VICP-61964
【アルゼンチン】
『ハーモニカの鬼才〜フォルクローレ名曲集/ウーゴ・ディアス』
2003.2.5発売/VICP-62181〜2/税抜\4,000(2枚組)
アルゼンチンが生んだ魂のハーモニカ奏者、待望の完全復刻!日本未発売盤1枚を含む、傑作アルバム3枚をカップリング!
世界初CD化 1972〜4年作品
解説:西村秀人
VICP-62181
 01.へだたり(La distancia)
 02.ラ・フィナディータ(La finadita)
 3.ウルグアイ川に捧げる歌(Canto al Rio Uruguay)
 4.マサモレアンド(Mazamorreando)
 5.故郷に帰って(De vuelta al pago)
 6.サルタの天幕小屋(Carpas saltenas)
 7.私のサンバ(Zamba mia)
 8.見つからないよ(No lo hallo)
 9.はるか彼方を目指して(Hacia la distancia)
 10.古きチャカレーラ(La vieja)
 11.私のラウラのために(Para mi Laura)
 12.フフイ万歳!(Viva Jujuy)
 13.サンティアゴの郷愁(Nostalgias santiaguenas)
 14.忘却のチャカレーラ(La olvidada)
 15.サンバ・アレグレ(Zamba alegre)
 16.悩める者のチャカレーラ(Chacarera del sufrido)
 17.遠くからの歌(Cancion del lejos)
 18.限りなき愛の歌(Amar amando)
VICP-62182
 1.道連れ(ラ・コンパニェーラ)(La companera)
 2.ウルピーラの嘆き(Lamento de la ulpilita)
 3.高地のサンバ(ラ・アリベーニャ)(La arribena)
 4.ラ・パタージャ(La pataya)
 5.君の忘却を思いつつ(Pensando en tu olvido)
 6.ベーチョのバイオリン(El violin de Becho)
 7.サカー島(Isla Saca)
 8.キロメトロ・オンセ(Kilometro 11)
 9.メルセディータス(Merceditas)
 10.ビジャヌエバ(Villanueva)
 11.谷間の川(Valle‘I)
 12.キシエラ・セル(Quisiera ser)
 13.歌う雄鶏(Gallito cantor)
 14.ラ・グアンパーダ(La guampada)
 15.マルビータ(Malvita)
 16.わが麗しのコリエンテス(Ah! mi Corrientes pora)
 17.ペソア橋P(uente Pexoa)
 18.さかまく川(Rio rebelde)



【ハーモニカの鬼才、ウーゴ・ディアス】
解説:西村秀人 
 ハーモニカでタンゴやフォルクローレを専門に演奏するミュージシャン...一般 的にはあまり想像しにくいかも知れないが、実はアルゼンチンには今も数名のプロ・ ハーモニカ奏者が活動している。そしてその演奏家たちは皆このCDの主役ウーゴ・ ディアスの圧倒的な影響を受けているのだ。
 1927年、アルゼンチン・フォルクローレの里とも言われるサンティアゴ・デル・エ ステーロ州に生まれたウーゴ・ディアスは5歳の時に事故で両目の視力を失う。その 後視力回復のため約1年間の入院生活に入るが、その間に両親からプレゼントされた のがハーモニカだった。その後、視力は一応回復、ウーゴは音楽への関心を高めてい く。地元の名フォルクロリスタで作曲家としても著名なディアス兄弟(同じ名字だが ウーゴとは関係ない)に学んだ後、プロ・ミュージシャンとしてのスタートをきる (初めはジャズバンドのベーシストだった)。1944年ダンスバンドのアトラクション としてブエノスアイレスに上京、1950年から自己のバンド「ウーゴ・ディアスとその チャンゴス」を結成し本格的にハーモニカ奏者として活動を始める。1952年からレコー ディングも開始、アルゼンチン・ポピュラー音楽界唯一無二のハーモニカ奏者として 広く知られるようになる。以降もヨーロッパ公演、レコーディング、テレビ出演など を続け、その個性をいかんなく発揮し続けた。
 ウーゴ・ディアスの個性は楽器の異色性にだけ寄りかかったものではない。叩きつ けるようにメロディを歌い、独自の粘りやグルーヴ感を表現、それは視力を失うかも しれない不安の中で獲得していったスタイルだったのかもしれない。1977年に惜しま れつつ世を去るまでかなりの数の録音を残してきたが、日本で彼に注目が集まったの は1972〜74年にトノディスク社に吹き込んだタンゴとフォルクローレのアルバム計5 枚が日本ビクターから発売された時である。タンゴを演奏した3枚のアルバムはすで にVICP-60902-3「魂のタンゴ・ハーモニカ〜ブエノスアイレスのウーゴ・ディアス」 としてCD2枚組にまとめられ、2000年に発売された。今回はかつて日本でもLPで発 売されたフォルクローレの2枚のアルバムに、日本未発売のリトラル&パラグアイ音 楽集を加えてCD2枚組にまとめたものである。
 残念ながら原盤に共演者の明記はないが、当時のフォルクローレ界で活躍していた 先進的なミュージシャンが特別に集められたことはその出来栄えからも容易に想像が つく。
 一生過ごした時間のうち、しらふでいた時間よりアルコールの入っていた時間の方 が長かったといわれるほどの大酒飲みだったウーゴだけに、晩年の健康状態は必ずし も良好ではなかったが、最後の力を振り絞るような気迫がこれらの録音に感じられる。 異色の道をひたすら走り続けた鬼才の最後の名人芸にゆっくりと耳を傾けていただき たい。


>>戻る

Copyright(c) Victor Entertainment, Inc. All rights reserved.