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2022.04.13

『SANKYO presents ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~』DAY2 オフィシャルレポート公開!①

『SANKYO presents ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~』
DAY2 オフィシャルレポート



戦術音楽ユニット ワルキューレ(美雲ΔJUNNA、フレイアΔ鈴木みのり、カナメΔ安野希世乃、レイナΔ東山奈央、マキナΔ西田望見)によるライブ『SANKYO presents ワルキューレ LIVE 2022 ~Walküre Reborn!~』が、4月9日(土)と10(日)に幕張メッセで開催された。『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』を追体験できるというコンセプトで繰り広げられた今回のライブ。2日目の模様をレポートする。


 幕張メッセの3つのホールを繋げた巨大な会場の中央に位置する五角形の大きなセンターステージ。その角から外へ向かって5本の花道が広がり、その先に小さなサブステージがある。しかもセンターステージの中央にはせり上がっていくステージがあり、その舞台周りはLEDスクリーンで覆われている。上方にも同じ形のスクリーンがあり、すっぽりとリフトアップされるステージを覆い隠し、五角形の筒になるような仕掛けになっていた。


 その巨大な筒状のLEDスクリーンに宇宙が映し出され、それが渦巻の銀河になっていく。その映像がいつしか培養液のような水の泡に変わり、中から歌声が聴こえてくる。声の主は、Yami_Q_rayの闇雲ΔJUNNAだ。LEDに映し出された結晶体に透過され、一人で「Glow in the dark」を歌い始めると、一瞬で会場を制圧。圧巻の歌を響かせる。スクリーンの奥で、黒いドレスをまとった闇雲がかすかに揺れる。




 不穏な空気の中で始まったライブ。この始まり方から察した人はいるかもしれないが、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』の始まり方と同じで、今回のライブは、映画を追体験できることがコンセプトとなっていた。


 そして、場面は変わり、空をバルキリーが舞い、今度はワルキューレの5人が登場する。「歌は愛」「歌は希望」「歌は生命」「歌は神秘」「歌は元気」「聴かせてあげる、女神の歌を!」と決めセリフを叫び、停戦記念ライブでの「唇の凍傷」へと続いていく。会場を埋め尽くした19,000人の観客が、5色のワルキューレカラーのペンライトを思い思いに掲げ、会場全体が華やかになる。センターステージということで、フォーメーションも360度仕様で、ファンへ歌を届けていく。背面弾きでのギターソロから始まった「つらみ現在進行形」では、五角形の端に立って、ポジションを移動しながら歌っていく。〈獣みたいね〉では、それぞれが獣ポーズで魅了していた。







 MCで、リーダーのカナメΔ安野希世乃が挨拶をし、地球で5回目のワクチンライブが開催できる喜びを語ると、レイナとマキナの組み上げたシステムによって拍手やペンライトがワルキューレの力になると伝える。そこで元気印のフレイアΔ鈴木みのりがクラップを促し、「もっと!もっと!」と盛り上げる。


 今回は、ワルキューレの最新アルバム『Walküre Reborn!』を引っさげてのライブでもあるので、当然初披露の曲が中心なのだが、ワルキューレは、そんなことを微塵も感じさせない、洗練されたパフォーマンスをこのあとも続けていく。美雲ΔJUNNAによる超絶カッコいいアジテーションを合図にスタートする「無限大DRIVE」では、5つのサブステージへ散り散りになって歌っていくのだが、美雲を軸にひとつになっていく一体感が見事だった。最後はセンターステージへ駆け戻り、カナメがメインで歌う「キキワケナイ!」へ。この歌謡曲テイストもワルキューレの魅力のひとつだ。腕の振りだけで表現したシンプルなダンスも昭和歌謡感が漂っていて、コーラスをする4人も楽しそうにダンスしていた。


 新型マルチドローン ver.22という名のトロッコに乗って、マキナΔ西田望見とレイナΔ東山奈央が会場中を駆け巡って「マダマニア」を歌っていく。マキナの曲は、いつも会場を笑顔にしてくれるし、ちょっとカオティックなところが良い。センターステージやサブステージで踊っていた3人と合流して、5人で〈またね〉と歌って曲を終えると、続いてはレイナΔ東山の「キズナ→スパイラル」。エレクトロな曲に見えて、ベースとドラムの存在感が凄まじいし、その上で鳴るギターやピアノもクールだ。電子の世界のような緑に染まった会場で、激しいオケの中で透き通った歌声を響かせるレイナと、それに寄り添うような4人の美しいコーラスが心地良かった。



 それぞれのソロゾーンが続き、最後にフレイアが「風は予告なく吹く~Freyja Solo~」を歌っていく。この曲は〈30年に一度の星座が近づいてる〉と寿命が30年のウィンダミア人の特徴を思い出させる曲。りんごの木のように真っ赤に染まる会場で、ステージには風のような青いライトが照らし、その中で赤いスポットライトに包まれながら、フレイアが歌を届けていく。2コーラス目からはそれぞれが花道を歩いていき、主線を歌うフレイアΔ鈴木みのりに、離れたところから4人が〈ねえ私たちここにいるわ〉と、歌と想いを届けているように見えた。時折スクリーンに映し出されるフレイアの表情は、何か覚悟を決めたような、真っ直ぐな目をしていたが、最後の〈Don't let me down〉のフェイクの部分では、涙をうっすら浮かべながらも笑顔でいるように見えた。


 続く「愛してる」は『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』の結末を知ってから聴くと、胸にグッと来るものがある曲だ。スクリーンには、ハヤテとフレイアのシーンが映し出され、2人の大切な時間を思い浮かべながら〈何度生まれ変わっても 愛してる 愛してる〉と、笑顔で優しく歌っていたのがとても感動的だった。サブステージで歌う5人がテレスコリフターで10mほども上昇し、そこに大量の紙吹雪が舞う光景は幻想的で美しかったし、そこからフレイアが最後の〈愛してる〉というフレーズをアカペラで歌い、最後に少しだけ笑う。こんなに想いが伝わる〈愛してる〉はないし、いろんな想いを胸に抱えながらも笑顔でステージを降りていく姿は印象的だった。





 そのフレイアの想いを引き継ぐように、バンドは演奏を続けていく。ワルキューレをずっと支えてきた頼もしいバンドメンバーである、西脇辰弥(Key&Band Master)、外園一馬(Gt)、BOH(Ba)、佐野康夫(Dr)の4人。「愛してる」のアウトロを弾き終えると、西脇辰弥のハーモニカがメロディを奏で、そこからアコースティックでサウンドを積み重ねていく「りんごのうた」は、とても心に染みるものだった。


→続く

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