The Ravens
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2022.09.09
The Ravens『ANTHEMICS』Track By Track_6
The Ravens『ANTHEMICS』Track By Track_6
M6. アポフェニア
“Never Come Back”と同じく、PABLO作曲によるもの。The Smashing Pumpkins等の90年代USオルタナへの愛を感じさせる、その世代には堪らないものがある楽曲だが、もちろん懐古的な匂いは一切しない。どっしりとしたテンポの中で美しい歪みを聴かせるギターと、腹にずっしりと響く、シンプルでありながら多分に歌心を感じさせる重低音のベースラインがロックバンドとしての強靭な骨格を作りつつ、細やかに張り巡らせたシンセも含め、全体としてはとてもシンフォニックな印象を与える曲でもある。<取り留め無い日常に意味を>というKjの言葉も印象的に響く。
PABLO「このメンバーの中に共通言語としてひとつあるのはスマパンかなと思って、なのでそれをやろう!みたいなマインドから作った曲ですね。今は90年代のバンドが再評価されていく流れがあるし、単純に僕が凄く好きなバンドなので、スマパン的な轟音系のオルタナティヴを今このメンバーでガチで作ったらどうなるのかやってみようっていう。だから遊びといえば遊びなんですけど、凄く前向きでポジティヴな遊び。あと、これをライヴでやって『今時こんなファズ轟音で鳴らすヤツいねえだろ』って言われたい(笑)。自分の好きなものをちゃんと鳴らして、それを他のミュージシャンに見せる姿勢って俺は凄い大事だと思ってて。このバンドなら絶対カッコよくできるし、いい機会だなと思ってやりました」
Kj「PABLOと俺はかなり音楽遍歴近いところがあるからね。この曲に関しては『ライヴでBPM大幅に上げてみない?』っていう提案がPABLO以外のメンバーから出てきたりもして。そういう、誰かのおもちゃ箱に誰かが反応して発展していく、みたいなのがこのバンドは凄く面白いんだよ。みんなアイディアもあるし音楽に対して気持ち強めの人達だし、遠慮する必要がないところではお互いに一切遠慮しないから」
有泉智子(MUSICA編集長)
The Ravens『ANTHEMICS』
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