フランク永井
フランク永井 ザ・カバーズ(歌謡曲・演歌)
2014.10.22
アルバム / VICL-64232~3
¥3,850(税込)
Victor
今よみがえる、フランク永井全盛期の歌声!究極のカバー曲集
この歌もあの歌も! 魅惑の低音で唄う、日本の大ヒット曲。2CD 44曲入り
「函館の女」「北国の春」「港町ブルース」「伊勢佐木町ブルース」「女のみち」「なみだの操」「別れの朝」「酒と泪と男と女」「氷雨」「青葉城恋唄」「いい日旅立ち」など初CD化の楽曲11曲を含む!
#1-CD
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01
カチューシャの唄
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02
星影の小径
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03
ウナ・セラ・ディ東京
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04
上を向いて歩こう
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05
雨がやんだら
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06
アカシアの雨がやむとき
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07
君こそわが命
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08
知床旅情
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09
函館の女 {女=ひと}
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10
北国の春
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11
港町ブルース
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12
潮来笠
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13
ラブユー東京
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14
伊勢佐木町ブルース
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15
よこはま・たそがれ
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16
京都慕情
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17
長崎は今日も雨だった
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18
カスバの女
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19
女のみち
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20
なみだの操
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21
昭和ブルース
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22
誰もいない海
フランク永井の歌手デビュー60周年を記念した企画CD。レコードをお持ちの方は幾度も耳に入れているものかもしれないが、若い世代でフランク永井の歌はさておきも、元曲も聴いたことがないという方がいるかもしれない。当時は相当に流行した歌なので、現役の歌手は今もTV番組では歌っているものが多い。それとフランク永井の歌唱を聴き比べてみるのも趣向だ。フランク永井のファンには、フランク永井の歌唱のほうがいいというように聴こえる場合もあるのだが、なにせ、元曲が大人気を博すほど歌詞もメロディーも素晴らしいのである。当時の時代背景の中で、そのときに歌った歌手の持ち味がたっぷりと表現されていて、多くのファンに受け入れられたものである。カバーされるような曲は、編曲や歌唱によって、いくつもの味を出すことができるということがよくわかるのである。フランク永井は歌に向かう姿勢として、歌詞を可能な限り読み込み、それを聴く側に立ちながら表現を磨いている。他の歌手の歌でも、自分の歌以上の気持ちをそそいで歌っているのが解る。さらに、リストで明らかなように、テーマ、歌の方向がまるで異なる曲ばかりと言ってよい。わずかに石原裕次郎の歌などはムード歌謡で似ているかもしれないが、それにしても、「ムード歌謡」の帝王の歌唱をこの作品で楽しめる。また、東北出身のフランク永井、東日本大震災や原発事故でいまだに東北方面はその災難をひきづっているなかで、この歌謡曲・演歌のカバー曲には「北」が多く入っている。北のファンも根強い。そうした方々にも、懐かしいフランク永井の歌から、エネルギーを感じてほしいという思いが込められている。2014年10月27日の命日にはフランク永井7回忌を迎える。【矢萩光也】