村治 佳織
KAORI MURAJI
アランフェス協奏曲
RODRIGO: CONCIERTO DE ARANJUEZ
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01
I. アレグロ・コン・スピリト(ロドリーゴ:アランフェス協奏曲) Concierto de Aranjuez for guitar and orchestra, I. Allegro con spirito
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02
II. アダージョ(ロドリーゴ:アランフェス協奏曲) Concierto de Aranjuez for guitar and orchestra, II. Adagio
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03
III. アレグロ・ジェンティーレ(ロドリーゴ:アランフェス協奏曲) Concierto de Aranjuez for guitar and orchestra, III. Allegro gentile
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04
ギターと弦楽のためのセレナード(アーノルド) Serenade for guitar and strings
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05
I. アレグレット(カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番ニ長調作品99) I. Allegretto
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06
II. アンダンティーノ・アッラ・ロマンツァ II. Andantino alla romanza
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07
III. リトミコ・エ・カヴァレレスコ(カステルヌオーヴォ=テデスコ:ギター協奏曲第1番ニ長調作品99) III. Ritmico e cavalleresco
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08
タンゴ・アン・スカイ-ギターと弦楽合奏版-(ディアンス) Tango en Skai-Version pour guitare et orchestre a cordes-
村治 佳織(ギター)
山下 一史 指揮
新日本フィルハーモニー交響楽団
20bit K2 Mastering
Recorded in december 28~30, 1999 at Music Hall in sumida torifony
Producer and Director :Tomoo Nojima
Recording Engineer:Fumio Hattori with Yasuhisa Takashima
Digital Editors:Takeshi Watanabe , Kazushige Yamazaki
Special thanks to Shin-ichi Fukuda
哀愁を帯びたメロディーで世界中の人々に愛されているロドリーゴの「アランフェス協奏曲」、テデスコ作曲「ギター協奏曲第一番ニ短調」という2大ギター協奏曲に加え、「戦場にかける橋」の作曲で知られるアーノルドの「セレナード」、ディアンス作曲「ギターと弦楽オーケストラの為のタンゴ・アン・スカイ」を収録。
【アランフェス協奏曲(ロドリーゴ)】
20世紀スペインを代表した盲目の作曲家、ホアキン・ロドリーゴ(1901-1999)の傑作であるこの曲は、彼の協力者でもある、名ギタリスト、レヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサ(1896-1981)を独奏者として初演された。アランフェスとは、水と森の緑に恵まれた、スペインの首都マドリード郊外の土地の名で、古くから王の離宮が建てられた風光明媚な場所である。ロドリーゴは夫人とともにこの土地を訪れ、大地の自然を余すところ無くその触感で感じ取り、曲想を練ったと言われている。とりわけ有名な第2楽章は、「愛のアランフェス」として、有名になったが、実は、当時この世に生を受けることなく、息子を失なった夫人への慰めが込められたものだと、ロドリーゴ自身後日、語っている。
「このアランフェス協奏曲のレコーディング時には、私にとって、オーケストラとのレコーディングは初めての経験でもあり、良い意味で必死でした。ですからレコーディング中に、あの幸せなマドリッドでの数十分を思い出す余裕は正直言ってありませんでした。けれども、何か心強いものがあったのです。これは言葉ではうまく言えません。とにかく、マエストロにお会いした時に心に残った何か、です。」この曲に対する彼女の想いが、聴いた人々の胸に伝わることを願っています。