荻野目 洋子
TRUST Me [+7]

2010.05.26
アルバム / VICL-70063
¥2,619(税込)
Victor
前作に続き吉田建がプロデュースした13thアルバム。
久保田利伸作曲のヒットシングル「美女と野獣」、ぺブルスのカバー曲「雨の石」のほか、
NOBODY、吉田建らの書き下ろし曲を収録。戸川純作詞の未発表音源2曲を追加収録!!
デビュー8年目にあたる1991(平成3)年。22歳になった荻野目洋子はさらに活躍の場を拡げていた。TV出演やライブを精力的に続ける一方、2つの月刊誌でコラムやエッセイの連載を開始。年末には初のディナーショー(全国10ヶ所)も成功させている。シングルでは、井上陽水や吉田建からの提供曲に続いて、久保田利伸作曲の22nd「美女と野獣」(オリコン20位)をリリース。一作ごとに新しい世界観を提示し、実力派歌手としての才能を遺憾なく発揮していた。そして7月3日には、13枚目のオリジナルアルバム「TRUST Me」を発表する。
このアルバムは前作「KNOCK ON MY DOOR」同様、吉田建がプロデュース。ディレクターは、SMAPや松本伊代らを手がけていた野澤孝智(ビクター:当時)。作家陣は吉田建、NOBODY、大羽義光の3人以外はすべて一新され、作詞は若手の女性作家で統一された。当時、Wink等でヒットを連発していた及川眠子、新進のシンガーソングライター・鈴木結女をはじめ、覚和歌子、吉元由美、川村真澄らが女性ならではのリリカルな作品を提供している。なお「雨の石」はベイビーフェイスのプロデュース作品「Why Do I Believe」(ぺブルス)のカバーである。
本作はアルバムチャート25位(CD25位、カセット49位)を記録。今回の復刻では、ベスト盤「NEW TAKE BEST COLLECTIONS ‘92」(91年12月16日発売)のみに収録されていた久保田利伸作曲の「Morning Rain」に加え、戸川純とMARK DAVIS(馬飼野康二)による未発表曲2曲が特別音源として収められている。シングル候補として制作された楽曲が20年の時を経て日の目を見たことは、ファンにとって大きな朗報といえるだろう。
(解説:濱口英樹)