East Of Eden
East Of Eden

NEWS
ニュース

2023.12.13

Major 1st Mini Album『Forbidden Fruit -1st piece-』オフィシャルインタビュー/Part-2

◆Part-1はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A028383/16.html

――最初に声をかけたのは、どなたでした?
Ayasa:ざえもんちゃんとYukiさんが同時期くらいだったと思います。
わかざえもん:ライブの予定は、かなり早くから頂いていた記憶があります。私は今年の3月から4月にかけてアメリカに行っていたんですけど、その前からライブの予定は決まっていたんですよね。
――マーティ・フリードマンさんのアメリカツアーのメンバーとして1ヶ月半くらい向こうに行っていたんですよね?
わかざえもん:そうです。
Ayasa:だから直接お会いしたのは、ざえもんちゃんがアメリカから帰ってきてからでしたね。お声がけをしたのはYukiさんと同じくらいの時でしたけど。私の中でざえもんちゃんは固定のバンドをやるっていうイメージがなかったので、声をかけたら「は?」ってなるんじゃないかなと思ってて……。
わかざえもん:めっちゃ怖い人みたいじゃないですか(笑)。
Ayasa:ダメもとだったんです。ざえもんちゃんにそういうお話をしやすい方にお願いして声をかけていただきました。
わかざえもん:ライブの予定が決まった最初の時は、「AyasaさんがZepp DiverCityでライブをするから、そこでベースを弾いてください」ということでお受けしていたんです。アメリカから帰ってきてお話をした際に、「Ayasaさんが一緒にやりたいメンバーに声をかけて始めるプロジェクト、バンドとしてやっていきたいんです」とお聞きしました。
――サポートではなく、バンドにメンバーとして加入することに関してはいかがでした?
わかざえもん:私はソロのイメージが強いものの、もともとはバンドマンですし、バンドに憧れてベースを弾いているんです。ベースという楽器に対して「自分が主役」という感覚はなくて、「誰かがいて、その主役を立てる楽器」っていう感覚なんですよね。だからバンドをやるっていうお話はウェルカムでした。「今お声がけをしているのは、この方々です」とAyasaさんからお聞きした時、「実現するなら自分もそこに入りたいな」と思って、その場で前向きに答えを出しました。
――先日のライブのMCで、「帰る場所ができた」という旨をおっしゃっていましたよね?
わかざえもん:はい。ホルモン2号店も少し特殊な形ですし、こういうバンドをやるのは5、6年ぶりとかになります。ずっと武者修行的にベースを弾いてきた分、今こうして組むバンドでやれることがあるんじゃないかなと。実力派が集まっていたから、「かっこいいものができるんじゃないかな?」というのも思っていました。
Ayasa:ざえもんちゃんがOKしてくださった時も、とても嬉しかったです。断られたら落ち込んだと思います(笑)。他のパートもそうですけど、お断りされたからといって次々と別の方にお願いするようなみなさんではないんですよ。「断られたらどうしよう……」っていうのはずっとありました。恐ろしいことの連続でしたねえ。
湊あかね・Yuki・わかざえもん・MIZUKI:(大爆笑)。
Ayasa:MIZUKIさんの時もそうだったんです。もともと存じ上げていたんですけど、しっかりと一緒にやらせていただいたのはLomesome_Blueです。最初にMV撮影(2022年5月25日にリリースされた「Parallel World (Lonesome_Blue feat. Ayasa)」のMV)でお会いして、同い年だとわかって嬉しかったです。MIZUKIさんのドラムはパワフルで明るくて華やかで、そこも魅力的だなと感じていました。ドラムは楽器の特性上、ステージを自由に動けないですけど、だからこそドラムはステージを照らす太陽でいて欲しいというのが私の中にあって。そういう点でもMIZUKIさんは魅力的でした。今年の2月にLomesome_Blueのライブに出させていただいた時も、MIZUKIさんは完全に太陽だったんですよ。だから私が始めるバンドの太陽として君臨していただきたくて。Lomesome_Blueのライブのリハで音楽に対する真面目さも感じて、あの時も「こういう方にドラムを叩いていただきたいな」と思いました。
――今年2月のLomesome_Blueのライブの時点で既にEast Of Edenへの加入が決まっていたのかなと思っていたんですけど、あの時はまだ決まっていなかったんですね?
Ayasa:そうなんです。あの時は「いいなあ。でもLomesome_Blueもあるもんなあ」って思っていた段階で。その後に私のソロのサポートでドラムを叩いていただいた時も、すごく楽しかったんですよ。骨太な音を出す女性ドラマーはなかなかいらっしゃらないですし、音色も華やかですし……っていうのがあって、口説きにかかりました。
MIZUKI:ありがとうございます(笑)。お話を頂いた時、「やりたい!」ってすぐに思いました。Lomesome_Blueで最初に一緒にやった時、「めちゃくちゃ合うな」って感動したんです。お客さんの反応も良かったですし。
――楽器のメンバーが着々と決まる中、ボーカリストはどういう方にお願いしたいと思っていました?
Ayasa:ボーカルはやはり肝(きも)というか。どんなに素晴らしい楽器隊が揃っても、ボーカリストが弱いとバンドはなかなか難しいので。ボーカリストはプレッシャーを背負うところもあるので精神的な図太さも必要ですし。
湊あかね:図太さ?(笑)。
Ayasa:もちろん歌唱力も大事ですし、「どうしよう? いなくない?」ってなりました。例えば「アニソン方面の活動をしている方がいいんじゃないか?」という考えもあったんですけど、なかなか「この方だ!」っていうのが見つからなかったです。
――prediaは、ご存知でした?
Ayasa:はい。prediaさんのことはもともと存じ上げていたんですが、ずっと活動を追っていたわけではなかったので解散したことは知らなくて。そんな時にスタッフさんから「湊あかねさんっていう方がいて」とお聞きして動画とかを観たら、歌っていらっしゃるのが「新時代」「残響散歌」とか、結構私がカバーしている曲と被っていて。氷川きよしさんの「限界突破×サバイバー」も、私はたまたまお仕事で弾いたことがあったんです。あかねさんが太い声を「バン!」って出されていたのも印象的でした。こんなにお綺麗で「歌ってみた」動画をやっていらっしゃる方は、ど正面からのカメラ目線で歌っていることが多いんです。でも、あかねさんはななめ上から撮っていて、基本的にカメラを見ずにマイクに向かって歌っていたんですよね。その雰囲気が、いい意味で雌雌(めすめす)してないというか(笑)。
湊あかね:(笑)。
Ayasa:「歌よりもかわいさを見せたい」というのではなく、本気で歌声を聴かせようとしている姿勢を感じました。そのマインドにすごく惹かれました。それ以来、ネットでストーキングを始めて(笑)。prediaさんの過去の映像で実際に生で歌っているのも素晴らしかったです。「踊ったりもしながらこんなに歌えるんだ⁉」ってなって、ものすごい実力の持ち主だと改めて知りました。「この方だったらいけるかも」と思ってお会いすることになったんですけど、美人ですし「怖いのかな?」と。
湊あかね:え?(笑)。
Ayasa:でも、お会いしたらふわっとされていて、その感じもいいなあって思いました。天真爛漫でありつつ歌が上手いって素敵だなと。バンドのボーカリストは絶対的なセンターでありつつ、他のメンバーを立てることもできる方がいいんです。あかねさんは歌唱力はもちろんですけど、プラスアルファの魅力がたくさんありました。そういうのもあって「ぜひお願いしたいです!」ってなりました。
湊あかね:Ayasaさんとスタッフさんが事務所に来てくださったんです。すごく緊張しました。「こんなすごい美人に誘われて、断れないよ」ってなって(笑)。「やります!」とお返事しました。
Ayasa:とてもありがたかったです。prediaさんで10年以上活動されていたので、「ひとつのことを長年続けられる方なんだ」と感じて、それも大きかったです。長く活動していたら絶対に良いことも悪いこともありますけど、ちゃんと全うされたということですからね。バンドは団体行動ですし、ずっと順風満帆なんてことはないんです。あかねさんだったら強いメンタルで乗り越えてくださるんじゃないかなと思いました。
――先ほども少し触れたことですが、あかねさんはロックバンドで歌うのは初めてだったんですよね?
湊あかね:はい。生演奏で歌う経験もあまりなかったので、「どうなるんだろう?」っていうのはありました。でも、それ以上に「やってみたい!」というワクワクする気持ちの方が強かったです。ファンのみなさんからも「バンドで歌った方がいいよ」とずっと言われていたんですよね。「でもねえ、バンドってお願いするにもいろいろお金もかかるんだよ」って(笑)。East Of Edenに加入したことをファンのみなさんも喜んでくださっています。
――すごいメンバーが揃っていて、お互いに引き立て合っているバンドですが、拳で語り合うかのようなバトル感があるのも、East Of Edenの魅力だなと先日のライブを観て思いました。
Ayasa:あれは初めてのライブだったんですよね。
湊あかね:必死でしたねえ(笑)。
――(笑)。この5人で奏でる音楽に関して、Ayasaさんはどのようなものをイメージしていました?
Ayasa:メンバー全員の音が太いというか。全員が華やかな音を出す方々なので、ロックで激しめな曲を1曲目で出したいというのがありました。メンバーそれぞれの見せどころがある曲もやりたいと思っていましたね。やはり普通な感じの曲を出してもインパクトが弱いですし、ソロがあったりするのがやりたいなと。激しい曲ばかりをやるつもりもなくて、キャッチーなものもやっていきたいんですけど、初手はメンバーの強さ、太さみたいなものを出したかったんです。それが「Evolve」でした。
――全員が主役としての存在感を発揮できるバンドであることを存分に示しているのが、「Evolve」だと思います。
Ayasa:各パートのスターをお迎えしましたからね。みなさんそれぞれが煌めくバンドでありたいなと思っています。
――最初にこの5人で一緒に音を出した時の感覚は、どのようなものでした?
Ayasa:……………必死?
湊あかね・Yuki・わかざえもん・MIZUKI:(爆笑)。
Yuki:私は「みんなしっかり上手いな」と思いました。だから「頑張んなきゃ」ってなりましたね。
Ayasa:最初に一緒に合わせたのは、「Evolve」でした。先にMVも撮りましたけど、あの時はがっつり音を合わせたわけではなくて。でも、みんなが一番弾き慣れていた曲だったんです。弾き慣れていたとはいえ、必死でしたけどね。
湊あかね:私は歌詞を覚えるのも必死過ぎて、最初に合わせた時、頭の中で何かに追われていたんですよ(笑)。ちょっとどうかしそうな状態になっていました。

TEXT:田中大

◆Part-3はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A028383/18.html
◆Part-4はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A028383/19.html
◆Part-5はこちら ⇒ https://www.jvcmusic.co.jp/-/News/A028383/20.html

SHARE マイアーティスト
メール登録

DISCOGRAPHY ディスコグラフィー

NEWS ニュース

VIDEO ビデオ