荻野目 洋子
FAIR TENSION [+8]

2010.04.21
アルバム / VICL-70061
¥2,619(税込)
Victor
PANTAをプロデューサーに迎えた11thアルバム。
ヒット曲「ユア・マイ・ライフ」のほか、名曲「アンダー・ザ・ボードウォーク」のカバーなど
より深みを増したボーカルが楽しめる意欲作。ヒット曲「湘南ハートブレイク」を追加収録。
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01
情 熱
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02
ハートブレイクをぶっとばせ
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03
アンダー・ザ・ボードウォーク(UNDER THE BOARDWALK)
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04
千年浪漫
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05
誘惑の街で
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06
モーニング・コール
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07
レトリカ
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08
ビーチ・ドライブ
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09
昨日より輝いて
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10
ユア・マイ・ライフ(YOU'RE MY LIFE)~ALBUM MIX~
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11
湘南ハートブレイク
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12
恋しくて
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13
ユア・マイ・ライフ(YOU'RE MY LIFE)
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14
ピンク・サファイア(PINK SAPPHIRE)
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15
ユア・マイ・ライフ(YOU'RE MY LIFE)-version II-
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16
THIS GIRL
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17
アンダー・ザ・ボードウォーク(UNDER THE BOARDWALK) -New Version-
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18
昨日より輝いて -New Version-
1989(平成元)年11月21日、11枚目のオリジナルアルバム「FAIR TENSION」が発売された。ナラダ・マイケル・ウォルデンがプロデューサーを務めた前作「VERGE OF LOVE」で、世界レベルの制作現場を経験した荻野目洋子は、さらなる音楽的進化を遂げつつ、新たな方向性を模索し始めていた。
それを宣言するかのように、21歳を目前に控えたこのアルバムでは制作陣を一新。「ダンシング・ヒーロー」のディレクションで彼女をブレイクさせた髙橋隆(ビクター:当時)と、「頭脳警察」のPANTAをプロデューサーに迎え、作家にはPANTA、鈴木キサブロー、森雪之丞など初起用となるメンバーが多数キャスティングされた。サウンド的にはややロック色を強めており、洋楽カバーも2曲収録。一段とスケールを増したボーカルが印象的な仕上がりとなっている。
当時の彼女は、「公園通りの猫たち」(東映系)で映画初主演を果たす一方、深夜FMのパーソナリティ、さらにNHK朝の連続テレビ小説「凛凛と」に出演するなど、音楽以外の分野でも新たな挑戦を続けていた。レコード大賞金賞を4年連続で受賞したのもこの頃である。
本作はアルバムチャート12位(CD14位、カセット13位)を記録。この年リリースされた18thシングル「湘南ハートブレイク」はオリコン7位、19thシングル「ユア・マイ・ライフ」は10位を獲得していたものの、メガヒットを連発するロック系アーティストに阻まれ、10作連続のTOP10入りは叶わなかった。なお、ボーナス・トラックの「THIS GIRL」は、ベスト盤「’91 OGINOME COLLECTION」(90年12月16日発売)のみに収録されていたオリジナル曲だ。
(解説:濱口英樹)