GOING UNDER GROUND

STAND BY ME

2005.05.18
12cmシングル / VICL-35820
¥1,000+税
HAPPYHOUSE

三ツ矢サイダーオリジナルCMソング

  1. 01

    STAND BY ME

  2. 02

    ムサシノ天使の詩

 なんて快活で、なんて懐のデッカイ曲なんだろう。シングルとしては8枚目のリリースとなる今作「STAND BY ME」。鳴らされた音は、まだ荒削りだった初期のGOING UNDER GROUNDを想起させるざっくりとした感触でありながら、曲中のシーンごとに異なるグルーヴを鮮やかに彩ってくる。そうした、かなり大胆なアプローチにメンバー個々のポテンシャルの高さを感じさせる。これはまさに5人それぞれが演奏家として精神的に自立し、磨いてきたスキルをセルフ・プロデュースによりナチュラルに発揮しあった、4枚目のアルバム『h.o.p.s.』以降の彼らならではの1曲なのだ。
 <ハートの奥に降る雨 抱いて僕らは旅に出る/闇を照らしたいんだ>と歌うサビに重なった爽やかなハーモニーも印象的だが、この部分に限らず松本素生による歌詞の潔さはかつてないほど。僕たちが離れ離れになってしまうことも、あの頃のことも、雨が降る景色も、全ての輪郭と感情をしっかりと捉え、はっきりと歌いきっている。力強い歌だ。思わずヘッドフォンをはめたまま外に飛び出して、流れる景色を見たくなる。街を歩きながら聴いてみると、少し早い春の空に漂う、あの何とも言えない心細さを、5人が奏でる思い切りの良いサウンドがたちまち吸い込んでしまった。踏み出す足だって少しずつ軽くなって、進むのが早くなれば体に吹き付ける風も強くなったけど、平気だった。それはきっと、この曲が、新しい景色も泣いた日も痛みも、全てを受け止めて「今」を知ろうとするものの歌だからだ。
<君を探すんだと走った帰り道思い出した/今を生きるんだね君はいないけれど/そばに君がいる気がした>
 そうだ。物語はこうして続いていく。主人公は少しだけ頼もしい顔を見せた。いつもの街を歩くリズムが、友達と笑い合う声が、心の中でつぶやいた言葉が、いつだって音楽になる。GOING UNDER GROUNDの新しい歌を聴く度にそんな、とても大切なことに気付かされる。そしてリリースを重ねる度に、色んな景色を通り抜け、色んな誰かと出会っては別れる。大人になるにつれて胸に抱えたものが複雑になればなるほど、鳴らされる音は揺ぎ無く、そのメロディは純度を増すということを彼らは教えてくれる。きっとこれから聴く人たちの心のどこかも、もっと強くありたいと応じるだろう。「STAND BY ME」--これからも同じ時代を生きている「今」を感じられる音楽を、もっと多くの人と分かち合いたい。そんな誠実な宣誓を感じさせるフレッシュなナンバーだ。この歌を口ずさんだら桜舞う景色も、今までとは違って見える予感がする。

ライター・上野三樹

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