荻野目 洋子
ティーンズ・ロマンス [+2]

2010.03.24
アルバム / VICL-70051
¥2,619(税込)
Victor
キャッチフレーズは「ハートは、まっすぐ。」
デビュー曲「未来航海-Sailing-」のほか「さよならから始まる物語」も収録した
実力派アイドルの記念すべき1stアルバム。15歳の爽やかな魅力がいまよみがえる!!
1984(昭和59)年9月5日、荻野目洋子のファーストアルバム「ティーンズ・ロマンス」が発売された。オリコン32位をマークした「未来航海-Sailing-」による鮮烈なデビューから5ヶ月。スマッシュヒットとなった2ndシングル「さよならから始まる物語」(最高29位)も収録した全10曲入りだ。シングル2枚を出したあと、AB面4曲を含むアルバムを発表するのは、当時のアイドルの王道ともいえるパターンであった。
作家陣は、松田聖子をブレイクさせた小田裕一郎、三浦徳子のほか、荻野目自身がリスペクトしてやまない山口百恵の一連の作品を手がけた阿木耀子、さらには「スター誕生!」(日本テレビ系)出身の元アイドル・神田ヒロミなど、多彩な顔ぶれが揃い、15歳の少女にふさわしい瑞々しく爽やかなポップナンバーを提供している。ちなみに「サファイア色のプレリュードは」はフレンチ・ポップスの名曲「そよ風に乗って(原題:Dans le meme wagon)」(Marjorie Noel)のカバー。のちに数々のカバーソングをヒットさせる才能の片鱗を早くも感じさせてくれる。
本作はLPチャートで最高24位を記録(カセットチャートでは46位)。当時は松田聖子、中森明菜を筆頭に女性アイドルが群雄割拠していた時代だが、激しい競争が繰り広げられるなか、新人アイドルのデビュー作としてはまずまずのセールスを残している。
(解説:濱口英樹)