川井 郁子
ラ・ジャポネーズ La Japonaise
La Japonaise

●La Japonaise
印象派の画家モネが、生涯見る事のなかった遥か遠い日本に憧れとイマジネーションを抱き続けたように、私は、太古の時代からこの国で繰り広げられてきたドラマと、そこに生きた人々の心に想いを馳せて、胸が熱くなる。そして、脈々と受け継がれてきた日本の心を、今を生きる私の中にも感じる。夕焼けに物淋しさを、鐘の音に慰めを、桜の花に儚さと官能を感じるその心で、いにしえの女性の心に触れることができる。
今の私に浮かぶのは、様々な時代に生きた女性たちが、あふれる想いで赤子を胸に抱き、我が子の幸せを静かに祈る姿。懐かしいメロディーを奏でていると、傍で眠る新しい命と遠く幼い日の自分が 重なって、愛おしさとノスタルジーで涙が溢れそうになる。そして、幾多の時代を紡いできた女性たちと繋がったのを感じる。
川井郁子
●「さくら」「浜辺の歌」「通りゃんせ」「荒城の月」他、
誰もが知っている日本の抒情歌を儚く、官能的にアレンジした
川井郁子流ジャポニズムの世界。
●ヴァイオリン・編曲:川井郁子
参加ミュージシャン:
大島ミチル(オーケストラ&ストリングス・アレンジ)、安部潤(シンセサイザー・アレンジ)、天野清継(ギター)、朝川朋之(ハープ)、フェビアン・レザ・パネ(ピアノ)、渡辺峨山(尺八)、梯郁夫(パーカッション)、旭孝(篠笛)、おおたか静流(多重ヴォイス)、篠崎ストリングス