This is BOSSA NOVA

ディス・イズ・ボサノヴァ(Blu-ray Disc) THIS IS BOSSA NOVA(Blu-ray Disc)

"瞳を閉じて耳を澄ませると聴こえてくる･･････リオの潮騒とボッサのリズム

＊リオ・デ・ジャネイロという美しい文化都市を背景に1960年代のはじめにボサノヴァというムーブメントを創りあげた若者達　―夢と希望に満ちあふれ、幸せに育っていったこの音楽に祝福を（小野リサ）
＊海、太陽、青春に想い溢れて―　ボサノヴァの途方もない夢を描いた“もっとも美しい”音楽ドキュメンタリー（橋本徹　[サバービア/フリー・ソウル/カフェ･アプレミディ])

1950年代の終わり、ボサノヴァはブラジルのリオ・デ・ジャネイロの海沿いの街から生まれた。サンバやショーロという多彩なリズムをもった豊かな音楽の土壌から、静寂の中に躍動を秘めた“新しい傾向”(＝ボサノヴァ)を感じさせる音楽の芽が息吹いた。2006年にブラジルで制作されたドキュメンタリー映画『ディス・イズ・ボサノヴァ』は、ボサノヴァゆかりのアーティストのインタビューや演奏、研究者のコメント、数々の貴重な映像を集め、ボサノヴァの誕生を瑞々しく描いている。語り部となるのは、当時のシーンの真っただなかにいたカルロス・リラとホベルト・メネスカル。二人が語る数々のエピソードと共に、ジョアン・ドナートやジョニー・アルフ、ワンダー・サー、ジョイスといった素晴らしいシンガーたちが、それぞれの想いを込めてボサノヴァの名演を聴かせてくれる。さらに、この映画で特筆すべき点は、撮影対象を見つめるカメラ・アングルと全編にわたって貫かれている豊かな色彩感覚だ。人物や静物は美しい構図で撮られ、すべての色合いを鮮やかな発色で描き、リオの風景を見事にとらえている。コルコヴァードの丘にそびえるキリスト像の背後から俯瞰するリオの全景や、イパネマ海岸の碧さと燃えるような夕暮れ、木々の緑とリオの山々の稜線を眺めていると、気持ちははるか遠いリオの街へといざなわれる。アントニオ・カルロス・ジョビンが「僕の音楽の多くはリオの美しさによるものだ」と回想したように、ボサノヴァの美しさも、リオという土地の奇跡的な美しさによるところが多いと感じられる。このドキュメンタリー映画が伝えるボサノヴァの本質は、カルロス・リラとヴィニシウス・ヂ・モライスが共作した歌「もっとも美しいもの / Coisa Mais Linda」というタイトルが端的に示している。　　　　　　 文／吉本宏

2006年ブラジル映画祭(パリ)観客賞／2006年ブラジル映画祭(マイアミ)音楽監督賞・ブラジル人としての誇り賞受賞

監督・脚本：パウロ・チアゴ　撮影：グィ・コンサルヴァス　編集：マルセロ・モライス　製作：グランシア・カマルゴス　出演：カルロス・リラ/ホベルト・メネスカル/ジョアン・ジルベルト/アントニオ・カルロス・ジョビン/ナラ・レオン/ジョイス/ワンダー・サー/ジョアン・ドナート/他

2007年夏日本全国劇場公開、渋谷Q-AXシネマで記録的ロングラン・ヒット！高品位ノスタルジックリラクゼーション・サウンドと楽園採れたてシズル感ヴィジョンがオトナを癒した！劇場で追いきれなかった充実の大量ボサ情報を復習したかったヘヴィー･ボッサ・マニア、ライト･ボサ・ビギナーが3月発売になったDVDを購入、5ヶ月を経た現在（2008年8月）もボサノヴァ生誕50年、移民100年の日伯友好年の波に乗り順調に売り伸びている。ブルーレイ・ディスクが急速に普及する中、この作品の持つ高画質、高音質、内容、雰囲気の特性のどれもがブルーレイ化にふさわしいと判断し、今回のブルーレイ・ディスクとしての発売となった。

特典映像：劇場では見られなかった充実映像特典！
(1)11組アーチストのボーナス演奏シーン
(2)カルロス・リラ、ホベルト･メネスカル来日時独占インタビュー
(3)キャスト、スタッフ・インタビュー
(4)メイキング・フォト・ギャラリー
(5)日本版予告
(6)ブラジル版予告　 合計60分！