KREVA
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2023.09.05
9月8日「クレバの日」に新曲「Expert」配信決定!
「クレバの日」(9/8)に新曲「Expert」配信決定!
これぞメロディアスなKREVAの真骨頂!
KREVA
2023.9.08 Digital Release
Expert
https://jvcmusic.lnk.to/Expert
ストリーミングサービスおよびiTunes Store、レコチョク、moraなど主要ダウンロードサービスにて9月8日より配信スタート
※音楽ストリーミングサービス:Apple Music、Spotify、YouTube Music、LINE MUSIC、Amazon Music、Deezer、AWA、Rakuten Music、KKBOX、TOWER RECORDS MUSIC
▼商品ページ
https://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A025671/VE3WT-10571.html
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MVPであり、プレイヤーズプレイヤーであり、エキスパート。
そして、これぞメロディアスなKREVAの真骨頂。
新たな代表曲となり得る「Expert」が、ここに完成。
2023年7月5日。一切の事前予告なくリリースされたOZROSAURUS「Players’ Player feat. KREVA」の衝撃はすさまじく、今もなおヒップホップヘッズたちはざわめきネット上にも様々な考察があふれている。この曲が完成するまでの真実をKREVAが語っている動画は別途公開される予定なので、ここで詳細を記すことは避ける。しかし、一つだけ言うとすれば、事実と妄想が交錯し、長らく緊張関係にあると誰もが思っていたOZROSAURUS=MACCHOとKREVAが邂逅を果たし、BACHLOGICのビートに乗ってそれぞれが24小節の長尺ヴァースで示した他を寄せつけない圧倒的なスキルとあまりにドラマティックな伏線回収劇は、2023年に起こった奇跡であり、日本のヒップホップ史に刻まれる事件だった。2人がまさにプレイヤーズプレイヤー、ラッパーズラッパーという威光を放っているこの曲の中で、KREVAはこうラップしている。
〈MVPプラスPlayers’ Player それが故の孤独安定なんて夢の如く とことん粘って変える運命の方向 神すら予想だにできないストーリーの先が見てみたい だから1抜けた2抜けたなんてせず 誰かの青春ごと引き受けた また時代変わるなか磨きかかる深みが増す この歌詞がタトゥー〉
なぜ筆者が冒頭から「Players’ Player feat. KREVA」について書き始めたか。それは、ここに完成した新曲「Expert」こそが、KREVAというラッパーが徹頭徹尾、音楽シーンの最前線に立ち続け、孤独でありながら孤高の存在として、記憶と記録を残しながら、MVPにしてプレイヤーズプレイヤーである立ち位置を築いた理由が凝縮されてもいるからだ。たとえば「音色」や「スタート」などを彷彿させるメロディアスなビートとラップと歌が三位一体となった新たな代表曲の完成、と言っていいだろう。そしてまたKREVAはこの曲で、誰かの青春ごと引き受けてみせる。
「まさに俺っぽい曲だと思います。グッドミュージックで、力強さもある歌とラップ。ということは、KREVAっぽい曲と言えると思うし、自分としてもひさしぶりにこういう曲ができたなと。言ってもらった通り、『音色』や『スタート』ラインの曲だとも思います。2023年の頭くらいからとにかく曲を作り続けていて。めちゃくちゃ韻を踏むことに特化した曲とか、最近書いてなかったラブソングとか、いろんなタイプの曲を作っていたんですけど、この曲ができたときの達成感がすごくて、制作を一旦止めたくらいでした。多くの人に聴いてもらいたいと思ったし、時間をかけて磨けるところは磨いてリリースしたいなと。実際に転調の際のキーチェンジやハイハットの音色など細かいところまで精査して完成させました。最近作ってる曲は、こういう自分が聴いて育ってきたヒップホップっぽいテンポ感の曲が多くて。90年代のヒップホップのレコードを聴く時間が長かったから、その影響が出たんだと思います。いろんなタイプの曲を作っていたけど、『もっと自分がやりたいように曲を作っていいんじゃないか?』と思ったのかもしれない。思いっきりやりたいようにやってみたら、こういう曲ができたのは自分でもうれしいですね」
他の誰でもない自分自身を愛し、貫くということ。あるいは誰に何を言われようが己が信じた道を折れずに進み続けるということ。そして、それを実行してきた者だけが、誰にも似ていないエキスパートになる未来をつかむかもしれない、ということ。リリックはKREVAその人が体現してきた(いる)ことがそのままリスナーへのメッセージにもなっているし、KREVAがKREVAに向かって語りかけているようにも聴こえる。
「なんでこういうリリックになったのかは詳しく覚えてないけど、一つ思うのは、自分の行き先に迷ってる自分より下の世代に『とにかくやってみようよ』って言う曲があってもいいなと思って書いたところがあって。だけど、言霊じゃないけど、自分で自分に言ってるようにも聴こえてきて。今年に入ってから毎日、好きなペンを使いながら文章を書き続けているんです。毎朝、脳の中に溜まっているものを吐き出すようにして書いていて。正直、『これを書いて何になるんだろう?』と思うこともあるんだけど、これを続けることに意味があるぞという気持ちも歌詞に表れているのかもしれない。俺は文房具が好きだけど、これから今の文房具界で活躍している人に知識などで追いつけることはないと思う。でも、実際に好きな文房具を使って何かを生み出してるから、文房具の話ができてるわけで。だとしたら、毎日自分が好きなペンで書き続けることが大事だなと。自分がいいと思ったことを続ける才能はあるから。続けられることも才能だと思うんです。この曲で〈なんか最後は根性ってのが 本当らしいぜ〉って歌ってますけど、サッカーの前日本代表の吉田麻也選手と元日本代表の内田篤人さんがドイツで対談している映像を観て。そこで日本代表のキャプテンを務めた吉田選手とヨーロッパのチャンピオンズリーグでベスト4までいった内田さんが『結局、最後は根性だよな』と言ってるところにすごくグッときたんですよね。俺にも常にありますから。悔しい思いをしながら全員を認めさせたいという気持ちが」
この曲が、ともにKREVAにとってシンボリックな会場である日本武道館で開催される9月14日の「908 FESTIVAL 2023」と9月15日の「KREVA CONCERT TOUR 2023『NO REASON』で披露されるのは間違いない。KREVAはこう言う。それはまさにエキスパートだけが口にできることだ。
「俺は急に歌みたいなラップを始めたわけじゃないし、誰かの客演に呼ばれたからいきなりゴリゴリのラップを始めたわけでもない。どっちもずっとやってきたのが、俺だから。それは武道館に来てもらえたら、わかると思います。ちなみに2日間の俺のセットリストは95%違う曲で構成します。あとは、ずっとやりたかったキンプリ(King & Prince)に提供した『ichiban』のセルフカバーも武道館でトライして自分のファンに届けたいと思ってます。人から『やっぱりキングですね』って言われることもあるけど、言っても来年でソロになって20年だし、常に必死にがんばってる。俺の軌跡を見てくれてる人が勇気をくれるし、そこで得た音楽のパワーを全面的にみんなにぶつけられるのが武道館だと思います」
TEXT:三宅正一