VICG-60293

【GLOBE ROOTS シリーズ】
ブンガワン・ソロ/グサン&ワルジーナ
VICG-60254/2000.6.21発売/¥2,400(税抜)
世界最古のポピュラー音楽・クロンチョンの、歴史の重みを感じさせるしっとりとした名演。 名曲ブンガワン・ソロの作者グサンを中心にジャワ最高の歌姫ワルジーナとヌニンの唄でつづる望郷の調べ。
01. クロンチョン・モリッコ/ヌニン
 02. クロンチョン・クマヨラン/ワルジーナ、ヌニン、グサン(コーラス)
 03. ばらの花のスタンブル/ヌニン
 04. 蘭の花/ヌニン
05. ブンガワン・ソロ/グサン
 06. ソロの娘/ワルジーナ
07. 空に星が/ワルジーナ
 08. ワラン・ケケッ/ワルジーナ
 09. 真珠のネックレス/ヌニン
10. 赤い橋(ジュンバタン・メラ)/グサン
 11. ブンガワン・ソロ/(インスト)


■グサン(Gesang)
 本名グサン・マルトハルトノ。1917年10月1日、中部ジャワの古都ソロ生まれ。10代のころ、当時ジャカルタから伝わって間もない新しい音楽だったクロンチョンの魅力に目覚め、19歳からはプロとして歌い始める。同時に作曲も開始。有名な「ブンガワン・ソロ」など、この時期の作品にランガム・クロンチョンの名作が多い。歌手としては当初、ソロのラジオ局などで歌っていたが、日本統治下の時代にはじめてソロを離れ、軍の慰問などでインドネシア中を回るツアーに参加する。インドネシア独立後は一時期忘れられるが、60年代からジャワ語によるクロンチョン、ランガム・ジャワの盛り上がりの中で作曲活動を再開。70年代前半まで精力的に作曲を続ける。

■ワルジーナ(Waldjinah)
 本名ワルジーナ・ハディヤント。中部ジャワ出身の歌手としては最高の存在。43年11月7日、ソロ生まれ。58年、ソロのラジオ局主催のコンテストに優勝したのをきっかけにデビュー。65年にはクロンチョンの全国的なコンクールでも優勝。同時にジャワ語の大衆歌謡であるランガム・ジャワもたくさん取り上げ、このジャンルの確立に貢献する。59年の初録音以来、LPは20枚、カセットは100本近くを発表。65年にはオルケス・ビンタン・スラカルタを結成。自らリーダーを務め、盛んにコンサート活動を行う一方、地元では伝統芸能であるワヤン・クリッなどに招かれ、ガムランをバックに歌うこともある。今回一緒に来日したチュッのアリは息子さん。またフルートのサユティ、ヴァイオリンのサリミ、チェロのサムランはビンタン・スラカルタのメンバー。

■ヌニン(Nuning)
 本名ヌニン・スリ・パルティニンシ。54年10月7日、ソロ生まれ。グサンの姪であり、今回来日したベースのダルモノの妻、チャッを弾くジョコの姉でもある。歌手としては70年代前半にスラバヤでデビュー。70年代後半からはワルジーナのグループ、オルケス・ビンタン・スラカルタの歌手としてコンサートやレコーディングに参加する。現在はソロのクスマ・サヒッド・ホテルが歌手としての主な舞台。インドネシア・クロンチョン協会ソロ支部のマネージャーも務めている。


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