南 佳孝
YOSHITAKA MINAMI
ヌード・ヴォイス
NUDE VOICE

2001.02.21
アルバム / VICJ-60740
¥3,190(税込)
JVC
南佳孝のルーツとも言えるジャズのスタンダード・ナンバーを中心とした初のカヴァー・アルバム。ジャパニーズ・ポップスの至宝、南佳孝のルーツを垣間見ることが出来る傑作が完成!
-
01
ナイト・アンド・デイ NIGHT AND DAY
-
02
サムワン・トゥ・ウォッチ・オーヴァー・ミー SOMEONE TO WATCH OVER ME
-
03
キャラヴァン CARAVAN
-
04
ドリーム・ア・リトル・ドリーム・オブ・ミー DREAM A LITTLE DREAM OF ME
-
05
ルート66 (GET YOUR KICKS ON) ROUTE 66
-
06
マイ・ファニー・ヴァレンタイン MY FUNNY VALENTINE
-
07
カーニヴァルの朝 MANHA DE CARNAVAL
-
08
ザ・ギフト THE GIFT (RECADO)
-
09
レディ・ブルー LADY BLUE
-
10
ハウ・スウィート・イット・イズ HOW SWEET IT IS (TO BE LOVED BY YOU)
-
11
ネイチャー・ボーイ NATURE BOY
-
12
スカイ・ブルー SKY BLUE
-
13
ザ・ギフト〔デモ・ヴァージョン〕 THE GIFT (RECADO) [DEMO VERSION]
スタンダード・ナンバーを中心とした初のカヴァー・アルバムで、JAZZYなサウンドとハートフルなヴォーカルが溶け合った、まさに大人のための音楽が満載されています。彼が敬愛してやまないナット・キング・コールの"ネイチャー・ボーイ"、"キャラヴァン"、"ルート66"などのスタンダード曲から、ポップス・フィールドの楽曲まで、南佳孝によるヴォーカル・マジックで全く新しい感動を呼び起こします。
アレンジ&サウンド・プロデューサーは村田陽一が担当し、ビッグ・バンドにも負けないエネルギッシュな演奏を披露。レコーディング・メンバーはポンタ・ボックスや熱帯JAZZ楽団のメンバー、渡辺香津美など、実力派ミュージシャンばかり。TV-CFでおなじみの「JTスモーキンクリーン・キャンペーン・イメージ・ソング」"スカイ・ブルー" <アルバムヴァージョン>(この曲のみ南佳孝のオリジナル曲)も収録した、ワン・アンド・オンリーの最高傑作!
早くも21世紀のマスターピースの誕生です!
『NUDE VOICE』 南佳孝による全曲解説
1.「NIGHT AND DAY」
ケイリー・グラントが主演した映画の中で、雨の降る夜に恋する彼女のために曲を書いているシーンでかかった曲として鮮烈に記憶に残っている。今回は1934年にフレッド・アステアが歌ったヴァージョンが元になっている。
2.「SOMEONE TO WATCH OVER ME」
前から知っていた曲で、練習もしていた。スティングが歌っていたものもあったが、やはりエラ・フィッツジェラルドがピアノ1本で歌ったヴァージョンが、メチャクチャ良くて。これこそが"歌の原点"なんだと教えてくれた。
3.「CARAVAN」
ナット・キング・コールの歌唱ではじめて聴いて、エキゾチックなコード進行に圧倒させられたが、後でベンチャーズが演奏するのを聴いてこういう解釈もあるのかと。個人的に思い入れの深い曲かな。
4.「DREAM A LITTLE DREAM OF ME」
つい最近知った曲。ローラ・フィジーが歌っていたものが良くて、自分でもどこかで歌おうと思っていた。基本的には女の子の曲でしょう。
5.「ROUTE 66」
本当に思い入れのある曲。今まで見たTV映画で一番好きな番組が「ルート66」だった。バズ・マードック役のジョージ・マハリスが歌うツイスト・ヴァージョンも好きだったし、ナット・キング・コールの歌うヴァージョンも好きだった。高校の頃からずっと歌っている曲。
6.「MY FUNNY VALENTINE」
名曲中の名曲。昔、TV放映がはじまったばかりの頃は昼の番組が無くて、スチルの写真画像のバックにずっと音楽がかかってた。ある日学校から帰ってTVをつけると、女の人が帽子をかぶっている写真が写っていて、そのバックで流れていたのがこの曲だと後で分かった。このけだるい印象が大人の雰囲気だと感じていた。一番好きなのはカーメン・マクレエのヴァージョンかな。
7.「MANHA DE CARNAVAL」
映画「黒いオルフェ」の主題歌として見たのが最初。暗い印象を持っていたが、ジョアン・ジルベルトの歌で聴いた時に感動して自分でも歌いはじめた。
8.「THE GIFT」
イーディー・ゴーメで有名な曲。TVのCFでもかかっていた。ある日この曲の楽譜を見つけて演奏してみたら、とても良い曲だということが分かった。今回シャンソン風になったのは、アレンジャーの村田陽一氏の提案によるもの。
9.「LADY BLUE」
大好きなレオン・ラッセルのカヴァー曲。「A SONG FOR YOU」も良く歌ったけれど、こういう"歌い回し"の上手いレオン、ジョン・レノン、スティービー・ワンダー、ナット・キング・コールについてはずいぶん勉強したな。今回選曲して意外なほど反響があった1曲。
10.「HOW SWEET IT IS」
まずはジェイムス・テイラーで聴いてから、マーヴィン・ゲイのヴァージョンを聴いた。すぐにうまく歌えるような気がしたが、意外と難しかった曲。アルバムの流れの中でパッと明るくしたかった。
11.「NATURE BOY」
最初は選曲に無かった曲だけど、スタッフの強い要望でやってみた。歌詞が素晴らしい内容なので、挑戦しがいがあった。曲にはいろいろな解釈の仕方があると思うが、ナット・キング・コールからは脱皮出来たと思っている。
12.「SKY BLUE」
JTスモーキン・クリーン・キャンペーン・イメージ・ソングのCMでON AIRされている曲。海辺で砂浜にギター1本持って座り、雲を見ながら歌っているような雰囲気を出したかった。歌詞の内容はちょっと寂しいけれど、本来はアルバムの最後を締めくくるように演出したかった。波のSEは、そういう意味で少し長めに入れてある。
13.「THE GIFT」(DEMO VERSION)
マイク・テストで演奏した時の感じがとても良かったので、ボーナス・トラックとして収録している。ある意味ではかっちりとレコーディングされたものではなく、こういった一発録りのグルーヴを求めていたのかも知れない。