FRIED PRIDE
FRIED PRIDE
two, too

2005.05.21
アルバム / VICJ-61271
¥3,143(税込)
Victor
Fried Pride、原点回帰 ~二人だから出来ること~
昨夏、N.Y.「sweet rhythm」でのライヴは大好評。
マーカス・ミラー、M.マイニエリ他とのレコーディングで、拡大された形態へのチャレンジでも高い評価を得た。今回は一転して、彼等の原点であるVo&Gという最小限のユニットによる、スタンダード・ナンバー(もちろん、フラプラ流のユニーク選曲!)を集めた、聞き応え充分の“スーパー・デュオ・アルバム”です!
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01
KISS OF LIFE
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02
PART TIME LOVER パート・タイム・ラヴァー PART TIME LOVER
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03
WE'VE ONLY JUST BEGUN WE'VE ONLY JUST BEGUN
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04
I WANT TO BE LOVED BY YOU
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05
MY FAVORITE THINGS
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06
RAINY DAYS AND MONDAYS
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07
LULLABY OF BIRDLAND バードランドの子守唄 LULLABY OF BIRDLAND
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08
WE'LL BE TOGETHER
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09
FEEL LIKE MAKIN LOVE
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10
WHAT A WONDERFUL WORLD
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11
RIO DE JANEIRO BLUE
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12
DIG IT! ディギット!
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13
BABY I LOVE YOUR WAY
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14
OVER THE RAINBOW
01. キッス・オブ・ライフ
シャーデーのアルバム『ラヴ・デラックス』(1992年)の収録曲。作曲はシャーデーらによる共作。洗練されたクールなナンバーだ。Shihoは抑制感のあるエモーショナルなボーカルをみせる。横田の過不足なく満たされたギター・ワークも聴きもの。
02. パートタイム・ラヴァー
スティービー・ワンダーが1985年にナンバーワン・ヒットを飛ばした。スティービーの作曲。フライド・プライド風にアレンジした個性的なバージョンに仕上がっている。
03. 愛のプレリュード
カーペンターズの大ヒット曲。1970年にヒット・チャート第2位にランクインされた。名コンビ、ポール・ウィリアムズの作詞、ロジャー・ニコルスの作曲。“私たちの人生は始まったばかり”と歌われる。米国ではウェディング・ソングとしても人気のようだ。
04.アイ・ワナ・ビー・ラヴド・バイ・ユー
マリリン・モンロー主演の映画『お熱いのがお好きで』(1959年)で、モンローの歌ったバージョンが有名なスタンダード・ソング。オリジナルは1928年のミュージカル『グッド・ボーイ』の曲で、出演者の舞台女優ヘレン・ケーンの歌がヒットした。ケーンは「ブブッペドゥ」(Boop-boop-a-doop!)というフレーズがクセで、この歌でも使われた。有名な漫画のベティ・ブープはこのフレーズから名前を取られた。
05. マイ・フェイバリット・シングス
ジュリー・アンドリュース主演のミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』(1964年)から生まれたヒット曲。オリジナルは59年のブロードウェイ・ミュージカル、メアリー・マーティンが主演した。リチャード・ロジャースの作曲、オスカー・ハマースタイン2世の作詞。ジャズの人気曲にもなった。日本のCMでもおなじみだ。フライド・プライドがみせるジャズ・アプローチも聴きもの。
06. 雨の日と月曜日は
カーペンターズが1971年にヒット・チャート第2位のヒットを飛ばしたナンバー。“雨の日と月曜日は、気持ちがブルーになる”と歌われる。これも「愛のプレリュード」と同様、名コンビのポール~ロジャーの楽曲だ。
07. バードランドの子守唄
ジャズ・ピアニスト、ジョージ・シアリングが1952年にニューヨークのジャズ・クラブ“バードランド”に捧げたナンバー。後からB.Y.フォスターが歌詞を付けた。ボーカル・バージョンはクリス・コナーの54年の録音が有名。フライド・プライドが間奏でみせるデュオはさすがのうまさがあり、ユニゾン風の即興パートにゾクッとする。
08. ウィル・ビー・トゥゲザー
ロック系のスティングがジャズ・ミュージシャンを迎えて録音したアルバム『ナッシング・ライク・ザ・サン』(1987年)収録曲。この曲を含めてヒット曲が多く生まれたアルバムだ。ここでもフライド・プライド流の個性的な解釈と演奏を聴くことができる。
09. フィール・ライク・メイキン・ラヴ
ロバータ・フラックの歌が1974年にナンバーワン・ヒットを記録したラヴ・ソング。ジーン・マクダニエルスが作詞作曲した。ShihoはこういうR&Bテイストの歌も抜群にうまい。
10. この素晴らしき世界
ジャズの巨人、ルイ・アームストロングが歌ってヒットしたバラード。1968年にジョージ・デヴィッド・ウエイスとボブ・シールが共作。日本のテレビCMでもおなじみだ。フライド・プライドの歌と演奏は、淡々と綴られる素晴らしいバーションだ。いいなぁ、実にいい。
11. リオデジャネイロ・ブルー
ポップ&ロック系のギタリスト、シンガーのリチャード・トーランスがアルバム『ベアバック』(1977年)で発表した人気曲。ニコレット・ラーソン、ランディ・クロフォードらのカバーで知られる。海辺の風にあたっているような爽快なナンバーだ。
12. ディグ・イット!
アルバム中の唯一のオリジナル。ギターの横田明紀男が作曲、福田美環子が作詞した。横田~福田のコンビはフライド・プライドのこれまでのオリジナル曲でもおなじみ。DIGは、「わかる」「探求する」などの意味。ジャズのドライブ感と即興性あふれる彼らしい歌と演奏が聴ける。
13. ベイビー・アイ・ラヴ・ユア・ウェイ
ロック・ギタリストのピーター・フランプトンの曲で、ピーターが1976年にヒットさせた。ウィル・トゥ・パワーやビッグ・マウンテンのカバー・バージョンもヒットした。
14. 虹の彼方に
ジュディ・ガーランド主演の映画『オズの魔法使い』(1939年)で、ジュディが歌ってアカデミー映画主題歌賞を獲得した。ジュディが16歳のときの映画だ。作曲はハロルド・アーレン、作詞はE.Y.ハーバーグ。ラストは途中からストリングスが加わり、しっとりとしたバラードで締めくくられている。
(高井信成)