Track listing







Disc1
 雪村いづみさんと言えば、ぼくは何と言ってもアメリカン・ヴォーグから抜け出してきたような、たまらなくキュートでCHICなルックスに惚れてしまったのでした。(ついでに言えば、ぼくは朝比奈マリアさんの大ファンでもありました)
 そう、ルックスが先で、音楽は二の次。なんて言うつもりはないですが、いや、彼女ほど聴きたいのに、レコードが集まってくれないアーティストも珍しく。とりわけ『三人娘』イヤーズの頃の作品は、ちょうどぼく自身がいま、50年代のマンボやツイストやジャズに夢中なので、いちばん聴きたかった音源。それはもう期待を上回るものでした。
 今度は藤田敏雄作品や、60年代のノンヒットシングルなどもまとめて聴けたら、と思います。あと、写真集も、どこかでいつかまとめてほしいな、と思います。ファンとしては。
 最後に雪村いづみさんのヴォーカル・スタイルについてひと言。あんなに素敵にVOGUEなルックスのひとが、もう世界中どこにもいないのと同じで、あんなふうに歌える人は、この世界にはもういないんだな、と。レコードってタイムマシーンかも。どこでもドアかも。そう思うと涙が出そうになります。
 『さ・え・ら ジャポン』のときは本当に有難うございました。いつまでもお若く美しい雪村いづみさん、どうかいつまでもお美しく。

小西康陽(レディメイド・インターナショナル)


Copyright(c)2002 Victor Entertainment, Inc. All rights reserved