フライド・プライド
Fried Pride
ライフ
LIFE - source of energy

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01
サマータイム SUMMERTIME
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02
シーザーズ・ドリーム CAESAR'S DREAM
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03
クライ・ミー・ア・リヴァー CRY ME A RIVER
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04
イーズ・オン・ダウン・ザ・ロード EASE ON DOWN THE ROAD
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05
テイク5 TAKE FIVE
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06
ジャスト・フレンズ JUST FRIENDS
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07
ドゥ・ユー・ノウ・ホワット・イット・ミーンズ・トゥ・ミス・ニューオーリンズ DO YOU KNOW WHAT IT MEANS TO MISS NEW ORLEANS
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08
ウォーク・ディス・ウェイ WLAK THIS WAY
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09
フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン FLY ME TO THE MOON
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10
悪夢 YOU HAVEN'T DONE NOTHIN'
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11
9 TO 5 (モーニング・トレイン) 9 TO 5 (MORNING TRAIN)
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12
ラ・ヴィダ・ロサ LA VIDA ROSA
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13
大漁唄い込み TAIRYOO UTAIKOMI
これだけ多くの音楽が流れる時代、聴く者の心を動かす強い個性がフライド・プライドの創る音楽には確かに
ある。デビューから11年、通算9枚目となる本作のタイトルは『LIFE - source of energy』。
ヴォーカルとギター&パーカッションという、デフォルメをそぎ落とした編成を、あえて試みたことで際立つのは“音の生命力”。 また、命や人生について多くを考えさせられた2011年を経た今、最新作『LIFE』から感じ取れることは「(人生を、音楽を)続けること」の大切さ。昨年、彼らがホスト役を務め、日野皓正氏(トランペット)、coba氏(アコーディオン)、熊谷和徳氏(タップダンス)など超一流のアーティストを迎えたライブツアー「THE PARTY-フライド・プライドと仲間たち」(支援金で被災地の子供達に楽器を送るためのチャリティイベント)をやり通した後、確信したことがあるという。それは…「人と人とを繋ぐ音楽という使命を僕らは与えられ、生かされている(ギタリスト横田明紀男)」「自分たちの音楽が、たった一人にでもいい。パワーの源になってくれれば、続けてきたことに意味がある(ヴォーカルShiho)」。
新しい音楽の扉を開いた本作の収録曲は、ファンが「聴きたかった」ジャズ・スタンダード<サマータイムetc>と、Shihoが「歌いたかった」ロックやポップ<イーズ・オン・ダウン・ザ・ロードetc>、横田が「表現したかった」オリジナル楽曲<シーザーズ・ドリームetc>という三者三様の想いが深いところで繋がっている。ラストに収録曲された宮城県民謡(!)「大漁唄い込み」も異彩を放つが、オリジナルの英語の歌詞を加えたその曲は、感傷めいたニュアンスより、希望を感じさせる曲想が印象的。フライド・プライドらしい前向きなスタンスが伝わる名演だ。
昨日より今日、今日より明日……。淡々とそして豊かに続く人生の中で、もし気持ちが弱くなったら、この作品に耳を預けよう。そう素直に思える、心の羅針盤となる作品だ。