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2018.05.15

「鋼鉄の段ボーラーまさゆき e.p.」発売記念ツアー「モリスターバッシュ2018」:Live レポート(2)

「鋼鉄の段ボーラーまさゆき e.p.」発売記念ツアー「モリスターバッシュ2018」ライブレポート
日時:2018年5月10日(土) 
会場:高松オリーブホール

Live レポート1>>
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<ライブハウスとモンバスに育てられた諦めの悪い「ニューヒーロー」>
これだけ書いてもまだ半分…というナカナカの内容だった5月10日。
その後の展開といえば…茶堂ステージに移動して、もう何年ぶりに聴くかも記憶に薄い名曲「猫舌」をU太以外の3人でしっとり演奏したかと思えば、ワンマンではお馴染みのタカタさん(おじいちゃん)なるキャラがピアニカを颯爽と掲げ、これまた彼らが本家でアコースティックをした時を彷彿とさせる「ビスケット」で、まるで夏のあの風が吹いたような錯覚を起こさせたり。

その後、バンドセットに戻り20曲目「妖怪泣き笑い」の途中で北島がまたしても語りだす。
2017年1月にメジャーデビューを果たした彼ら。
その打ち合わせの際にメジャーレーベルの会議室ホワイトボードに書かれていた一つのワード。

「飽和しているフェスのニューヒーローになれる存在・四星球」

そのワードを出し、「このGW付けで(ニューヒーロー)に就任したことをご報告いたします!」と声高らかに告げる。

なぜ就任できたか…それは『MONSTER baSH』があったから、その場所で育ててもらったからだと熱っぽく叫ぶ北島と後ろで照れ臭そうに笑う3人、その姿をナントモ表現しがたい柔らかすぎる顔で見つめて笑うモンバス関係者たちの姿は、今宵の茶番をやらせてくれる信頼関係以外の何者でもない気すらした。

本当に就任できたのかどうか…それは彼らがこの先の道で証明してくれるのだと、ビッグマウスは叶えるために使うものだと信じるしかない潔い姿だった。


<ボケたい!ボケられない!ハザマが生み出す初の試み>
ここまで来ると…なぜボケないのか、ネタをしないのか、曲だけで攻めようとしているのか…を忘れかけてくるのだが(笑)。
ソモソモを辿れば冒頭の謝罪会見がすべての始まり。

もちろん当事者のDUKE社員であり四星球スタッフの長である男性は電流装置を持ち続けているわけで。

そろそろ、四星球的にはボケたくて仕方が無くなる時間帯。
案の定、耐え切れず…中2男子炸裂すぎるボケをカマしてみたものの電流は流れず、その後、チラッと電流が流れることはあったものの、汗まみれになりながら剥き出しの姿で演奏を続けまくる四星球…とイチイチ所々で爆笑しまくっているDUKE+四星球スタッフ。

同級生のチャットモンチー完結の話にも触れつつ。
ずっと先を越されてきた、悔しかった、完結という形でも先を越された。
だからこそ、僕らは意地でも完結せずに走る、と言葉で告げたことも含め。

いうなれば究極の身内ノリといっても過言ではない。
それでも誰一人最後まで出来る限り置いていかないのが四星球のワンマンなのだ。


<やっぱり来ました!伏線回収の嵐!!!!>
その後の所謂「終盤戦」はこれまでとは一味違う?寧ろ分かりやすすぎる?伏線回収の嵐だった。
謝罪会見のクダリは助演男優賞を捧げたいほどの当事者であるDUKE社員の名演技と4人の息ピッタリの茶番で見事に誰も傷つけない回収をし。

先日悲願の出演を果たした際に演奏した「HEY!HEY!HEY!に出たかった」では、放送でも流れたマイクトラブルを再現し、出られたのはフジテレビの人のおかげ、でもマイクトラブルは応援してくれてる人たちの気持ちが一気に降りてきてドン!とマイクに来たんだと思う、とニコニコしながらオフマイクで大声を張り上げる北島。
ライブハウスで歌い続けてきた曲が夢を叶えてくれたから、歌い続けないと嘘だと、皆さんの夢が叶うまで歌い続けると、人生のリード曲だと告げて歌ったその曲。

どれだけの時間とどれだけの悔しい思いと、その倍以上のかけがえのない出会いと時間が彼らをその場所に連れて行ったのだろう…そんな感傷的な想いになりそうになってステージを見たら、そこにいる4人の顔は未来でしかなくて。
感傷的になったことを恥じたくなるほどの未来を見る人たちの顔。

その直後にしっとりと演奏された人の幸せを喜べる人でありたい…というメッセージ性のある「幸せなら CLAP YOUR HANDS」の『君にも夜が来て 僕にも夜が来て
君にも朝が来て 僕にも朝が来て
それでも同じように それでも同じように 幸せにはなれんのかなあ?』という歌詞が耳にこびりついて、それを演奏している4人の顔とフロアもステージ袖の顔も全部が彼らの歩んできた日々、歩いていく決意の姿のようでニヤニヤがとまらなかった。


<コレぞコミックバンドの締め方?カオスすぎるドタバタ劇>
予定では本編ラストだった30曲目「発明倶楽部」の終盤。
本編中で1曲としてカウントするにはややこしい曲もあったから…と、この曲で時間を戻せる発明をした、と、約2時間半前の光景に会場を戻し、「鋼鉄の段ボーラーまさゆき」が再び鳴った事実上の31曲目。
ステージ上には各メンバーと今回の助演男優賞DUKE社員の名前パネルを掲げた多すぎる人がごった返し、ごちゃごちゃと走り回り、誰よりステージ上が楽しそうな平和すぎる光景が広がっていた。

が、皆さんお忘れかもしれないが…すべてが終わりかけた瞬間、今回のワンマンに異議を唱えた男がいる。
まずは、今回のワンマンタイトルを再度お伝えしたい。

「モリスターバッシュ2018」

そう、ソモソモはDr.モリスが生み出したワード。
それにしては、スポットを浴びていなさすぎのモリス。
もちろんココまで、モリスも大健闘して叩き続けているわけだが、レポートとして特筆する部分は無い。

ゆえに?ココでモリスが大爆発。
出番がない、と。歌わせろ、と。
…あの伝説の???四星球が本家モンバスにて奇跡のオオトリを務めた年の最後に見せたモリスカラオケ+ポンポン振りまくり光景を再現。

カオスと化したステージには、いつの間にやら四星球ワンマンでは数々のピンチを救い続けてきたキャラ「ちょんまげマン」が無駄に凛々しく現れ「今日は出る幕が無さそうだな」「良かった、出る幕がなさそうだ」と何度もしつこいほどに言い続ける中、モリスは気持ちよさそうに熱唱し、U太はチアリーダーさながらにポンポンを振りまくり、まさやんが全てを止めようと奔走し…先人のコミックバンドたちがブラウン管の中で見せていたようなドタバタ劇が目の前に広がっていた。


<全国を「身内に!」宣言の先を進んでいく彼らの道程>
実質33曲目(セットリスト的には32曲目)のアンコール1曲目「TEEN」の際。
身内ネタに付き合ってくれた感謝を述べだした北島。
言ってしまえば、今回のツアーの発端である『鋼鉄の段ボーラーまさゆきe.p.』も身内ノリで、そのツアーでこの(内容の)ワンマンが出来て良かった、と告げた直後、全てを終えて振り返っている今は、彼らの決意とも感じる一言を聞くこととなる。

「日本全国を身内にしようと思う、そしたらもっとワガママにやれる」
「笑い声のある方に四星球がいる、(笑い声が)ない場所には起こす」
「ライブハウスとフェスの橋渡しが出来る存在になる」

…ザッと要約すればそんなコトを本当に本当に柔らかい顔で北島は話していた。
こんな柔らかい安心しながら話す顔は正直「レア」だと思うほどの目尻が下がった顔。

そんな顔を北島がしている時の3人の顔も格別だ。
いいバランスのバンドなのだと痛いほどに感じる光景。
あの4人が揃っているだけで、もしかしたら今や「どこでも感じる」光景なのかもしれないけれど。

それでも今はやはり「四国で観る四星球は格別やなぁ!」と言ってしまいたくなる理由が嫌になるほどある。
四国でやる時は身内を前提として、育ててもらった場所に成長した姿を見せたい男の子のプライド。
プライドでガンガンに固めても甘えたくなる男の子の可愛さ。
それは「身内」だと信じられる場所だからトコトン彼らがワガママにやれる証。

そんな場所を全国に作る、こんな夜を続ける、と宣言したも同じなのだ、この日は。

それならば。
彼らが全国を身内にしていくのなら。

「〇〇で観る」なんていうアタマの一言はきっと無くなる。
どこで見ても毎回何かしら違う攻め方をしていて、
凄く泥臭くても何でもその場を「笑い声」で満たして颯爽と去っていく。

そんな「ニューヒーロー」に名実ともになっていく日は、遠くないのかもしれない…と、30曲超え、ネタが無いことがネタになる!というテーマをやり切った彼らの姿をみて感じた日だった。

それでもきっと…生粋の「男の子」集団の彼らは、
これからも「四国」を愛して「格別やな~!」を超えたくて走り続けるのだろうけど(笑)。

今年もすでに四星球のフェスシーズンはスタートしている。
昨年はどうやら33本、フェスに出ては毎回違うネタを繰り広げたらしい。
今年はどんな攻め方で「ニューヒーロー」として降臨するのか。
そしてホームである自分たちの企画では何に挑戦し続けていくのか。

「生もの」の四星球の活動から目を離せない年になりそうだ。


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