荻野目 洋子
246コネクション [+7]

2010.04.21
アルバム / VICL-70057
¥2,619(税込)
Victor
18歳の夏に発表された大ヒット7thアルバム。チャート1位を獲得した「さよならの果実たち」、
ヒットシングル「湾岸太陽族」のほか、売野雅勇=筒美京平が書き下ろした名曲が満載!
主演ドラマ主題歌「北風のキャロル」を追加収録。
1987(昭和62)年7月16日、7枚目のオリジナルアルバム「246コネクション」が発売された。前作「ノン・ストッパー」のメガヒットから7ヶ月。その間に発表された11thシングル「湾岸太陽族」はオリコン3位、そして12thシングル「さよならの果実たち」は自身初となるシングルチャート1位を獲得するなど、荻野目洋子は名実ともに歌謡界の頂点に君臨していた。
2曲のヒットシングルを含む本作は、売野雅勇をプロデューサーに迎えた初めてのコンセプトアルバム。流行最先端のスポットが連なる国道246号線沿いやリゾート地を舞台に、バブルに向かう華やかな時代の空気感と、大人になる一歩手前の少女の心情がドラマチックに描かれている。それまでは複数の作家による様々なタイプの楽曲が並ぶスタイルだったが、このアルバムでは1曲を除くすべてが売野雅勇(作詞)と筒美京平(作曲)による書き下ろし。意外だが、大御所・筒美はデビュー4年目にして初の起用であった。洋楽テイストのキレのあるサウンドに、コピーライター出身の売野が時代を切り取ったキーワードを散りばめ、J-POP史に残る名盤が誕生したのである。
本作はLP、カセット、CD、いずれのチャートでも2位を獲得。3アイテムすべてのジャケットが異なることも話題を呼んだが、今回の復刻ではLPバージョンを採用している。なおボーナス・トラックとして、この年発売されたシングル3枚のAB面曲をすべて収録。ヒットメーカー・筒美京平の世界を存分に堪能できる構成となっている。
(解説:濱口英樹)