲を始めた先駆者の一人。生前お逢いしたとき「昔は新曲を作ると嘘のうたと言われた」とおっしゃっていた。 v
12.いちゅび小
いちゅびとはイチゴのこと。古いうたで、現在でも七月エイサー(沖縄本島の太鼓を持った踊り)の定番としてよく踊られている。過去にも登川誠仁、嘉手苅林昌、山内昌徳など民謡界のベテランたちがうたっている。
13.白浜ブルース(白浜節)
金城恵子会心の名唄。彼女の新しい魅力を引き出していて実にいい。このうたは小宗三郎作の現代歌劇『浜に咲く花』の中でうたわれた沖縄芝居歌謡。戦前大阪に多くの沖縄県人がいて劇場が二ヶ所あったころ、大阪で生まれたうた。 v
14.ボサノバ・ジントーヨー(国頭ジントーヨー)
沖縄の代表的なうたのひとつ。山里ユキと嘉手苅林昌の名盤があるが、今回のものも大傑作である。古い民謡でもうたを遊べる人たちがいると楽しく新しくなるものだ。みどり、智恵子はフォーシスターズの二人。