琴音
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2019.08.05

1stシングル「今」オフィシャルインタビュー第2弾が公開!

17歳の高校生シンガーソングライター琴音が8/7に1stシングル「今」をリリース!
オフィシャルインタビューを3回に分けて公開していきます。今回は第2弾をお届け。

第1弾はこちら


■□■「今」インタビュー Part2■□■


――サウンド感からも「今」を感じる曲になってますが、改めて、歌詞にはどんな思いを込めましたか?

琴音「今は別にそうでもないですけど、昔は今以上に社交性がなかったですし、友達も少なかったんです。そもそも、人見知りで、人と話すこと自体が得意ではなかったですし、人との関わりを避けようとして暮らしているような人間だったんです。だから、いざ、人と関わったりしたときに、自分を偽ったり、感情をひた隠しにして周りに合わせたことが結構あって。
 例えば、他の人たちが喜んでくれたり、面白がってくれるから、ひょうきんなふうにしてみたり、同性の女の子に気に入られるようにやたらボーイッシュな服を着てみたりとか。人との関わり合いを優先して、自分の感情をぐっと抑えたりしてた時期があったんですね。でも、今、周りに目を向けて、群れを作っている他の集団の人たちを見ていたりすると、今の年齢になっても、そういうことをしてるんだなって思って。無意識なのか、意識的なのかわからないですけど、自分の感情を隠して相手に合わせたりとか、必要以上に大げさに反応して見せたりっていう人は、いまだにいるんですね。そういう立ち位置で居たいのか、それとも、それが一番いいと思っているのかはわからないですけど、今もそういう感じだなって見て取れるような瞬間が結構あって。
 それを見ていたときに、昔の自分を思い出して。それってどうなんだろうな? って思って。本来の自分を前面に出しても受け入れてくれる人はいるだろうし、そもそも、そんな小さいことを隠して合わせないと、それだけで遠ざかってる人がそんなにたくさんいるのかな? っていうことを考えていて。私はやっぱり、自分らしくいるのが一番だと思うんですね。自分の思うことをパッと言えたり、必要以上に隠しすぎずに、自分の居心地のいい状態で暮らしていけるといいなと思って。」


――一見すると、仮面を被って暮らしているクラスメイトである<君>に対して、自分を偽らなくていいんだよというメッセージを投げかけてますよね。

琴音「この歌詞には自分なりの二面性があって。ありのままでいれないことに苦しんでいるなら、ありのままでいればいい。とは言え、ある程度、自分をひた隠しにした状態で生活してる方が居心地がいいっていう人もいると思うんですよ。当時の自分はそうだったから。いろんな人がいるだろうなって思うので、この歌詞も表層的には、<ありのままでいい>っていうことを伝えるんですけど、自分のことをある程度隠していても、それが居心地が良くて、自分にとって幸せなんだったら、それはそれで、その人にとってはいい生き方なんじゃないかっていう二面性を込めてますね。それに加えて、自分が日頃、生活していて、なんとなく虚しく思うことだとか。そういう、人の在り方について思ってることを要所要所に描いた感じですね」



――琴音さん自身はいま、どんなことに虚しさを感じたりしますか?
琴音「昔、苦しかった経験をしても、それが時間とともになくなっていったり、慣れていったりするじゃないですか。捉え方を変えれば、いいように見えるのかもしれないですけど、苦しいことがあったことを忘れていったら、また同じように苦しいことがあったときに、以前に修復していった分と同じくらい抉り取られる感じになってしまう。それも悲しいというか……。半分は、勿体無い気持ちもあるのかもしれないですけど、どうなんだろうって思うところがあったりしますね」


――琴音さんが学校という場所でそのままで居られるようになったのは何かきっかけはありましたか?
琴音「小さい頃は、全然友達がいなかったんですけど、急に何かの折で、人が関わろうとしてくれるようになって。同級生の子たちが関わろうとしてくれたりすることが、自分にとっては新鮮だったんです。自分は本が友達、テレビが友達みたいな人間だったから」


――そこで、人との関わりを拒絶しなかったんですね。
琴音「嫌ではなかったですね。同級生の友達に関わられるようになる前は、社交性のなさから、友達が関わろうとしてくれなかったのもありますし。あと、なんとなく、嫌われやすかったのかな。自分の感情がうまく言葉にできなくて、なにこの人? って思われたのかもしれない」





――子供の頃は何を考えているかわからない人が怖かったりするから。
琴音「そうかもしれないですね。私自身は、人が離れていくこととか、人の言葉に傷つけられたりすることが多かったので、優しく接してくれるような人たちに出会って衝撃を受けて。そうやって、この人、いい人だってなると、そういう人たちをずっと保持したり、関わり合いを閉ざさないようにしたいと思うようになって。その人に気に入られようとしたり、寄っていくような感じになっていたと思います。でも、今は、人と関わることも楽しいし、一人でいる時間、一人でものを考える時間も楽しいものだっていうのが実感としてある。だから、人とあまり関わってない時間があってもあまり不安にならないですし、関わってる時間も、それはそれで、楽しいものだって思えるようになったのかなって思います」


――自分の軸がしっかりしていれば、周りにどうみられても大丈夫?
琴音「そうですね。私は割とその色が強いと思います」


――自分の軸って、言葉にできます? 譲れないものは?
琴音「なんですかね。うーん。自分という人間の全体から見たら、音楽が軸になっているんですけど、その中でも、音楽という分野の軸は、自分自身が楽しめること、すごいと思えること。あとは、人に対して表現するときに、どれくらい自分の言いたいことが伝えられるか、温かみを持っていられるか、みたいなものが自分の根底にはあると思います」

取材・文/永堀アツオ
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Part3も近日公開予定!
お楽しみに!

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